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会見・コメント

2022-04-15 07:00 追加

久光・戸江真奈主将「今季はコートの外にいる人たちに助けられている」、東レ・関菜々巳「受け身になり、自分たちの良さが出し切れなかった」 V1女子ファイナル3会見

V1リーグ 女子

●酒井新悟監督

今日の試合に入るにあたり、東レさんは力があるので、試合の入りとセットのスタートを意識して選手たちに準備をさせました。第1セットはヤナ選手だけではなく、石川選手、そしてミドルの小川選手に押される形で落としましたが、第2セット以降、うちの選手たちが気持ちの面でもしっかり集中力を保って、切り替えて戦ってくれました。それと、ゴールデンセットも、終盤まで苦しい展開が続いたのですが、最後まで諦めず、粘り強く戦ってくれたことが今日の勝因かなと思っています。

明日はJTさんが相手ですが、ドルーズ(アンドレア)選手をはじめ、攻撃力のある選手が多く、ラリー中も展開が速いチームなので、そういったことを含めて、今日これから帰って、選手たちと確認して、明日の試合に臨みたいと思います。

――第2セットからブロックが決まり始めましたが、どのような声掛けをして、どんな修正をしたのか教えてください。

酒井:ひとつはサーブを打ち続けること。今日も1セット目は相手にサーブで攻められて、こちらが受け身になっていましたが、もう1回やるべきことを考えて、サーブで攻め続けて、相手を崩すシチュエーションを増やすことがまずひとつ。もうひとつは、クイックを絡めた攻撃が相手が多かったので、サイドブロッカーの位置取り、センターブロッカーの付き方というところは若干修正して、止めにいこうと言いました。

――相手の出方を見て、臨機応変に対応できた部分が大きかったのでしょうか?

酒井:そうですね。マッチアップの部分で、うちがローテーションを回している分、きっと東レさんも栄の前からBクイックのターンをたくさん決めることができずに、ワンレッグのトスが多くなっていましたので、そこの部分でのブロックの付き方を修正しました。

――ゴールデンセットは中盤から流れが変わりましたが、タイムアウトでどんな声を掛けましたか? また、そこで何が変わったと思いますか?

酒井:ひとつは5連続得点の時はうちのストロングなローテーションだったので、ここでチームの中の雰囲気としても連続得点でブレイクしようという勢いがありました。また、プレッシャーがかかる中で東レさんの方もスパイクミスが出たりしたので、そこをうまくうちがつけこむことができたのかなと思います。5点差あっても、まだまだ20点入るまでワンチャンスだというふうに選手たちには声をかけていました。選手たちも本当に諦めずに頑張ってくれたと思います。

――5点差がついた時など、ゲーム中に「厳しいな」と感じた場面はありましたか?

酒井:ありました(苦笑) タイムアウトを早め早めにとらないと、これ以上点を離されてはならないと思いました。5点差、あそこがマックスかなという感じですね。でも、結果がどうこう言う前に、最後まで全力でやり切るということは試合が始まる前に選手たちに話していましたし、点数どうこうではなく1本1本、選手たちは集中してやってくれたんじゃないかなと思います。

――皇后杯も決勝進出しましたが、今回のVリーグの決勝とどのような違いを感じていますか?

酒井:皇后杯も決勝戦に行くまでに苦しい戦いがありましたが、「タイトルをとるんだ」という気持ちを持って臨んだ決勝戦でした。一方、今回は、レギュラーラウンドの段階で毎試合が決勝戦のような形でここまで来ました。なので、今日もファイナル3という名前はついていますけど、そんなの関係なしにいつも通り、しっかりとこれまで通り、目の前の1本をしっかり集中して戦おうと話しました。選手たちは平常心でやってくれたんじゃないかと思っています。

――特にゴールデンセットは濱松(明日香)選手のブロックが機能していた印象です。監督の評価はいかがでしたか?

酒井:ゴールデンセットは止めましたが、その前の4セットはタイミングも合っていなかったので、とにかくタイミングを合わせていくように言い続けました。そういう中で彼女も修正をはかることができたのがよかったと思います。もうひとつは20点以降に、相手の井上(奈々朱)選手のAクイックを止めましたが、リードブロックで相手の動きを見て、反応できた、いいブロックでした。それをまた自信に変えてほしいなと思います。

――かつての強かった時代に比べて、ここ2年くらいは不本意な成績だったと思いますが、今年は久しぶりの決勝進出となりました。今日のように粘り強く勝つことができるようになり、手応えを感じていますか?

酒井:今シーズンが始まる時に昨シーズンの課題を振り返ると、勝負所で負ける、フルセットで負けるということが多いシーズンでした。そこを何とか乗り越えるために、いろんなことをコミュニケーションし、情報共有しながら試合を重ねるということがひとつの目標でしたが、そういったところが最後まで諦めない姿勢につながって、今のチームに成長したのかなと思います。

若い選手もコートに立ち、まだまだ不安定なところもありますけど、それをベテランの石井や栄が支えてくれている。戸江が若手とベテランをつないでくれて、若い選手たちも本当にのびのびとやりながら、うまく乗り越えてくれているので、本当に今シーズン通して成長しているなと感じています。

写真:黒羽白

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