●山本将平主将

まず、2連勝できたことが僕たちにとってプラスになったかなと。昨日の時点で今日の試合は難しくなるという予想はついていたので、その中で最後まで我慢しながら、自分たちが何をすべきかというのを変えずにできたところが今日の勝因だと思います。これはFC東京さんとやる時に限らず、どこが相手だろうと今何をすべきかというのを変えずにやっていくというのは大事なことです。そういった意味でこれが継続できれば、今シーズンが終わった時に自分たちに得るものがあると思っています。

●金子聖輝選手

2日目に勝つ難しさは昨日のうちにわかっていましたが、フルセットの戦いで最終セット15-13で勝ったことはよかったなと思っています。そして、やり抜けたところもありましたが、ブレていた部分もあったと思うので、そこは修正していきたいです。でも、本当に2連勝できたことはよかったと思います。

――金子選手に。5試合目のスタメンになりましたが、自己評価を教えてください。

金子： 先々週よりも先週、先週よりも今週と自分の中でも手応えを感じています。その中でも自分が出て、いいところを活かすという意味で、ブロック、サーブ、レシーブなどは自分の中でもいい感触が出ています。でも、やはり、トスについては2日目になると相手も対策してきますし、課題がある部分なので、スパイカーに助けられながら2日間勝つことができました。なので、自分も助ける側の立場に立って、スパイカーに寄り添って、一緒にゲームを作っていきたいと思います。

――これから目指したいセッター像は？

金子： 昨日初めてセッターとして試合に勝ち、原監督もおっしゃるようにやっとスタートラインに立ったばかりなので、まだまだそこから、もっともっとチームで勝ち星を重ねて、今年の残り試合を勝ってるだけ勝って、来年再来年と優勝争いをして優勝できるように。そこからその先につながっていると思うので、まず目の前のことをしっかりやっていきたいと思います。

――両選手に。4セット目で点差をつけられてベンチに下がった時に考えたこと、気づいたことなどがありましたら教えてください。

山本：ベンチに下がった時に僕と金子が深津さんに呼ばれて、「こういうふうにやっていこう」という話をしてもらいました。その内容は例えば自分たちがミスをしたりとか、4点リードされた、2、3点連続得点されたといった時に、自分たちがやるべきことを変えてはダメだと。勝っている時にできることをそのまま、負けている時も同じプレーをし続けることを意識してやれば、絶対勝てるから、そこだけ意識して頑張れと言ってくれました。

特に自分は序盤に4点、5点ミスが重なってリードされた場面で焦ってしまい、いつもするプレーができなかったんです。例えばリバウンドを取ってつなげたり、パスを返して、そこからコンビに持っていくことができなかったり、ブロックのタイミングで焦って入り込んでしまったりだとか、メンタル的に焦りが出てしまった。そういった意味でいいリフレッシュというか、外から見て、自分はちょっと焦ってたんだなということがわかったので、5セット目はそれが効いて、いい入りができたかなと思っています。

金子：4セット目、相手に走られて、こちらが自分たちのやるべきことをやり抜くだけなんだと、ベンチに戻ってもう一度、自分たちのやるべきことを確認し合いました。5セット目は15点勝負で、スタートダッシュが大事なので、そこを意識して、うまくスタートから入ることができました。

――山本選手に。今日はサーブレシーブからの攻撃につながる場面になかなか展開せず、我慢をした時間が長かったのではないでしょうか？

山本：自分はサーブレシーブを返すことが仕事だと思っています。確かに我慢をする場面は多かったですが、この我慢に耐えられれば、どこのチームが相手でもやっていけると思ったので、そういう意味ではいい経験になったのではないかと思います。ただ、パスだけ返せばいいというわけではなく、今日もFC東京さんは僕たちのサイド攻撃を捨てて、ミドルに2枚、トム（エドガー）に2枚ブロックがついていました。そうなってくると金子に負担を掛けることになってしまい、スタメンになって間もない金子にそういう負担を強いたのは自分たちの力のなさだと思います。まず、第一条件にパスを返す。普通のサーブはちゃんと返して、ビッグサーバーのサーブはエースをとられないようにするという徹底をまずしてから、そこからスパイクで自分たちで貢献していくという考えなので、いい経験にはなりましたが、攻撃面では課題が残ったかなと思います。

――金子選手に。第5セットの13点目、14点目の2本はエドガー選手ではなく、安永（拓弥）選手にトスを上げましたが、ミドルを使った理由は？

金子：自信がありました。本当に自信と勇気です（笑）　でも、あそこ2本を通せたのは、今日のゲームの中で大きいポイントではあったと自分の中では思っています。そこはヤス（安永選手）さんとのコネクション、つながりがあったので、自信を持って使いました。

――金子選手に。先ほどの山本選手のお話の中で4セット目にベンチで深津選手などからアドバイスをもらったというお話がありましたが、金子選手にはどんなお話がありましたか？

金子：タイさん（唐川大志選手）から、僕の軸をぶらすなと。軸というのは考えという意味で。そういうお話があり、第2・3セットは悪い状態ではなかったので、4セット目で軸がぶれたのかもしれないと気がつきました。そこで修正できたのは大きかったです。

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