2020-06-29 19:51 追加
新鍋理沙引退記者会見(全文)「これからはバレーボールの素晴らしさを伝えていきたい」
V1リーグ 女子 / 全日本代表 女子
――新鍋選手は久光製薬でVリーグ連覇やMVPも獲りましたし、日本代表でもオリンピックの銅メダルを獲得されました。長いバレーボール人生で最も印象に残っている試合はどの試合ですか?
新鍋:たくさんありますが、いちばん最近だと、2018-19シーズン決勝のゴールデンセットはすごく思い出深い試合です。ゴールデンセットの前にフルセットで負けてしまったのですが、控室に戻った時の空気感というか、みんなが控室に集まった時の前向きな雰囲気がとても印象に残っています。
――そういったチームで戦う雰囲気がバレーボールの魅力なのでしょうか?
新鍋:それがいちばんの魅力だと思います。
――バレーボール人生の中でいちばん嬉しかったことは?
新鍋:たくさん優勝を経験させてもらって、みんなと喜びを分かち合えた瞬間がとても嬉しい瞬間でした。
――逆につらかった時期はありますか?
新鍋: 昨シーズンのリーグが個人的にはとてもつらかったです。なかなか勝てないシーズンだったので、責任も感じましたし、うまくいかないことが多かったので。
――バレーボールを通じて色々な方と交流があったと思います。その中でご自身にとって、いちばん大きな影響を与えてくれた方はどなたですか?
新鍋:たくさんの方にご指導をいただき、そのすべての方々に影響を受けました。
――誰かからもらった言葉で今も大切にしているものはありますか?
新鍋:それも秘密です(笑)
――小学生の時からバレーボールを始めて、そのバレー人生の中で大切にしてきたことはありますか?
新鍋:つなぎのスポーツなので、ボールを丁寧に扱うことは心がけていました。
――守備のイメージが強いですが、守備に関してはどのような考えで取り組んでいましたか?
新鍋: セッターの人がなるべくいい状態でトスを上げられるように、どういうパスを返したらいいのかというのは考えていました。
―― 今年行われた春の高校バレーのアンケートなどでも、それほど背が高くない選手の憧れの選手、尊敬する選手に新鍋選手と答える人が非常に多かったです。この身長でも戦えるんだという指標になってきたと思うのですが、身長のあまり高くないジュニア世代のバレーボール選手たちに伝えたいことはありますか?
新鍋: 背が高い方が有利かもしれないですけど、背が低くてもできることはたくさんあるし、自分にしかできないものをしっかり磨いてほしいなと思います。
――バレーボールをするにあたり、気持ちの面で大事にしていたことは?
新鍋:なるべくいいイメージを持てるようにというのは、すごく心がけていました。
――性格はポジティブな方ですか?
新鍋:いいえ(笑)
――だからこそ、いいイメージを持つということでしょうか?
新鍋:はい(笑)
――引退後、第二の人生、セカンドキャリアが始まりますが、どんなことをやりたいというプランはお持ちでしょうか?
新鍋:バレーボールの魅力だったり、チームスポーツの素晴らしさというのを、どういう形になるかわかりませんが、伝えていけたらいいなと思います。
――SAGA久光スプリングスのサポートを受けるということですが、魅力を伝えるとなると、指導者かあるいはテレビの解説者かということになりますが…?
新鍋:できるように頑張ります(笑)
――ファンの皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
新鍋:久光製薬に入社して11年間、どんなときも変わらずにあたたかいご声援いただき、ありがとうございました。皆さんの期待に応えられていたかどうかわかりませんが、私もチームもたくさんのファンの方々に支えられています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 試合に勝った後の皆さんの笑顔も、負けた後の悔しそうな表情も私は一生忘れないと思います。皆さんと一緒に戦った11年間は、私の一生の財産です。本当にありがとうございました。
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