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会見・コメント

2023-02-08 07:00 追加

東レ・富田将馬「調子が上がらない中チームの皆が信じてくれたからこそ第4セットの最後からいつものプレーが戻ってきた」V1男子会見

V1リーグ 男子

●篠田歩監督

途中から米山を入れたことによって、攻撃面より守備面の方でかなり貢献度が高かったです。
そこがきっちり嵌ったのでクリスも生きてきましたし、クイックも使えました。
米山を入れたことによるチームの守備力の向上で最後勝ち切れたと思います。

――米山選手に交替した狙いは?相手のサーブにやられている面があったからか?
篠田:昨日の時点で小澤を狙ってきていて少し崩されていました。
そこまで強いサーブではありませんがこちらが(レセプションで)崩れてしまう傾向にありました。
今日はある程度(小澤選手のレセプションが)返らない状況であれば米山を投入しようと思っていました。
それが形として嵌ったので良かったです。

――途中まで昨日と同じような試合展開となったが昨日と今日で変えた点はあるか?
篠田:攻撃面、守備面は昨日も良かったのであまり変えてはいません。
サーブレシーブのところで多分小澤を狙ってくるだろうということで富田と小澤の位置を逆(※1)にしました。
結構(デ アルマス)アラインのサーブが良くて富田も崩されていました。小澤も富田も(レセプションで)崩れると厳しいのでそういった意味で米山を入れて固めたのが嵌りました。

――今日のサントリーのミドルブロッカーに対する東レのミドルブロッカーの評価は?
篠田:今日は意外に(サントリーの)ミドルにやられてしまっていると思います。
要所で西本、健太郎が(ブロック)タッチを取れていました。
そういう意味では相手のミドルというよりムセルスキー選手の本数が多かったです。
昨日アライン、藤中選手を酒井、クリスが(ブロックで)止めていました。
昨日のようにミドルというよりアラインをどのように決めさせるかということで(サントリーが)来ると思っていました。
予想以上にムセルスキー選手が多すぎてそちらをどうするかという方がチームとして話し合っていたところです。
クイックの方が後というのでワンタッチを取れていたと思います。

――米山選手がディフェンス面で相手の決定打クラスをディグしたりブロックフォローがさすがだと思ったが、失点を防いだ、米山選手の貢献度は?
篠田:第2、3セットで結構やられてしまいました。チームが若い分やられ始めた時にずるずるといってしまう傾向がありました。
そこで経験豊富な米山を入れることによって、相手のサーブを打ってくる毎に(山口)拓海と将馬に対して「ここまでいこう」だとか細かいところの掛け声でチームのコミュニケーションが生まれます。
小澤が入っているとこうはなりません。そこは見習うべきところだと思います。
そこが大きくそこが大きく相手のセッター(の攻撃の組み立て)に対してもここしかないぞと言っています。
ウチのチームが動き始めるではありませんがそういう効果があるなということを今日改めて感じました。

――篠田監督に言われて富田選手がサーブの際に声を出していたと言っていたが。
篠田:声を出すときの方がパフォーマンスという感じがありました。
昨シーズンの三島の会場で変えて良かった記憶があります。それが効果として出たと思います。

――小澤選手が最近苦しんでいるように見えるが。
篠田:小澤としてもここまでフルスタメンで出場したことはありません。
相手に研究されていることもありますし、Vリーグでフルでスタメンでやったことがある選手しかわからないところですが終盤になってくるとどんどん疲労してきます。
研究されていること、疲労感が出ていていることが見えます。
ここは(スタメンで出場し続ける選手)全員が通る道です。
これを乗り越えられるかで変わってきてしまいます。
乗り越えてもらいたいです。(期待して)使っている以上頑張って欲しいです。
(スパイクの)打ち方は工夫は必要かもしれません。
爆発力が魅力の選手ではありますがそれ一辺倒では研究されてしまっている感じです。
ただ、どのチームもサーブで狙ってくるのでそこにストレスを感じていると思います。
今のアナリストさんは皆凄いので研究されてもその上をいかないといけません。そういう人たちが上で残っています。
そうなって欲しいと思います。

――峯村主将をリベロとして起用しているが評価は?
篠田:雄大も声掛けのところが非常にいいのでそういった意味で使っています。
ずっと一人でやってきている拓海のコンティションがそこまで良くないので少しでも休ませられるように併用しています。

(※1)土曜日は小澤選手を2番、富田選手を5番、日曜日は富田選手を2番、小澤選手を5番として起用。(セッターを1と数えてサーブのローテーション順に2~6を数えた時の番号(プレーヤーポジションという))
トップレベルで一般的なバックオーダーでレセプションをしないオポジットを起用するチームで、2番は2つのローテーションでバックセンターでレセプションをすることになるので守備面の負担がかかる。
日曜日は小澤選手の守備面の負担を軽くするために5番として起用したと推察される。

写真:黒羽白

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