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インタビュー

2019-10-05 15:50 追加

日本代表の若きエース西田有志「バレーの知名度を上げるためにも」「清水選手は”すごい””やっぱりすごい”しかない」

V1リーグ 男子 / 全日本代表 男子

大学の同世代たち、未来のバレー選手に対して自分が与える影響

西田の同年代である中央大学の鍬田憲伸。高校時代からアンダーカテゴリーの代表で、ともに切磋琢磨してきた(今年1月のU21代表合宿)。

――今年1月に中央大学の鍬田憲伸選手(西田選手と同年代でユース代表でともにプレー)を取材する機会があって、同年代の西田選手を意識する?と聞いたところ、「あいつちょっと調子乗ってますよね」と笑いながら言ってました。

西田:(笑)。あいつは、中央大の知り合いから話を聞いて「あいつどうにかしてくれ〜」と言われるんですよ(笑)え?どうにかしてって俺っすか?みたいな(笑)言うだけはただなんで言いますけど。そこらへんは、いち同級生として、いちバレーボール選手として、必要な声かけをしないと。これから自分の年代で誰がVリーグにくるかわからないですけど、そこで一緒にVリーグで戦いたいですし、敵同士でやれたりとか、もっと頑張って選手を増やしたいです。自分が同年代にどう影響するかわからないですが。

 

――今年5月の黒鷲旗を取材した時、出場チームの高校、大学に左利き選手が結構多かったんですよね。例えば市立尼崎高校の4番(坂本雄大)の選手が、Vリーグのチーム相手にも萎縮せずに頑張っていて、目指している選手について聞くと、「西田選手です」と答えていました。西田選手がいよいよ、その様な存在になってきているんだなと思いました。

西田:ありがたいですね。年で捉えられますけど、いちVリーグとしてやらないといけないことがいっぱいある。年齢が低くても、他のVリーガーとして一緒にやっていけないことをこなしていかないと。自分としてはそこも成長していかないといけない。いつまでもそんな未成年だのなんだのって、すがっていてはダメと思う。バレーのことでもっと影響を与えていかないといけない。

 

東京五輪へ世界で活躍する他競技10代選手たち サッカー久保建英に「嫉妬」

東京オリンピックまであと1年。西田にかかる期待は大きい。

――東京五輪に向けて結構他競技では、既に色んな10代選手が活躍していますが、意識している選手はいますか?例えば卓球・張本智和選手だったり、サッカーだと久保建英選手。

西田:久保選手、すごいですよね!あの年齢で知られているんですよ、久保って名前が。そこっすよ(笑)。そこらへんは嫉妬しますよね、なんで知られているねんって(笑)。自分たちがそんなことしても、そんな影響ないんですよね。年下だからどうってより、いちスポーツ選手としてすごいと思う。同年代でバレー選手といわれても、あまり考えることができないです。同級生とも今どうしているのか、連絡はとってないですので。大学リーグの結果は見ますけど、同級生が出ているのかとかあまり知らないです。なんとも言えないですけど、でもやっぱりこれから先、この年代がVリーガーとしてくる時、自分が、その時点で4年間くらいやっているのかな?、そこで(同級生たちは)大学生の強みもありますし、自分がVリーガーとしての強みもあります。

 

――以前も取材で話したかもしれませんが、高卒Vリーガーというこういう道もあるって見せて欲しいと思います。

西田:そのためにこの世界に入ったんで、その初心を忘れずに。自分は同級生に対抗心じゃないですけど、そんなんいうたら、全国でバレーをやっている人たちに対抗心があるわけで、絶対負けたくないです(笑)。だってこの世界に入って、(他の同年代の選手が)やっぱあいつなんかいいなーと言われていたら、僕嫉妬しかないです(笑)。だから、頑張ります。逆にそこのプレッシャーはありますけどね。「お前、4年間なにしてたんや」と。4年でここまで成長するんだとファンの人にも同級生にも見せたい。

自分が高卒Vリーガーとして先陣をきっていかないといけない。そうなったら、プレーだったり行動だったり変えていかないといけない。自分がこのVリーガーとして4年間成長して、こっちの方がすごいんだなと見せたい。その分、自分が話題になりつづけないといけないですし、代表としてエースとしても活躍し続けなければならないですね。

 

プロフィール

西田有志(にしだ・ゆうじ)

2000年1月30日、三重県いなべ市出身。5歳から兄の影響でバレーを始め、三重県海星高校時代3年には全国高校総体に出場も、春高バレーは県予選決勝で敗退。その後、ジェイテクトSTINGSに入団し、内定選手として2018年1月にリーグ戦デビュー。2018年5月にはネーションズリーグ(VNL)で代表デビューを飾り、18年9月にイタリア・ブルガリアで開かれた世界選手権に出場した。ポジションはオポジット。186cm。

(取材・写真:大塚淳史)

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