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ゲームレポート

2014-05-31 15:48 追加

2013/14Vプレミアリーグ男子総括 後編

V1リーグ 男子

*FC東京

前田和樹

前田和樹

[順位推移]
レギュラー:7位(1LEG)→8位(2LEG)→8位(3LEG)→7位(4LEG)

[ヒーローインタビュー]
3回:前田和樹
1回:橋場正裕,グラディナロフ・ミロスラフ,橘裕也,高橋駿,山本将平

[初出場]
鈴木頌卓(12/7(土)廿日市大会)
橋本卓也(12/8(日)廿日市大会)
山本将平(12/8(日)廿日市大会)
竹浪貴志(2/2(日)小瀬大会)

[主なスターティングメンバー]
1LEG:高橋,ミロ,衛藤,前田,手塚,山本(雄)/橋本 L:橘
2LEG:高橋,ミロ,衛藤,前田,盛重,山本(雄) L:橘
3LEG:高橋,山本(将),衛藤,ミロ,前田,山本(雄) L:橘
4LEG:山岡,手塚,鈴木,ミロ,山本(将),衛藤 L:橘

[打数割合]
外国人:33.4%(3位)
MB:14.2%(6位)
バックアタック:21%(6位)

グラディラノフ・ミロスナフ

グラディナロフ・ミロスナフ

もともと在籍人数が多いFC東京ですが、今季は非常に多くの新戦力を迎えての開幕となりました。昨季内定選手の竹浪・山本(将)・岡崎・橋本(昨季出場機会を得たのは岡崎のみ)に加え、夏場には豊田合成から盛重、大分三好から橘、更に10月には鈴木の入団が発表されました。

高い得点能力を誇るミロ、その対角にはコートキャプテンを務める攻守の要・前田が起用されるところは変わらずですが、今季は1レグで積極的に高橋を起用していきます。ミドルはチャレンジ時代からの経験も豊富な山本(雄)と、高身長を活かしたプレイで昨季から出場機会を増やした衛藤が中心となりますが、橋本と鈴木もアピールを重ねました。リベロは巧ディグと熱いムードでチームを鼓舞する橘が務め、ほぼ全試合に出場しています。

ところが、開幕直後から思うように白星を得ることができず、年末の金岡大会以降は痛恨の11連敗となってしまいます。墨田大会では阿部や加賀が途中出場してチームを鼓舞したり、アタッカーにベテランから若手選手まで様々な起用を試したりしますが、うまく波に乗ることができません。8連敗となった小瀬大会から、オーダーに変化が見られました。これまでセッター隣のポジションに入ることが多かったミロが、セッター対角としてコートに立つようになったのです。時を同じくして、躍動感のあるプレイでチームに活気を与える山本(将)がスタメンとしてすえられました。

リーグも折り返しとなる北九州大会ではとうとう渇望した白星を得ることになります。2レグ終了時で1位2位を走るパナソニック、堺を相手に大きな2連勝を飾りました。しかしこの数日後、チームを支えてきた前田と橋場が教員の道に進む為、3月の墨田大会を最後にユニフォームを脱ぐという発表が流れます。チームも再び黒星が続き、なかなか再浮上の糸口を掴むことができません。

8位で3レグを終えるという厳しい状態となりますが、呉大会では初めてスタメン起用されたミドル鈴木が良い活躍を見せ、チーム全員で勝利を得ました。そして迎えた前田と橋場のラストゲーム。1セットを先取した後2、3セットを取り返されながらも、フルセットに持ち込むことに成功します。勝負を決める最終セットは序盤からパナソニックに4点リードされますが、鈴木が2本連続ブロックを決め流れを引き寄せます。前田が効果的なアタックを決めたところに山本(将)のサービスエースで同点、最後はミロのブロックで試合を締め括りました。この試合は今季のFC東京の集大成だったと言っても過言ではないでしょう。

リーグ終盤で前田のポジションを担った手塚が、若くなったチームをどう牽引していくのかに注目したいと思います。

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