2024-03-03 00:15 追加
NEC・古賀紗理那「ファイナルでは25点取るまで最後まで集中して1セット1セット戦っていきたい」V1女子会見
V1リーグ 女子
●金子隆行監督
車体さんが本当にブレイク率の強いチームというのは分かっていました。
そこで我々がそれ以上のブレイクの質でできるように、まずサーブが一つ鍵になるという点で、序盤から機能できたっていうのは非常に良かったと思います。
あとは車体さんが昨日本当に素晴らしいバレーで久光さんを破ってきた勢いに飲み込まれないように、我々もしっかり準備し、強いハートを持って戦っていきました。
またファンの皆さんが本当に公式をうまく中に会場の雰囲気を作ってくれたというのが、我々がいつも通りのことをできたきっかけじゃないかなと思います。
本当にこれは全てに感謝したい勝利だと思います。
決勝戦に向けては相手がどちらか分からないですけども(JTに決定)、今まで通りサーブとブロックディフェンスで攻めて全員で得点を取って全員で守備っていうところ、NECの伝統の「堅守速攻」というスタイルを忘れないで戦っていきたいと思います。
――シーズン当初からファイナルに向けてピーキングが大事だといっていたが、ピーキングについて感じている点と小島選手が戻ってチームにとってプラスになった点について。
金子:パフォーマンス部門のスタッフが体のいい状態を作ってきてくれいます。
ジャンプ力にしても体のキレにしても今一番いい状態じゃないかなと感じています。
それに伴いプレーの精度っていうのもどんどん上がってくると思うので、そこについて何ら心配はしていません。
そもそも決勝で最高のパフォーマンスをするというプログラムを組んでいるので、コンディションは問題ないと思います。
小島に関してはやっぱり後ろで支えるというところでは非常に大きな貢献度があります。
彼女の今シーズンがキャプテンというところで、そこの貢献度は非常に高いと思います。
ただ、大工園(彩夏)、藤井(莉子)と優秀なリベロがいるので、その辺は小島だけに頼らず3人でしっかり切磋琢磨してやっていきたいなと思います。
――今日はトヨタ車体に3連続ポイントを許さずサイドアウトを取れていたが、どのような部分が機能したか?
金子:序盤から車体さんがアチャラポーンを徹底的にサーブで狙ってきた点で、今日は高い集中力でまずサーブレシーブ(レセプション)をいつも以上にパフォーマンスを出してくれたのが一つ大きなポイントです。
もちろんサイドアウトも安定していたので、車体さんのサーブミスもいつも以上に増えていた部分があります。
――2枚代えもいつも以上に効果的だったかなと思うが戦略面で決勝に向けてどんな風に臨んでいくか?
金子:(2枚代えで入る)中川(つかさ)と柳田(光綺)はシーズンで安定してやってくれており、今日も変わらず出してくれたかなという部分は良かったなって思います。
サーブは本当にその日やってみないとわからないスキルです。
まずはそのサーブを自信を持って打ち込んでいける環境は僕が作っていきたいというところです。
決勝に関しては選手たちが最後に最高のパフォーマンスできるように全員で最高の環境を準備して戦っていきたいなと思います
――大舞台における古賀選手の存在について。
金子:(存在は)大きいです。言葉だけではなくプレーでもしっかりそれを体現してくれる選手です。
マインド的にも絶対に相手に負けないという強いメンタリティを持ってくれていますし、本当にプロフェッショナルな選手になっていると思います。
女子バレーの中でもその辺に関して彼女は非常に高いマインドを持っていると思います。
こういった選手が一人じゃなくて、どんどんどんどん。これから出ていくようにそういう環境を日本バレーボール協会を中心に作っていかないといけないと思います。
古賀の存在というのは我々のチーム、バレー界にとっても大きいと僕は思います。
――(ミドルブロッカーの)甲選手のプレーで印象だったことは?
金子:若干まだラリー中とか少し(アタックの入りが)遅くなるケースがあるんですけども、彼女の良さを出せたと思っています。
彼女自身、本当にバレーに一緒には向き合う選手です。
そういった成果を今日の試合でも発揮できたというのは努力の賜物なので、次の試合に向けてしっかり発揮してもらいたいなと思います。
――古賀選手のバックアタックの進化について。
金子:前までは(セットの高さを)低くしても速さっていう、「速さっていうのは低さ」という部分が強かったなと思います。
今回のバックアタックはより男子寄りになって高い打点で打てている点は、凄い成長じゃないかなと思っています。
スパイクを打つために必要なことを自分で考えて、それを自分の力にしてやっていくことで、バックアタックの見た目では昔ほど速くないのかもしれないです。
ただ今は高さの部分で上に触っているので、より体感的には早さっていうのを感じられるバックアタックになっていると思います。
写真:黒羽白
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