全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>インタビュー>JTの若き守護神・井上航「気がつけばそこにいる」(前編)トスの秘訣はコミュニケーション

インタビュー

2018-01-03 10:00 追加

JTの若き守護神・井上航「気がつけばそこにいる」(前編)トスの秘訣はコミュニケーション

V1リーグ 男子

上手いトスの秘訣はコミュニケーション

——黒鷲旗優勝時にも質問しましたのが、井上選手のプレーぶりを見て一番驚いたのが、オーバーがうまいなと思いました。そして、井上選手がトスを上げるにしても組織として機能していてうまいなーと感心しました。練習試合からそういうプレーを見せていたんですか?

井上:そうですね。その時にいた外国人がドラジェン(ルブリッチ、セルビア代表、昨シーズン所属)で、それまで高いボールを打っていたんですけど、なんかこう、打ちづらそうにしているって、外から見ていて思っていて。僕も全然試合に出てない時なんですけど、Aチームに入れさせてもらった時に、自分の中ではミスったと思ったトスをドラジェンが気持ちよくドカーンと打ったりしてたんです。その時にドラジェンに聞いて、どういうトスがいいの?って、通訳交えて。俺は高いトスじゃなくて、早いトスがいいって言われて、それでトスを変えました。エドガーもそうなんですけど、どういうトスがいいか聞いてから上げています。

——リベロでトスについてそこまで聞く人いないんじゃないですかね? トスを上げるリベロ自体はだいぶ増えましたが。リベロが「今トスどうだった?」って、多分なかなか聞く人いないですよね? 大学時代からそういうプレーをしていたんですか?

井上:そうですね。どういうトスが欲しいって聞いてはいたんですけど、やっぱりこのレベルになると、個人個人の能力が高いんで、能力にあったトスを上げるように心がけます。セッターが一個目とったら二個目あげるのは僕なんで。

 

——パイプ(速いバックアタック)やセンターにもトスを上げてますよね。普段の練習の中で取り組まれているんですか?

井上:そうですね。パイプは練習とかでは、結構上げてるんですけど、試合になると、やっぱりエドガーがあげれば決めるんで、そこはリスクを犯さなくてもいいかなと。本当にたまに、(パイプやクイックを)上げる時はあるんですけど、基本的には上げれば決める選手がいるんで。そこをパイプに上げて、ごちゃごちゃするよりは王道で。

 

——冷静ですね! 結構そういうのって、「ええ格好しぃ」なリベロだと、ここでBクイックとか上げてたりしてもおかしくないと思ったりするのでは。

井上:ほんとやりたいんですけど(笑)。ちょっと変な感じになるので、点数が開いてとかならやりたいですね。練習ではやりますが、試合では勝たないといけないので、確率の高いところに上げます。

 

——試合で見ると、井上選手が上げてエドガー選手が決めると、いつもエドガー選手が笑顔で「いいトスをありがとう」みたいな感じで声かけているのが印象的です。

井上:そうですね。でも僕も助けてもらっているので。

後編に続く

聞き手:大塚淳史

>> インタビューのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック