全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


ボシュロム アクアロックス

バレーボールマガジン>会見・コメント>中田久美監督「籾井はチームを勝たせることができるセッター。黒後のスイッチが入った時の打力や読み、スピードに期待したい」女子代表五輪内定選手発表会見(全文)

会見・コメント

2021-07-01 18:18 追加

中田久美監督「籾井はチームを勝たせることができるセッター。黒後のスイッチが入った時の打力や読み、スピードに期待したい」女子代表五輪内定選手発表会見(全文)

女子代表・中田久美監督 会見コメント

全日本代表 女子

写真提供:日本バレーボール協会

6月30日にオンラインで行われたバレーボール女子日本代表チーム東京五輪出場内定選手発表記者会見から中田久美監督のコメントをお届けする。

VNLの総括

まずはコロナ禍が続く中、最前線でご尽力いただいている皆様に感謝申し上げます。そして、チームを支えてくださっているファンの皆さん、また、スポンサー関係者の皆様、そして、代表チームへ選手派遣をご理解・ご協力いただきました所属チーム関係者の皆様に対し、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

まず、VNL(ネーションズリーグ)の総括についてです。
5月20日に日本を出発いたしまして、約40日弱、計17試合を完全バブル方式の中、挑みました。想像以上に厳しい日々が続きましたが、これは日本チームだけではなく、全チーム共通の条件として受け止めるしかありませんでした。その限られた環境の中で、メンタルの部分や体調管理を含め、調整しながら、予選ラウンド15試合で終わらせるのではなく、(ファイナルラウンドの2試合を含め)17試合まで持っていった選手、スタッフ、本当によく踏ん張ってくれたと思っています。

今回のVNLでは、まず国際試合の感覚を取り戻すこと。2つ目には最終選考、そして3つ目は全員無事で帰国すること。こういったことを考えて挑みました。
国際試合の感覚を取り戻すという課題は、ある程度クリアできたと思いますし、予選ラウンド15試合を戦った結果、ファイナルの切符を自力で掴んだことは、とても選手たちの自信や手応えにつながったと思います。
そして、国際大会での経験があまりない選手もいる中で、東京オリンピックの直前となるこの時期、最終日までメダルを懸けて戦う経験ができたことは必ずプラスになると感じています。しかし、一方でファイナル4では世界のトップチームのここ一番の力の入り方や集中力、精度の高さを目の当たりにして、オリンピック本番に向けて最終修正しなければいけない課題も浮き彫りになったと思っています。この大会で経験したことを活かしながら、さらに精度を高められるよう強化を継続し、最終調整に入りたいと思っています。

選考は「心・技・体」と3つの「わ」(我・和・輪)を重視

さて、続いて、メンバーについてです。2017年から東京オリンピックでメダル獲得を目標として、選考と強化を繰り返してきました。コロナウイルスの影響でさまざまな変化が起こり、順風満帆とはいかないことが多かったですが、この5年間、強化指定選手に選出し、そしてともに戦ってくれた50名の選手たちは、毎シーズン全力で女子バレー界のために、自分の夢を叶えるために頑張ってくれました。今回のこのチームの集大成となるオリンピックを戦う選手、しかも普段の国際大会の登録人数よりも少ない12名の選手を選ぶということは、簡単に決めることはできませんでしたが、私なりにこの50名の選手たちに対する敬意と感謝の気持ちを込め、12名を選びました。

選考にあたっては、主に4つの観点で考えました。
1つ目は、「心(しん)」、心(こころ)の部分。オリンピックの舞台でもプレッシャーに負けないメンタルの強さや、ここ一番での勝負強さを持ち、全力を出し切れる力があるか。
2つ目は「技(ぎ)」、技(わざ)の部分。メダル獲得に必要な水準で、チーム戦術に適合し、コート上で発揮できる卓越した技術があるか。
3つ目は「体(たい)」、フィジカルコンディションの部分。限られた12名の一員として、コンディション面で不安がなく、8試合を戦い抜ける強い身体、コンディションを兼ね備えているか。
4つ目は「わ」。これは4月の記者会見で申し上げた、3つの「わ」(「我」「和」「輪」)の部分です。世界一小さい日本がオリンピックのような大舞台で屈強な世界各国に勝つために、それぞれが持つ高い個の技術、力だけでは及びません。チームの団結力を最大化するためには、どのようなかけ合わせがよいのかも考えました。

伝説に残るチームを作り上げるために、 本気と覚悟を決めて戦いに挑む12名を発表させていただきます。

まず、セッター2名です。田代佳奈美、籾井あき。ゲームの流れをコントロールし、スパイカー陣の能力を引き出せるトスワークを重視しました。

次に、アウトサイドヒッター5名です。古賀紗理那、黒後愛、石川真佑、石井優希、林琴奈。多少崩されてもチーム全体でカバーし合えるサーブレシーブ力と、とにかく海外上位国にひけをとらない打力で点をとる力があるかどうかを特に重視しました。

次に、ミドルブロッカー4名です。荒木絵里香、島村春世、奥村麻依、山田二千華。速さと機動力を兼ね備えたスパイク力や、ラリー中に振られた状況でも、よいタッチができるブロック力、さらにはディグやつなぎの力も含めて選考いたしました。

最後に、リベロは小幡真子。守備としての安定性に加え、コート上で臨機応変に指示ができる力や、2本目のセッティングの安定性を評価しました。

以上の12名が東京オリンピックの舞台で日本代表として戦うメンバーです。最終的にオリンピックのコートで強く戦い抜く姿がイメージでき、メダル獲得に向けて日本代表の一員として信じて、託すことのできる12名を選びました。この12名にはこれまでの日本代表として戦ってきたメンバー、選考から外れてしまった選手たちの思いを背負い、東京オリンピックの表彰台に上るまで全力で戦い抜いてもらいたいと思います。

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事