2017-07-16 07:30 追加
全日本男子、全勝で世界選手権出場を決める 談話
男子世界選手権予選オーストラリア戦
全日本代表 男子
全日本男子バレーボールチームは15日、オーストラリアで行われた世界選手権予選でオーストラリアをフルセットで下し、グループ首位通過で出場権獲得を決めた。
中垣内祐一監督
1セット目を獲得した時点で出場権をとったということは分かっていたので、そういう意味では気持ちを楽にできました。選手たちが知っていたかどうかは分かりません。
出場権をとるのは目標だけれども、とれれば負けてもいいわけではない。東京五輪に向けて、我々のやるべきことをやっていく。
今日はとにもかくにも石川が非常に調子がよくて、久しぶりに石川らしいプレーが随所に見られた。今シーズン初めて、思い切ったサーブを打てていたし、サーブレシーブも頑張っていたし、もちろんスパイクも素晴らしかったし、全てにおいてよかった。
できれば柳田石川両方エクセレントであれば、言うことがないのですが、片方がよければ片方が調子がよくない、もう片方がよくなれば片方は落とすという感じですね。二人ともよければもっと早く勝っていたのでしょう。
2セット目の終わりにセットをとれるチャンスがあったのに、「前にフェイントがくるぞ」
といってキャプテンを送り出したにもかかわらずそれを逃して、また得点されて、落としてしまった。この終わり方はあとに引きずるかなと心配だったのですが、3セット目はきわめてよい出だしになりました。何と言っても石川様様だった。
出耒田も初めて、今日スタートからオポジット(セッター対角の攻撃専門のポジション)として起用した。攻撃についてはかなり不満足でしたが、ブロックはやはり強い。相手のレフトが相当いやがっていた。出耒田石川山内の三枚ブロックは今まで日本にない高さですね。今までとは違う可能性を示せたかなと思います。それでもまだ違う可能性も探しますけどね。
試合が終わってオーストラリアのジャーナリストが来て、「オポがいなくてもゲームができることを示してくれた」と言われて複雑でした(笑)いやいや、オポなんだけど、と。
まあ、あちらとしては、「工夫」でよくやっていると言ってくれようとしたのでしょうが。
――今大会で一番の収穫は。
出耒田がオポとして「プレーができる」ということが示せたこと。ようやくトライできたのが一つ。
高橋健太郎を今日ワンポイントで使いましたけど、高橋がもうちょっとすると戦力になってくる。そうすると、あと一人二人加えて、おもしろいチームになるかなと思います。
高橋は今、肩を痛めているのです。
――ここから積み上げないといけないもので、これはというもの
得意なものを伸ばし、駄目なものを底上げするのは、双方向で進めていかないと行けない。
今日は柳田のサーブが入らなかったが、サーブは我々の武器の一つとして、相手のサイドアウト率を下げるために働かせていく。
あとは、オポを、大竹を強化していかないといけない。出耒田もそのバックアップとして十分できるようにならないといけない。その辺はまだちょっとこれから考えます。
石川祐希
しっかり4勝して世界選手権の切符をとれたことは本当によかった。今年の最大の目標でしたから。自分たちのやるべきことはしっかりできた。でも、ここからがスタートですね。まだまだ試合もグラチャンもありますし、来年は世界選手権もありますし、そこでしっかりと結果が出せるように、もっともっと成長していきたい。
深津英臣主将
今年の目標として、切符を全員でしっかり獲れたのはとてもよかった。
ただ、我々は世界バレーで結果を残すことが次の目標ですし、あと1年を個人個人がどう過ごすかが大事になってくる。
出耒田敬
今大会上位2チームが出場権を獲得できるわけですが、最後何とかオーストラリアに勝って、全勝で切符をとれて素直に嬉しいです。ただ、今日の試合に限って言えば、オポでスタートで出させてもらったのですが、正直満足いくプレーができなかった。周りに助けられて感謝する試合でした。
藤井直伸
しっかり世界バレーの予選を全勝で勝ち切れたことはよかった。ここからがスタートだと思います。
石川選手に
――ワールドリーグ前半は休みながらという感じでしたが、今日は非常によい活躍をされましたね。
ワールドリーグ途中から徐々に調子を上げていったのですが、NTC合宿でまた腰を少しいためてしまって、みんなに迷惑をかけてしまった。それでも試合に出させてもらえたので、チームのみんなのために勝たないといけないという思いがあり、パフォーマンスもよくできたと思います。
柳田将洋
たぶんもう4人がいろいろ喋ったと思うので、あまり喋りません。世界選手権の切符をとるという目標は今年の第一。
個人的にはまだまだサーブが精度がよくない。すぐ次の大会が迫っていますし、調整していきたい。
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