2019-10-05 15:50 追加
日本代表の若きエース西田有志「バレーの知名度を上げるためにも」「清水選手は”すごい””やっぱりすごい”しかない」
SV男子 / 全日本代表 男子
街でたまに声かけられるが「何の選手ですか?」とショック
――話が変わりますが、1年前とうってかわって、正直こんなに有名になって、西田選手自身の生活環境が変わりましたか?街で声をかけられるとか。
西田:あー、たまにありますよ。たまに声をかけてくださる方もいるんですが、それよりもショックなのが、「何の選手ですか?」と言われるのがめっちゃすごいショックなんですよ(苦笑)。普通に「身長大きいですね〜」と言われて、一般社会では大きいですし「何かやっているんですか〜」と言われるのがちょっとショックですね。やっぱ「バレーボールやられている方なんですね」と言われるだけでもありがたいですけど、バレーボールとしての知名度が、まぁそんなものだよねと。自分としての知名度より、バレーボールの知名度がそんなものだと感じます。自分がもっと頑張らないといけないなと改めて思いました。
――でもこの1年でテレビに多く出演していますし、それなりに知名度はありそうな気も…。
西田:番組を見て下さってる方はわかるんですけど、見てない方にもこう言う人がいるってのをわかっていただきたいんですよね〜。そこらへんはシビアですよね〜(苦笑)。
――有名になりたい?(笑)
西田:いや、有名になりたいというのか、自分としての有名ではなく、バレーボールの方ですよねと、そのバレーボールという言葉が出てくれたら、僕的には嬉しいです。それ以上にいくには、何をしないといけないというのはあるんですけどね。(有名になりたいって)思われるかもしれないですけど、そんな変な思いはないんですけど(笑)でも、昔みたいにバレーボールの人気を戻したい。バレーボールって競技人口が減ってきているよねとしか言われないのがショックですし。いちバレーボール選手として。それを逆にさせるにはどうしたらいいのか。
人気低下への危機感 バレー界の本田圭佑になる?
――特にこの1年間は卓球のTリーグや男子バスケットボールのBリーグに話題を持っていかれましたもんね。
西田:そうっす、持っていかれたんでね。そこを考えたらやばいなと思いました。自分たちがファンを虜にさせるプレーが一番大切なんだな、と思ったのが北京オリンピックの時だったので。
――自分自身を振り返ってみると?
西田:そうです。あそこでバレーボールというものを知って、ここを目指したいと思った時というのが、影響力のある人たちが(北京五輪でプレーしていた)。自分たちが成績を残して何かをしたいというわけですけど、残らなくても何かを。例えば、サッカー選手だったら、本田圭佑といったら皆わかるわけじゃないですか。西田有志っていっても誰もわからないわけじゃないですか。誰?みたいな、バレーいちファンの方しかわからない。バレーの選手だよねと言われるように自分たちも努力しないといけない。バレーのプレーだったり、それと別なところでも、いろんなことを活発にしていかないといけないと思いました。そうしないと、これから先がないなと思いました。
――リーグ戦でも観客の少ない試合もありましたね。
西田:最悪でしたよ。嘘だろみたいな。
――まぁでもジェイテクトの試合はまだ集まって方では?
西田:そうですね、そこは大変ありがたかったですね。でも、他の、バレーボールという全体では。ショックでした。あれ?去年3レグしかやってないけどけど、3レグの方が(観客が)多かったんじゃね?と思うくらいのイメージなんで。
――ただ、西田選手の人気で会場に人が集まってるんだな〜と思った時ありましたけどね。
西田:え!?ありました?(奈良大会とかジェイテクトのホーム試合ですし)あ〜、そうですね。ホームですし。でも、もっともっと幅広く知ってもらうために、どう、なんというか、バレーボールを一番に考えて、バレーボールの人気度だったり、そこらへんに自分がどういう風にアクションを起こせるのか、気にしないといけないなと。
――バレー界のカズ(三浦知良)とか本田圭佑になるしかないですね(笑)
西田:そうなりますかね?(笑)そうなると強気発言しないと(笑)
――でも結構そういう発言するのは好きではありませんか?
西田:好きですけど、その分プレッシャーを感じますね。言った言葉に重みがあるわけですから、責任を持たないといけないですし。果たしてそれができるのかから始まって、できるためにはというところから。
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