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インタビュー

2019-06-15 12:00 追加

カーテンコール 河合由貴(後編)「後輩たちには見ている人が楽しいと思えるバレーボールをしてほしい」

V1リーグ 女子

──河合選手にとってバレーボールはどういう存在ですか。改めてバレーボール好きですか?

河合:好きですね! 5歳からやってきて、引退した後も9人制をやっていました。自分はバレーボールで作られている、じゃないけど(笑)人間関係もそうですし、バレーボールから学んだことがたくさんあるので、バレーボールを通じて経験してきたすべてのことが自分という人間を作り上げてくれたという感じで(笑)やってきてよかったです。

──バレーボールのどういうところがいいですか。

河合:団体スポーツじゃないですか。そして3回で相手コートに返さなければならない。3回しか触れない。ということはコミュニケーションがすごく大事になってくるし、相手が何を考えているか、相手への気遣いや相手を思いやる気持ちをもってプレーするところがバレーボールの良さですね。生活で気を遣える人はそういうことがプレーにも見えたりする。私生活からアンテナを張る、そういうことって大事だなって、バレーをやって、いろんな人とプレーしてきて気づくことができました。

──次の人のことを考えて(パスなど)返す、そんなところもですね。

河合:そうですそうです。それから相手との心理戦みたいなことも。相手が何を考えているかを先読みする。そういうのも社会に入ったら大事じゃないですか。そういうのはバレーをやっていて一番学んだかもしれないです。

──バレーボールって面白いですよね。

河合:面白いですね。生で見たら迫力、スピードが違いますし、スパイクの音とかスパイクをレシーブした時の歓声とか。同じ球技でも、サッカーやバスケは何回も触れる、止まったりもする。でもバレーってずっとラリーが続いているから目が離せない。ルールも複雑ではないし、コートにボールが落ちたら点が入るスポーツなのでわかりやすいですよね。

──バレーボールをやっている子供たちに伝えたいことはありますか?

河合:「基礎」は小学生の時にしっかりやっていた方が絶対にいいと思います。基礎がちゃんとできていないと中学生、高校生になって応用が上手くいかなかったりするので。パス1本も大事。基礎をしっかり身につけてほしいです。ボールの勢いをコントロールできるかできないかで違いますし、それは基礎がちゃんとできているからできることなので。

──では最後に、ずっと応援してきてくださったファンの皆さんにメッセージをお願いします。

河合:ブランクがあったのに、応援に来てもらった方に「待ってたよ!」「復帰してくれて嬉しい」と声をかけていただいたりファンレターなどもいただきました。引退が早かったので、そんなふうに応援していただけるなんて想像もしてなくて、嬉しかったです。ずっと応援してくださっていた人たち、支えてくださるスポンサーの方々や後援会の人たちの応援のおかげで、3年間頑張ることができました。感謝しかないです。そして小学校の時から教えてくださった監督、コーチ。基礎・基本がなければここまでバレーボールができていなかったと思うので、自分に関わってくださったたくさんの方に感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。
そして、これからもヴィクトリーナ姫路を応援してもらいたいです。

【プロフィール】
河合 由貴(かわい ゆき)
1990年1月22日、大分県速見郡出身。5歳の時、姉の影響でバレーボールを始め、小6でセッター専門に。
高校は東九州龍谷高に進み、主将として春高バレー優勝などの成績をおさめる。高3で全日本に選出され、2007年ワールドカップに出場。平成生まれ初のシニア代表となる。2008年、JTに入団。同年に北京五輪に出場するが、3年後の2011年、JTを退団。一度現役を引退する。
2016年、かつて全日本、JTでともにプレーした竹下佳江監督の誘いを受け、ヴィクトリーナ姫路に入団し、約6年のブランクを経て現役復帰。部員3人からのスタートでチーム作りに携わり、2017年に主将に就任。2018年、姫路がV2リーグに昇格。翌2019年にはV2参戦後わずか1シーズンで優勝し、V1リーグに昇格する。同年5月末で姫路を退団、引退。

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