2018-01-04 10:00 追加
JTの若き守護神・井上航「気がつけばそこにいる」後編 秘密はまさかのヤマカン?
「気がつけばそこにいる」。JTが今シーズン向けの選手一覧ポスターで、井上航につけられている見出しだ。JTの守備の要、リベロの井上のプレーは観衆を魅了し、味方を勇気付ける。後編はオーバーハンドにこだわる理由や、理想のリベロ
V1リーグ 男子
「気がつけばそこにいる」。JTが今シーズン向けの選手一覧ポスターで、井上航につけられている見出しだ。JTの守備の要、リベロの井上のプレーは観衆を魅了し、味方を勇気付ける。後編はオーバーハンドにこだわる理由や、理想のリベロについて語ってもらった。
丁寧なオーバーハンドを心がける理由
——オーバーハンドのことばかり聞いて申し訳ないのですが、井上選手のプレーを見ていて、私の中で結構衝撃的というか、へ〜と思ったのが、ここまでオーバーハンドパスを丁寧に上げるリベロがいるんだと。日本のリベロはアンダーハンドでのプレーが多くて、大半のリベロはチャンスボールもアンダーハンドで上げることが多いです。井上選手はチャンスボールを、よっぽど高いボールでない限り、オーバーハンドで上げられています。なおかつ、ちょっとジャンプしながら、高い位置からオーバーハンドで上げますよね。あれは絶対アタッカーが打ちやすいと思います。意図的なんですか? 無意識なんですか?
井上:セッターが一番上げやすい、アンダーハンドでくるボールよりはオーバーハンドできたボールの方がコンビとかも上げやすいでしょうし。(ボールの勢いがある)バーンときたのはオーバーハンドが難しいのですが、なるべくオーバーでいくようにして、なおかつジャンプして上げるようにして、アタッカーが入りやすいようにしています。
——アタッカーがタイミング入りやすいんですよね。あの意識づけは、中学、高校からなのか、大学からなのか、JTからなのか。
井上:やっぱりここ(JT)に入ったのが大きいかもしれないですね。周りの選手のレベルが高いので、そこに本当に追いつかないといけないし、自分も普通のことをしていたら、ついていけないんで、自分の持っている力の先くらいのプレーをしないと、周りの人にあわせられないなと結構無理しています(笑)
——海外だとオーバーハンドをレセプションやチャンスボールで使うのは当たり前なんですが、日本は部活指導の影響からなのか、アンダーハンドを使うことが多いかと思います。どこで、それを身につけたんでしょうか?過去のプレーをYouTube上で見たのですが、崇徳高校や東海大学時代のプレーでも、オーバーハンドで丁寧に上げているなという印象を受けました。どこの指導者からそこまで言われたんですか?
井上:高校の時は、基本で膝を曲げてやるという感じで、大学の時も最初は全然。大学4年生くらいからですね、ジャンプトスをやり始めたのは。JTに入って、ジャンプトスで上げることもチャンスボールをオーバーハンドで上げることも、監督から「それはいいプレーだ」とかなり言ってもらえました。
同じカテゴリの最近の記事
- カーテンコール 富松崇彰さん(東レ)「印象に残った試合ベストは2回めのリーグ優勝、春高、内定でサントリーと対戦した試合。あとはヨネに全部任せます!」 [V1リーグ 男子] / 2023.02.02
- カーテンコール ”ブロックマスター”富松崇彰さん(東レアローズ)「大学でミドルにコンバートしたことは結果としてよかった」前編 [V1リーグ 男子] / 2023.02.02
- 井手智(ドイツ・ベルリン)「パリオリンピックを意識しながらやっています」 [Others] / 2022.12.05
- 高橋頌(ポーランド2部チェンストホヴァ)「一番上で活躍するためにこのポーランドに来た」 [Others] / 2022.11.23
- 髙橋藍(イタリア1部パドヴァ)「今シーズンはフルで戦う」 [Others] / 2022.10.29
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.