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会見・コメント

2021-10-20 05:37 追加

フィリップ・ブラン新監督就任内定記者会見「日本チームの長所である速さと柔軟性を伸ばせば、よりパフォーマンスも向上するはず」(全文)

全日本代表 男子

【質疑応答】

――ブラン監督に。これまで5年間チームを見てきた中で、これからパリまでの3年間で日本チームのどこに伸びしろを感じているか。さらにどんなことを強化していけば東京以上の結果であるベスト4、メダルマッチに届くとお考えでしょうか?

ブラン:現在のチームのコンディションとしては悪くないと考えています。パリまでに必要なことの一つはチームとのコミュニケーションが大きい。これまでの5年間でチームとのコミュニケーションをとってきましたので、日本の文化や日本式のプレーの仕方というものは私自身すでに体得してきたものがあります。なので、今後3年間はこれまでの5年に比べてよりよいチーム構築がしていけるのではないかと考えています。

今年の夏は、非常に多くの大会を経験してきました。その中でも例えば西田(有志)選手は足を負傷していたりとか、あまりいいコンディションでなかった時もありましたが、イタリアリーグでプレーしていく中で更に彼の才能を伸ばしていけるのではないかと思っております。

チームとして強化していかなければならないこととして、メンタル面での強化が挙げられます。日本チームは東京でベスト8に入りましたので、強豪国のひとつとして数えられるようになってきました。他国からも注目される中で、よりメンタル面を鍛えていかなければならないと思います。

技術面に関しては、アタックとディフェンスを強化していかなければなりません。世界のもっとレベルの高いチームと比べて、もっともっとテクニックを伸ばしていく必要があります。特に2つの面に注目しており、ブロックが1つ目。2つ目はディフェンスをしたあとのアタックが大事だと考えています。
そのためにまず何よりも大事なのは2023年のOQTで五輪出場権を勝ち取ることです。もちろん、目標を高く持つのは大事ですが、まずは出場権を勝ち取ることを重視していきたいです。

――2つ質問があります。まずブランさんは東京五輪後に日本代表以外に他のチームからヘッドコーチの要請はなかったのか。もし誘いがあったなら、なぜ日本代表の指導を続けることにしたのかを教えてください。もうひとつは、これまでも選手起用や戦術面でブランさんが指揮をとっていましたが、肩書きがヘッドコーチとなったことでやることに変化が出てくるのかを教えてください。

ブラン:ひとつ目の質問について。他のチームからは具体的にはお答えしかねますが、仮にあったとしても、日本代表監督としてのお話がありましたので、日本代表に全力を尽くしていきたいと思っております。
代表チームとの仕事に関しては、東京オリンピックは終わりましたが、私自身、まだ日本チームとの仕事は終わっていないと考えています。まだまだこれから築いていかないといけない結果、関係性があると思っているので、日本代表に注力してまいりたいと思います。

監督としての役割は、もちろん戦術的なことも大事ですが、あらゆることの準備が大事です。まず、選手のコンディションを作っていき、ベストな状態で各試合に臨むことが大切です。
戦略的なことに関しては、監督として芸術的に作り上げられるわけではない。それぞれの選手の長所を活かし、試合を作りあげていくことが大事です。また、対戦チームによって変わることもあるので、毎試合準備をして臨みたい。日本チームはオフェンスを強化したい。先程申しましたようにブロックを強化することがそのためにも重要だと考えています。

技術的なことに関しましては、選手一人ひとりの資質を伸ばしていくことによって相手チームを超えるプレーをしていきたいです。
よりよい結果を残すために監督として大事なことは、その役割をきちんと認識した上で何が必要かを予期し、それに備えて準備することだと思っています。

――南部強化委員長に。強化担当の責任者として、男子バレーが東京五輪を踏まえて次のステップに行くために何が必要か。そして、コーチングスタッフはどのように決めていくのかを教えてください。

南部:強化について。ブラン監督がいらっしゃるので、シニア中心の話になりますが、今後継続的に男子チームが強くなるということは、そういった人材が輩出されてこないといけないということになります。従いまして、私のもう一つの役割としてはアンダーカテゴリーの強化。ここを重点的に力を入れていき、シニアにつながる選手を発掘することです。そういう選手が偶然に出るということではなく、システム、仕組みによって、そういった選手たちが輩出される強化プログラム、システムを作っていければと考えております。
2つ目の質問について。コーチングスタッフについては、ブラン監督の考えを最優先し、今後話し合いをしながら確定していきたいです。

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