2019-10-05 15:50 追加
日本代表の若きエース西田有志「バレーの知名度を上げるためにも」「清水選手は”すごい””やっぱりすごい”しかない」
西田有志インタビュー
SV男子 / 全日本代表 男子
日本代表・西田有志(ジェイテクトSTINGS所属)
10月1日に福岡で開幕したバレーボール男子のワールドカップ。石川祐希(23歳)とともに日本代表の得点源として活躍しているのが19歳の西田有志。昨年1月、当時まだ高校3年生で17歳だった西田は、ジェイテクトでリーグ戦デビューを飾ると2試合目からスタメンに抜擢されて活躍し、あっという間にチームの中心選手となってしまった。そのいきおいのまま日本代表に選出されるとネーションズリーグや世界選手権でも強豪国相手に物怖じしないプレーを見せた。日本代表デビュー1年で今やチームに欠かせないエースの西田が、代表にかける思い、Vリーグに対する思い、さらには日本のバレーボール界に対する思いを、熱く語ってくれた。
――日本代表として2シーズン目ですはいかがでしょうか?
西田有志(以下、西田):去年と違って明確になっている。気持ちだったりとか、目標が見えているので、それに向けて頑張っていて、練習の取り組み方は去年以上に質が違うと思います。
――例えば、どういった部分で質の違いを感じますか?
西田:去年は求められることが、技術の最大の部分を出すことだった。(今年は)判断ミスをしない、状況判断のミスをしない。単発のミス、自分のスパイクのミスだったり、サーブのミスだったりと徹底している。
Vリーグで負けた事(ファイナル6に進出できず)に対しては、すごく悔しかったですが、そこでくよくよしても仕方ない。リーグで出た課題をなくそうと取り組み、あとは大きな怪我をしないようにしようと取り組みました。体が硬くなって、簡単な怪我をしないように。
――2018年はVNL(ネーションズリーグ)や世界選手権の何試合かを怪我で欠場して「悔しい」という話をしていました。その経験は大きかったですか?
西田:大きいですね。その怪我の強さだったりは、自分の体次第で耐えられると思う。怪我に対しての対応だったり、体が硬かったりしたら、その影響は大きい。ストレッチの面でも体調の面でも意識している。ストレッチ器具を買ったりして、自分でもできることを取り組んでいます。
去年(Vリーグや代表で)やって、すごい選手が出てきたって多くの方に言って頂いたんですが、世界からしたら自分は果たしてすごいのか、と思っています。自分は至って普通の選手でありますし、普通の選手がどう普通だからすごいと思われるのか、派手なプレーをするからすごいのか、地道に色んな経験をして細かいミスを無くすのがすごいのか。世界の選手はミスをしない、チームに影響するようなミスをしない。それがすごい選手なのだろうし、ああいうボールを上げるんだったり、ああいうボールを決めきれる選手が、自分も凄いと思う。ああいうレベルに達するまで何が必要と思ってやってきた1年だった。(世界大会では)それが試せる。
――所属チームのジェイテクト、日本代表でやってきて、世界のこういう選手になりたいというのはありますか?
西田:意識はしますけど、自分なりのトップのプレーを出し続けたい。この人のプレーが凄いからその選手のまねをしたいのではなくて、自分の中で出せるプレーをそういった風に出せる選手になりたい。参考にしている選手はたくさんいますけど、最終的にあの選手になりたいとコピーをするのではなくて、あの選手はこういうプレーだねっていう、自分にしかできないプレーを見つけたい。それは簡単にできるものではないけど、できるようになりたいです。
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