2020-01-14 12:05 追加
埼玉上尾・井上美咲「全員が一つの目標に向かって」、デンソー・鍋谷友理枝「自分たちのバレーを進化させたい」
V1リーグ 女子
●吉田敏明監督
1セット目、厳しかったんですけど、あそこで逆転したのが非常に大きかったなと。持ち点0からのスタート。今日負けるともう脱落するというような状況でしたが、なんとか勝って3点取れたので良かったです。
――立ち上がりの8点で苦しんだと思いますが、あそこで井上主将投入の決断の理由、投入後の変化は?
吉田:あのときは井上と堀江(美志)を同時に代えたんですけど、これはもう練習や今までの戦い方を踏襲したといいますか。そういう形で今までもずっとやってきたので、特に私としては変わった采配でも何でもないですね。
今までも試合のリズムが狂ってどうしても一方的になるというときには、そのリズムを変えるためにやってきたことです。井上がサンティアゴをうまく使ってくれました。冨永のトスと井上のトスはやっぱり若干質が違うので、その辺のリズムの違いをうまく導き出すことができたといいますか…。
――4位からのスタートでしたが、ポイントではハンデが消えた形になります。この勝利の意義は?
吉田:持ち点が0ですし、怖いものなし、勝ちに行くという姿勢で臨みましたが、結果が出ましたし、選手にとって非常に勇気をつけさせてくれるとても貴重な1勝だったと思いますね。
――現在のメンバーで成果が出つつあるのでは?
吉田:冨永の復帰など若干の違いはありますが、去年1年間同じようなメンバーで戦った呼吸といいますか。そういうのが少しずつ土台となっているという感じはしますね。一緒のメンバーである程度の期間やっているというのは、やっぱり大きいですね。
――交流戦でもデンソーにストレート勝ちをしています。当然相手は準備をしてくるわけですが、相手の対策を感じた部分は?
吉田:サーブレシーブの弱点などをきっちりついてきましたし、そういう点ではやっぱりちゃんと対策してきているなと感じましたね。ただ、こちらもちゃんと準備してきてはいましたので。そういうことを想定しながら。
――井上主将を投入してミドルを使ったとのことですが、事前にプランBとして考えていたことでしょうか?
吉田;そうです。こういう形で勝ちきったこともあるし、うまくいかなかったこともあるんですけどね。采配の仕方としてほぼこういう形でやってきたので、選手も別に驚かないですし、今日はそれがうまくいったということですね。入った井上はもちろんよくやったと思います。
――セット途中で入った堀江選手はどうでしょうか?
吉田:アタック決定率は…まあ決まらなかったんですけど、おいしいところで1点決めたかなという(笑) ただ、堀江が入って流れが良くなったので、そういったところでは途中から入って機能したと思いますね。
――ディフェンスの部分だけではなくて、攻撃にも好影響が?
吉田:今日は椎名(真子)が最初に出ました。椎名は高い攻撃、堀江は速い攻撃。リズムを変えるということに関して、功を奏したという気はします。
――拾うという部分では、落ちそうなところを全員でしつこくつないで返したという印象です。
吉田:頑張ったと思いますね。アタックの強打に対してもそうですが、ブロックにちょっと当たって処理が難しそうなボールなども山岸などがよく拾っていました。粘り切れたというか守備の面ではボールを落とさない精神というか。そこは先読みしながら、うまくいったところですね。
――青柳選手が献身的に頑張っているように思いました。キルブロックだけでなく、サボらないプレーというか。
吉田:最近そこができるようになってきましたね。流れの中でやるべきこと、動くべきところに動いている。根本にそういうことができるかどうかで試合は決まるところがあるので。彼女がスッと動けるようになってきている。
――今日は最後に「チャレンジ返し」で試合を決めました。
吉田:いやー、あれは、まさにチャレンジ返しですよね(笑) エンドライン後方を見ていて(自チームのアタックは)アウトだなと思いました。相手は絶対にチャレンジするだろうなと。
その時、選手を見たら「監督、今のワンタッチだ」って言うんですよ。コーチもそう言ってくれて。相手のチャレンジに一度負ける想定で、すぐこっちがチャレンジ返しをしたわけですけど。選手が冷静に見てくれていた。
私も正直(ワンタッチかどうか)わからないところもあったんですけど(笑)、選手に助けられてチャレンジ返しがうまくできたと。
選手は意外によく見える。当てずっぽうにやけっぱちでチャレンジしてくれと言ってはいなかったので。だからこれは成功するんじゃないかと思っていました。勝つのかなと。
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