2017-05-15 11:54 追加
世界クラブ女子サロンパスカップ 世界に勝つためには何が必要か。NECと久光の談話
世界クラブの談話
Others / SV女子
世界クラブ女子選手権最終日は14日、神戸グリーンアリーナで最終日の試合が行われ、決勝は欧州女王ワクフバンク・イスタンブール(トルコ)が南米覇者レクソナ(ブラジル)を3―0で下し、4大会ぶり2度目の優勝を果たした。7、8位決定戦はNECが久光製薬に3―0で勝った。
NEC
山田晃豊監督
日本チームが海外の高さ、パワーにどう対抗するかという意味でいろんなことを学んだ大会でした。世界と戦う上では失点の少なさが必要ですし、サーブ力もかなわない部分ではないと思います。ディフェンス、つなぎ、数字に表れない部分の質が海外以上でないと勝つことはできないでしょうし、あと技術力で、パワー、高さがない分ブロックの利用など、細かい技術の精度をどう上げていくかということが必要だと思います。あとは、海外のチームは陸続きですから、クラブチームでもナショナルチームでも頻繁に試合ができる環境にある。日本という場所にいながら、どう海外に対する内容を作っていくかというのもテーマ。そういう環境的なことも必要だと思いました。
島村春世
世界を経験させてもらえて、自分たちに足りない部分がまだまだあるとわかったので、次のシーズンまた強化されたNECができていくと思います。今回の大会を経験させていただけて本当に感謝していますし、課題をしっかり消化できるように努力していきたいと思います。NECのバレーというのはどんなところからでも攻めていける、手数が多いというのは強みだと感じていて、相手ブロッカーは3人だけどこちらは4枚でも5枚でも増やせる状況というのは、世界相手に戦うときでも強みにできると思います。
ラリー中にミドルが使えない(攻撃に参加できない)場面ができてしまうんですが、自分たちはラリー中こそ、セカンドテンポをやっていこうと。相手のブロックがレフトの2枚寄っているときに真ん中からの攻撃があると、自分の攻撃の一つとしても有効なのかなと思いますし、個人的にレフトの平行トスを打つことが好きなんですが、(ミドルブロッカーの自分が)そういうのもやっていくと攻撃の幅が広がっていくのかなと思うので、個人としてはその2つをやっていました。
古賀紗理那
勝って終わることができて嬉しいです。みんなで声を掛け合いながら試合ができたのは、今シーズン通してずっとやってきたことだったので、それを最後に出せてよかったです。NECはトスが他のチームに比べて速くないので、たまに速いトスを打つと、相手ブロッカーが割れてきたりするので、そこを中に切り込むとかそういう攻撃パターンがいいのではと思います。サーブレシーブからだけではなくトランジションでも速いクイックを使ったり、海外のチームにはない攻撃とかがどんどん出てくると勝負できるのかなと思います。
近江あかり
苦しい時間帯に、センターがマイナステンポだけでなく、セミなどをラリー中に呼んでもらって、ノーマークや1枚になって決めてくれた。(NECの)ミドルはセカンドテンポも打てる選手がたくさんいるので、そこは来シーズン以降の強みにしていきたい。海外の選手は身長もあるし大きいので、(攻撃の)アプローチを工夫しなくてもブロックの上から打ったり、パワーで1点を取れる。自分たちはそうではないので、速さがどうこうというよりも、ブロックアウトや一人時間差など、ヒットに至るまでのアプローチの工夫や緻密なバレーをしなければ。身長の高い選手はそういったちょこまかしたバレーは嫌なのかなという印象がある。世界相手にそういうバレーができた部分もありましが、課題もたくさん見えました。
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