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会見・コメント

2021-07-11 10:09 追加

荒木絵里香主将「引退した選手や、これまでの3大会、一緒に五輪を目指して戦ってきた選手など、みんなの思いを背負い、力にして最後まで戦い抜きたい」 囲み取材コメント

全日本代表 女子

――2004年のアテネ代表から漏れた時の思いや、そのことがその後の競技人生に与えた影響があれば教えてください。

荒木:アテネに行けなかったことは、自分の競技人生で大きなポイントだったというのは常々感じています。あの経験でオリンピックに対する思いというのはさらに大きくなりましたし、今となってはあの経験があってよかったなという思いでいっぱいです。なので、今回最終選考で漏れてしまった選手たちも、この経験がよかったと思えるような今後を歩んでいってもらえたらなと感じています。

――延期によりメンバーの変更もありましたが、中田久美監督が掲げる「心技体」の部分でよくなったところは?

荒木:1年延期になったことでメンバーが変わり、若い選手が増えたことでフレッシュさや、いい意味でチームにいい影響をもたらしてくれているのはチームにとってプラスな要素だと思うので、そこをチームとしてしっかり融合させていきたいです。また、昨年から相原(昇)コーチが加わったことで、チャレンジすることであったり、VNLで戦っていく中でチームとしてよくなっている手応えをみんな感じられていると思うので、この五輪でしっかり発揮できたらと思っています。

――ミドルの存在感の大切さについていつもおっしゃっていますが、VNLを通じて、ミドルブロッカーとして感じた手応えと課題は?

荒木:得点をもっととっていきたい。しっかり印象づけていきたいというのはすごく持っていて、VNLでは序盤は得点する場面も結構あったと思うのですが、終盤、ファイナルでは打数も減り、決定自体も少なくなっていました。サイド陣は今調子がいいと思うので、もっと中から印象づけていきたいです。
ブロックは17試合という多くの試合ができ、相手セッターの目線や、スパイカーの高さ、パワーを実戦の場で経験できたのはよかったと思います。もう少しキルブロックが出ればベストですが、後ろのディフェンスとの連係を高める必要があると感じています。

――相原コーチが入ったことによるチームの変化と、若い選手が入ってきたことによる変化で感じているところを教えてください。

荒木:相原さんはものすごい熱量をチームに吹き込んでくれていて、チームの状況やメンタルの部分をわかりやすく自分たちに言葉掛けしてくれているのを感じています。紙や資料などで細かく、わかりやすく選手に提示してくれるので、クリアになった部分もありますし、とにかく吹き込んでくれるエネルギーの量がすごいです(笑)

若手については勢いをチームにもたらしてくれています。落ち着いているというか、自分のチーム内での役割や仕事をしっかり理解して果たしてくれている選手が多いので、自分自身も勉強になることが多いですし、いいものをチームの中にもたらしてくれているなと思っています。

――五輪の戦い方について。マックス8試合になりますが、予選ラウンド5試合のピーキング、星勘定など、どう戦っていきたいですか? 過去3大会の経験も踏まえて教えてください。

荒木:まず予選ラウンドをできるだけ高い順位で通過することがポイントです。準々決勝がいちばんのピーキングを持っていかなければならないところで、そこをどう戦うのかを常に考えて、日々の練習からやっていかなければならないと感じています。

――ロンドンの中国戦はいいイメージで残っていますか?

荒木:あの時は眞鍋(政義)監督がオリンピックのずっと前から準々決勝の相手は中国だと決めつけて、ずっと言われ続けていたので、そのくらい印象づけられてゲームをしました。なので、今回も準々決勝をしっかりやっていかなければならないなと思っています。

――大会までの残りの期間をどう過ごしていきたいですか? また、最後の五輪になるとおっしゃっていましたが、何をやり切りたいかを教えてください。

荒木:チームはコロナ禍で今までと違う状況の中、周りの方々のサポートのおかげで今、自分たちはこうして大会に向けて練習ができているということに感謝の気持ちでいっぱいです。自国で開催されるオリンピックは特別なものですし、結果が一番ですが、自分たちが求めていること、やるべきことを全うすることが結果につながっていくと思うので、 残り少ない日々を皆で築き上げてそこに向かっていきたいと思います。

自分自身はここまでいろいろな経験をさせてもらって、いろいろな人と一緒にプレーをさせてもらって今があると思います。コロナ禍で延期になって引退してしまった選手や、もっと言うとこれまでの3大会、一緒にオリンピックを目指して戦ってきた仲間や、いろんな方の思いを背負っているというか、力にしてやらなければならないと思うし、やりたいと思っているので、そういうものを力にして、最後に全部出し切りたいなと思っています。


写真提供:FIVB

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