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インタビュー

2019-02-04 08:00 追加

新主将に聞く 岩坂名奈(前編)「久光製薬でもキャプテンをやって、チームをまとめて勝たせることができれば、また成長できる」

V1リーグ 女子


――今シーズンから久光製薬スプリングスのキャプテンも務めています。どんな思いでやられていますか?

岩坂:日本代表のキャプテンも久光製薬スプリングスのキャプテンもやることは変わらないです。久光製薬スプリングスは一人ひとりがいろんな経験をしてきて、一人ひとりが『どうしていきたい』『勝ちたいからもっとこうしていきたい』という思いが強いので、特にこれをしていますということはないです。古藤(千鶴)さん、座安(琴希)さん、年上の先輩が年下の選手を鼓舞してくれますし、若い選手も自分たちで夏場に結果を残してきているので、自信を持ってチームのために取り組んでくれています。ただ自分が夏場に一緒にいなかったので、何を乗り越えてどんなふうに成長してきたかというのが詳しくわからないので、一人ひとりをみなきゃとは思っています。

夏場に森谷(史佳)や筒井(さやか)がチームを支えてくれていたので、日本代表が帰ってきたからチームをがらりと変えるのではなく、夏場に作り上げてきたものを土台にしていきたいです……それをなくしたくないんです。だから、若い選手にもどんどん発言してほしいと思っています。そういう雰囲気を作れるようにしようと決めて、いろんなやり方を試行錯誤しながらやっています。

――今シーズン、試合の途中などにも若手が岩坂選手やコート内の選手に声をかけている場面をよく見ます。

岩坂:はい! それは助かります、そういう考えで見てくれているんだとわかりますし。「久光製薬スプリングスは同じメンバーでずっと戦っている」というイメージがあるかもしれませんが、有望とされている若い選手も多いですし力があるので、若い選手がうまくこのチームで力を発揮できれば、もっといいチームになると思うんです。若手がどんどん前に出てくれば(先輩の)自分たちも負けていられないので、お互いいい刺激になってチーム力も上がると思います。そこは意識してみんなにも言っていますし、言っているからこそ自分自身が動かないといけないという思いでやっています。

――昨シーズンなどけがで離脱したり、日本代表でも控えに回ることのあった岩坂選手だからこそ出られない選手の思いもよりわかるのでは。出ていないとなかなか言いづらいこともありますよね。

岩坂:もちろんその気持ちもわかります。だけどそこで逃げるのはよくない。『自分が試合に出て自分が活躍したい』という思いはアスリートなら絶対持っていないといけないと思うんです。だけどチームが勝つことでそういう思いも報われるし、報われるからこそ自分は関係ないといった思いは試合に出ていない選手にも持ってほしくない。リーグが始まって試合が多いので、まだ見られていない部分も多いですが、一人ひとりとうまくコミュニケーションも取っていかないといけないと思っています。

――出ている選手もそうですよね。

岩坂:はい。もちろん出ている選手はいいというわけではないです。出るからにはいろんな思いを背負ってやらなきゃいけないですし、自分の調子のこともありますが、勝つことが一番だから。

――久光製薬スプリングスは「チームでまとまってというより個でやっている」といったことも言われたりしますね。チームへの思いは他チーム同様、あると思うのですが。

岩坂:淡々としているわけではないんですけど、パッと見たときに、出ている人と出ていない人が分かれて見られるというか……。自分たちではそういうつもりはなくても周りからそう思われてしまうのはよほどなので、一致団結していきたいです。一人ひとりいろんな感情はあると思うのですが、これからもっともっと苦しい状況になる、そういうときこそまとまっていないと足をすくわれて悔しい思いをするのは自分たちだから。言い方は悪いかもしれないですが、「腐る人」を出したくない。いろんな思いがある中でチームをまとめられたら自分自身、キャプテンとして一つ成長できるのかなと思っています。

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