2014-05-31 15:48 追加
2013/14Vプレミアリーグ男子総括 後編
SV男子
*サントリーサンバーズ
[順位推移]
レギュラー:6位(1LEG)→6位(2LEG)→6位(3LEG)→6位(4LEG)
[ヒーローインタビュー]
2回:山村宏太,岡本祥吾,椿山竜介
1回:クレイトン・スタンリー,阿部裕太,金子隆行,米山達也,栗山雅史
[初出場]
椿山竜介(12/8(日)廿日市大会)
鶴田大樹(12/21(土)三島大会)
星谷健太朗(3/15(土)石川大会)
[主なスターティングメンバー]
1LEG:岡本,金子,塩田,スタンリー,柴小屋,山村 L:佐別當
2LEG:阿部,米山,塩田,椿山,金子,山村 L:佐別當
3LEG:岡本,米山,鈴木,栗山,金子,山村 L:佐別當
4LEG:橋本,米山,鈴木,椿山,金子,山村 L:佐別當
[打数割合]
外国人:9.5%(8位)
MB:16.5%(3位)
バックアタック:21.5%(5位)
レギュラーラウンドを首位で通過しながらもメダルには届かなかったという昨季のリベンジを果たしたいサントリー。今季は新たな外国人に五輪で優勝経験もあるスタンリーを獲得し、恵まれた体格からパワフルな攻撃が期待される椿山も加わっての開幕です。しかし、待っていたのは厳しい結果でした。
開幕週はスタンリーの活躍が光り2連勝で飾りますが、そこからは6連敗を喫してしまいます。天皇杯で主力となるアタッカー達に怪我が相次いだことも大きく影響したのでしょう。司令塔は阿部と岡本を併用しながら、白星を目指す苦しい戦いが続きます。そんな台所事情を支えていたのは堅守と熱いプレイが魅力の金子と、豪快なサーブやスパイクが目を引く柴小屋でした。山村以外のミドルはポジション争いが続きますが、多彩な攻撃を見せる塩田がチャンスを掴みます。また、昨季までスターティングリベロを高橋に譲ることが多かった佐別當の出場機会が増え、最終成績でサーブレシーブ成功率3位と健闘を見せました。
再浮上のきっかけとなったのは1月の別府大会でした。米山が復帰し、主将山村を筆頭に好プレイも出て、久々の白星を勝ち取ります。この勢いをそのままに、翌週の小瀬では2戦ともフルセット勝利を収めました。米山の8連続サーブ(内3本はエース)や、スタンリーの穴を見事に埋めた椿山の猛打は非常に鮮烈でした。この頃から栗山も含めて2人の日本人オポジットで戦うスタイルが確立され始めたと言えるでしょう。ミドルは高さのある鈴木が起用されることが多くなっていきます。小瀬と共に今季で最後となるサブホーム・熊本では出身選手である岡本が感謝の言葉を述べる場面もありました。これ以降チームは再び活気を取り戻し、5連勝で5位を走る東レに肉薄します。
しかし、4レグ2戦目となる石川大会から歯車が狂い出します。怪我でベンチに入ることができない阿部に続き、岡本も試合中のアクシデントに見舞われてしまいました。攻撃的なトスワークで熊本大会でも活躍を見せた橋本が唯一の司令塔としてコートに立ちます。フルセット3回と健闘を見せましたが、最後まで白星に恵まれずに今季を終えることになりました。
ほぼ全ポジションで怪我人を出してしまうという近年まれに見る苦しいシーズンになってしまいましたが、日本人のオポジットで最後まで戦い抜き、連勝を経験することができたのは今後大きなプラスになるのではないでしょうか。コンディション管理を見直して来季に臨んで欲しいところです。
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