2021-03-16 20:22 追加
試合中もマスク着用を続ける東レアローズ富松崇彰の思い
新型コロナ禍でのバレーボール
SV男子
バレーボールV.LEAGUE DIVISION1MENの静岡県三島市を本拠地とする東レアローズに、試合中もマスクを装着してプレーする選手がいる。ベテランのミドルブロッカー、富松崇彰だ。
東レアローズは昨年の12月、7連勝と好調で乗り込んだ大阪で、対戦相手のサントリーサンバーズに新型コロナウイルスの陽性者が判明し、12月5、6日に予定されていたサントリーサンバーズ戦が中止となり、翌週には自チームに陽性者が発生。その後いったんは最初の陽性者以外の全員が陰性判定を受けたものの、数日後の再検査で複数の陽性者が判明することとなった。サントリーサンバーズと東レアローズ両チームは5、6日の試合だけでなく、年末に行われた天皇杯の出場を見合わせることとなった。
2週間の完全隔離を経て全員の陰性が確認された後、東レアローズは通常練習を再開した。練習では全員がマスクを着用徹底している。ただ、公式試合中は着用を自由とした。その中でただ一人、富松だけは試合中の装着を続けている。
着用を始めたころに、富松に理由を聞いてみると、こんな返事が返ってきた。
「練習でもずっとマスクをつけているので、試合中に着けていても違和感はないんですよね。もう習慣です」
そして、1月30日。またしても新型コロナの影響が東レを襲った。大分県大洲総合体育館で行われる予定だった試合の対戦相手・FC東京関係者に発熱者が出たのである。PCR検査を受けるが、結果が出るまでは試合ができないということで、当日の試合は中止された。問題のない東レアローズは、駆けつけてくれたファンのためにも、中止の試合当日に公開練習を行った。
翌31日。関係者・ファンが固唾を呑んで見守る中、東レ対FC東京の試合は予定通り行われた。ただし、両チームともに、全員がマスクを装着しての試合となった。
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