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会見・コメント

2021-11-19 17:34 追加

日立Astemo・ハンナ・タップ「自分たちを信じて、1点1点にこだわり続けることが大事」、トヨタ車体・ケルシー・ロビンソン「勝つためにはアグレッシブに攻めつつ、ミスを最小限に抑えること」 V1女子会見

SV女子

●多治見麻子監督

今週はホームゲームということもあり、2連勝して、6ポイントを獲得することが目標だったので、まずはそれができてよかったです。でも、まだ自分たちの失点が多いので、そういう部分はしっかり修正し、1週空くので、また再来週に向けて準備していきたいと思います。

――来週中はどんなところを重点的に詰めていきたいと考えていますか?

多治見:先週はミドルをなかなか使えませんでしたが、今週はセッターとハンナのコンビも合ってきて打数も増えてきたので、引き続きオフェンス面でサイドばかりにならずに分散できるようにしていきたいです。また、長内(美和子)が先週からオポジットに入っていますが、そこをまだ生かし切れていないので、攻撃のパターンを作りつつ、大事なところでの1点のとり方を確認していきたいです。攻めることと、安定してミスをしないというのをしっかりゲームの中でできるようにしていきたいと思います。

――ハンナ選手が好調なようですが、多治見監督からブロックのアドバイスももらっていると話していました。3シーズン目ということでコミュニケーションもしやすくなっているのでしょうか?

多治見:そうですね。3シーズン目なので日本のリーグの戦い方であったり、チームの選手のこともわかるようになり、自分の立ち位置を理解した上でプレーしてくれているので、私自身も助かっている部分もあります。日本のバレーは展開が速いので、それに対してのブロックの付き方などは私からも話をしながら取り組んでいます。

――セッターの境選手について。急な交代でも慌てずにできたと試合後の会場インタビューで話していましたが…?

多治見:今シーズンは境と雑賀の若い2人がセッターを務めるということで、境も悩んでいる部分もあるようですが、スタートからでも途中交代でもできるようにという役割を理解して取り組んでいます。副キャプテンでもありますし、彼女がチームを引っ張っている部分もあると思います。

――入澤まい選手はチーム事情もあり、出場機会が少なくなっていますが、一歩抜け出すために必要なことは?

多治見:入澤はプレーもよくなってきていますし、準備の仕方等も含めて変わってきているので、試合経験をもっと積ませたいというのが本音です。でも、セッターが2人とも経験が浅いことと、チームの失点が多いので、渡邊彩が入ることでつなぎだったり、コートの中のまとめ役だったりという役割をしてくれるということがあり、今の段階では先発を任せています。入澤には今シーズンが始まる前に、「渡邊がこのチームに入ったことで、これまでのように絶対に先発で出られるということがなくなる。その中で自分が渡邊を超えないと試合にも出られないし、そこを乗り越えなければならない」と話しました。コートの外から見て学ぶこともたくさんあると思うし、リーグはまだ長く、彼女が必要な時が絶対に来ると思うので、しっかり準備をしてもらいたいと思っています。

――昨日、ホームで1勝したことでチームの雰囲気がよくなったということはありましたか?

多治見:そうですね。このチームは勝つことで自信が持てると思うので、まず昨日の1勝はよかったと思います。今日の2セット目も、いつもだったら自分たちのミスが始まってしまうところを我慢できたところがよかった。それが3セット目につながったと思います。

――今日の第1セットで早々にチャレンジをとり、成功したことがチームが乗っていくひとつの契機につながった印象もありました。監督の判断でチャレンジされたのでしょうか?

多治見:サーブのインアウトの場面ですね。コーチが「行きましょう!」と。成功だったので、ある意味流れが来たという感じでしょうか。チャレンジやメンバーチェンジを積極的にやっている時はチームが勝っている印象です。逆に守りに入って後手後手の時はチームが負けているので、そういうところをゲームの中でしっかりやっていきたいとスタッフとも話をしています。

――先日、試合中に怪我をされたオクム(大庭冬美ハウィ)選手の復帰の目途は? また、野中瑠衣選手も出番が減っていますが、コンディションがよくない部分があるのでしょうか?

多治見:オクムは試合中の接触で捻挫しましたが、どのくらいかかるのかはわかりませんが、骨折ではないので治り待ちです。野中もシーズン前の練習中に接触で捻挫し、まだコンディションが戻り切っていない状況ですが、練習ではスパイクも打ち始めました。もともと今季は5人のサイドアタッカーをうまく使っていこうという形でしたが、このような状況となり、代わりに室岡が頑張ってくれて、1年目なのにすごいな、頼もしいなと感じています。

――野中選手はリリーフサーバーなど限定した形で試合に出る中で、ミスをしてしまうこともありましたが、焦りを感じている部分もあるのでしょうか?

多治見:本人はそうだと思います。基本、負けず嫌いなので、プレーがなかなか思うように元に戻らないということと、年下のサイドの選手が活躍していることなども含めて、もがいているとは思います。ただ、本人と話す中で、去年よりは変わってきていると思うので、今は怪我をしている状態でのパフォーマンスの上げ方など、彼女の中でいろいろ学んでいるところだと思います。こちらとしても早くコートに立てるようサポートしていきたいです。


写真:堀江丈

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