全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>石川真佑「得意な2段トスをしっかり決めようと思っていた」 菅野幸一郎監督「この優勝を自信にさらに上を目指したい」 第68回黒鷲旗決勝会見コメント

会見・コメント

2019-05-14 20:53 追加

石川真佑「得意な2段トスをしっかり決めようと思っていた」 菅野幸一郎監督「この優勝を自信にさらに上を目指したい」 第68回黒鷲旗決勝会見コメント

V1リーグ 女子

●菅野幸一郎監督

ストレート勝ちではありましたが、非常に苦しい戦いでした。特に1セット目と3セット目、リードされた場面がありましたので、そこを選手たちがよく我慢しながら戦ってくれたと思います。

――1セット目はリードブロックが効いていたと思います。渡邊久惠選手などへの対策はどういうことを意識されていましたか?

菅野: リーグ戦の時から渡邊選手もそうですし、対角の上坂(瑠子)選手もどちらかというとクロス打ちが得意な選手だと見ていました。6連戦なので、彼女たちにとっても非常に苦しい状況だったと思います。 なので、特に落ち際で打ってくるストレートなどをしっかり対応するように指示していました。また、スタートはどういう形で来るのかわからなかったのですが、いつもと違うローテーションで回してきて、うちのクランが前衛にいる時には相手のブロックが2枚になり、石川真佑が前にいる時には相手も3枚いることが多く、ライト攻撃を多めにやってくるという形で、そこをどれだけ凌げるかが鍵でした。
逆に2セット目はリードしていましたが、 ライトの窪田(美侑)選手に対応できず、苦しい場面がありました。 そういう中でもブロックとレシーブの関係が最後まで我慢してうまくできていたかなと思います。

――大野(果歩)選手のブロックがよかったと思いますが…?

菅野:そうですね。今回の場合でいうと埼玉上尾戦などでも外国人選手に高さ負けをしなかったので。速い攻撃の時にどう対応するかが課題ですが、高さのある攻撃に対してはいいところで大野のブロックがいい形で出ていたと思います。

――1セット目は石川選手が狙われて相手にリードされ、苦しい展開だったと思いますが、どのように立て直しましたか?

菅野: 5点差でしたが、これからクランが前衛に上がるというところで、まだいけると選手には伝えていました。このセットはもう難しいのではないかと思った時点でプレーが粗くなってきますので、「まだいけるよ。 簡単なミスで相手に点を渡さないようにして、我慢しよう」と話しました。
あとは正直に言うと見ていただいた通りで、クラン選手の打数が多くなっていました。あれがうちの現状で、クラン選手がいないと非常に苦しい。逆に言えば、クラン選手がいるおかげであんなふうに追いつくこともできる。選手たちは自分の役割をしっかり確認しながら、その役割に徹することができたのではないか。それでクランにしっかりつなげ、クランはそれに応えてくれた。リーグ戦でやってきたいい形が出せたのではないかと思います。

――これでリーグ戦の悔しさは晴らせましたか?

菅野: 優勝できて嬉しいですが、この大会は久光製薬さんが出ていませんし、まだまだ若いチームで雑なプレーもありました。岡山さんにはストレートで負けていますので。この優勝を自信にして、これからさらに上を目指すという形でやっていきたいと思います。

――白井選手の成長について。岡山戦の敗戦を活かしている部分はありますか?

菅野: 岡山戦はリードしていたところで井上奈々朱に上げて決まらず、 その後クランで切ることもできず、逆転を許したという場面がありました。その時に私は、「バレーボールは思い通りにいかないこともあり、サーブレシーブのミスひとつで相手に点が入ってしまうこともある。そういうことも計算してチームを組み立てていかなければならない」という話をしました。 そのことによって、逆にクラン選手の打数が多くなってしまったということもあったかとは思うのですが、 そうは言いながらも中田(紫乃)にトスを回すなど配球を考えていたと思います。石川真佑に対しては自信を持って使うことができていたのではないでしょうか。ミドル陣に対しても、少しでも打ちやすいようにトスを上げるということが少しずつできてきたのではないかと思います。

――3セット目で一度クラン選手を下げた意図は?

菅野:休ませてもいけるのではないかと思ったのですが、やはり苦しくて戻しました。でも、その場面で堀川(真理)であったり、小川(愛里奈)が出て、ムードを変えてくれたのは非常に大きかったと思います。

――この優勝を来季にどのようにつなげていきたいと思いますか?

菅野:練習をしないと結果が出ないので、そこを妥協するつもりはありません。積み重ねてきたものが試合に出せたら勝てると思っていますので。クラン選手がいなかったらまだまだ力不足のチームですが、勝つことで今まで積み重ねてきたものが間違いでなかったと実感することが選手たちの自信になり、また目標を持って進んでいけると思いますので、やはり伝統ある黒鷲旗大会の優勝というのは非常に嬉しかったですし、選手たちにとって大きな経験だったと思います。

写真:黒羽白

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック