2022-11-23 07:00 追加
高橋頌(ポーランド2部チェンストホヴァ)「一番上で活躍するためにこのポーランドに来た」
高橋頌(チェンストホヴァ)インタビュー
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今シーズン、日本代表の宮浦健人選手が活躍しているポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)ですが、その2部リーグにこの国で活躍するもうひとりの日本人選手がいます。
チェンストホヴァに所属するリベロの高橋頌選手です。
高橋選手については以前こちらの記事でも取り上げました。
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取材した日はホームでリーグ首位のベンジンとの対戦でした(チェンストホヴァは6位)。
結果は、最終的にスタメンの半分以上が入れ替わり、その途中出場した選手たちが躍動したチェンストホヴァが3-2(25-22, 22-25, 30-32, 26-24, 15-10)の大激戦の末にベンジンに勝利しました。
高橋選手はスタメンリベロとして試合に出場し、57%のサーブレシーブ成功率と13本のディグなどでチームの勝利に貢献しました。
ー今日の試合を振り返ってみていかがでしたか。
高橋:最初の出だし1セット目はいい感じで入れたかなと思ったんですけど、やっぱり相手のサーブとかもあってその後は苦しみました。しかし取られた2セット目と3セット目も自分たちがよく、相手に点数を与えないでレセプションとかもキープしていたので、そこをなんとかセット取れるように、最終的に20点以降にいい流れに持っていけたらいいなと。そこがたぶん今日の反省点かなと思います。
―今日の試合は途中から選手がガラッと変わって、そのような中でレシーブの関係性であったりとか難しさはありましたか。
高橋:普段の練習からけっこうごちゃまぜでやったりとか、AとBチームを入替てやったりもしているので、そこはもう臨機応変に自分たちも対応できていました。ただやっぱりスタメンで出ている選手がもうちょっと責任感を持って、1セット目必ず取りに行くという流れを作らないといけないと思います。2セット目3セット目で調子悪かったら変えちゃうみたいになっちゃうので、それはなくしたいなと思います。
―高橋選手個人としては今日の出来はいかがでしたか。
高橋:個人としては、レセプションは強いボールをうまくコートの真ん中に上げて相手に点数を与えないようにやれていました。僕たちは真ん中に上げてもパイプとかオポジットで点数をとることができるので、そんなに無理に返す必要もなかったので、そこはよくキープできたかなと思っています。ディグは序盤の方でけっこう上げられて、そこはいいなと思ったんですけど、終盤になるにつれて相手のミドルブロッカーが僕の方じゃなくて、ターンしてセッターの方に打っていたというのがあるので、そこを自分がもう少しレシーブしやすいようにブロッカーにこっち止めてほしいとか、自分からもっとリクエストして自分で拾いにいける空間をもっと作った方がよかったなと思いました。
―ここまでリーグのサーブレシーブランキングで全体の1位となっていますが、これについてどう受け止められていますか。
高橋:ちゃんと数字で結果を残せているということは単純にうれしいなと思うんですけど、僕はプルスリーガで、一番上(のリーグ)で活躍するためにこのポーランドに来たというところもあるのでここで満足してはいません。もちろん先を見据えすぎていても足元救われるだけだと思うので、そこは本当に一歩ずつ着実にステップアップして、今シーズン、もちろんレセプションランキングで第1位というところももちろんそうなんですけど、そうじゃなくてもっとチームに影響を、日本人リベロが入ったということでもっとプラスになるようなところをもっと成長させていきたいなと思っています。
―ここまでリーグを約2か月戦われてきていかがですか。
高橋:正直な気持ち、シーズン前にスクラ(ベウハトフ、プルスリーガの名門チーム)とかプルスリーガのクラブとプレシーズンマッチをやったりして、そこでストレート勝ちしたりとかしていて、入替戦もけっこう普通に狙えるくらいの力があるなと思っていました。でもシーズンの入り1、2試合目は勝ったんですけど、その後からちょっとずつ落ちていっちゃって、プレシーズンマッチのいい流れを公式戦に持っていけませんでした。しかし今やっと徐々に調子を上げて順位も戻ってきているところなので、これからプレーオフ、入替戦にむけてどんどんやっていきたいなと思います。
―高橋選手は日本のトップリーグ(V1)でプレーした経験なく、2部ですがレベルの高いポーランドリーグで結果を残されています。日本にもまだまだ海外のレベルの高いリーグでプレーしたいという選手たちがたくさんいるかと思いますが、そんな選手たちにメッセージをいただけないでしょうか。
高橋:日本人の起用さとか、技術力の高さはすごくあると思うので、あとはやるかやらないかというところもあると思います。Vリーグの1部2部とか関係なく、どんどん上を目指したいという人はどんどん海外も視野に入れていいんじゃないのかなと思っていて、もっと活躍する場所というか、試合に出られないで自分を持て余してしまっているのなら、本気でバレーボールをやりたいんだったら海外でやるというのもひとつの選択肢として全然あると思います。これからどんどん日本人が海外にいけばもっと需要とか、もちろん今は石川選手だったり髙橋藍選手とかも活躍していると思うんですけど、もっと日本人の価値が高まっていくんじゃないかと思っています。むしろそこはもう確信しているので、もっと挑戦していってほしいなと思います。
取材・文:堤敏樹
写真:PZPL、筆者撮影
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