2025-03-19 11:24 追加
クインシーズ刈谷・鍋谷友理枝「遊び心のあるプレーを伝えたい。決め方は1つじゃないんだよ、と」SV女子
刈谷 群馬戦会見コメント
SV女子
3月15日、16日、OPEN HOUSE ARENA OTA(群馬県)で開催されたバレーボールSVリーグ、群馬グリーンウイングス対クインシーズ刈谷の試合後会見から、GAME1、クインシーズ刈谷のコメントをお届けする。
GAME2では群馬グリーンウイングスにリーグ初勝利を献上した刈谷だが、チームとしてはシーズン後半に入って復調傾向にあり、現役引退を表明した鍋谷友理枝選手が持ち味を発揮した試合でもあった。
■GAME1
3月15日 群馬 1(23-25、16-25、30-28、23-25)3 刈谷
●長野有紗選手(ミドルブロッカー)
第1、第2セットでは相手のやりたいことを抑えて、自分たちがやりたいことをできていたのですが、第3、第4セットでは相手の勢いに押されて、ミスを出してしまいました。自分たちで苦しい展開を作ってしまいました。
――長野選手は今日の数字も良かったですし、個人としての調子が上がってきているのではないでしょうか?
長野:昨シーズンの終盤は、高い決定率をマークできていました。そこに少しずつ戻ってきているのかなという実感はあります。
でもまだまだ決めるべきシーンはたくさんありますし、自分自身の手応えとしても、まだ決められると感じていますので、もっとパフォーマンスを上げていけたらと思います。
―― 気持ちも前向きに?
長野:はい、メンタリティーの部分はすごく前向きにできています。もう私たちには落とせる試合がないというか、次のステージに向かうために全て勝たなければいけないと思っています。そういう厳しい状況ではあるのですけれども、その中でも私は楽しみながら試合ができていると感じています。楽しみながら、チームを引っ張っていきたいと思っています。
●佐藤彩乃選手(セッター)
自分たちで流れを上手く作ることができなくて、相手の方が空気感を上手に作っていました。そういう相手に対して自分たちはどう戦っていくのか。
今日の試合は自分たちが思うようには進みませんでしたが、しっかり学ぶことができた試合だったと思います。
―― 今期は2枚替えで、鍋谷選手と一緒に出ることが多い状況です。鍋谷選手を活かすという点で、どういうセットを心がけていますか?
佐藤: 鍋谷選手はテンポが速く、他のクインシーズの選手とは別のリズムで打ってくれる選手だと思っています。そこを活かしたいので、相手のブロッカーとも駆け引きしながら鍋谷選手のリズムを活かすことを意識しています。
――セッターから見た鍋谷選手の凄さは?
佐藤選手:プレーヤーとしての余裕を感じますね。一緒にコートに入っているとそのことを実感します。いつも助けられています。
――第4セットはとても難しい場面で2枚替え投入となりました。
佐藤:厳しい状況だったのでチームのムードも重いものがありました。流れは群馬さんの方にあった。
鍋谷選手とも話しながら、まずは雰囲気をこちらのものにしよう、こちらに流れを引き寄せるような空気感を作っていこう、と。その前提で、戦術的な面も意識して入りました。
●鍋谷友理枝選手(アウトサイドヒッター)
今日の試合はすごく難しい試合だったと感じています。自分たちのリズムが掴みきれないシーンが多くて、本当に我慢の試合でした。
群馬さんがとても良いバレーボールをしていたので、自分たちもそれに負けないプレーをしようと。最後をしっかり取り切れたのが今日の勝因だったと思います。明日は最初から自分たちのリズムを作っていけるように、自分たちから覇気を出して、クインシーズらしいバレーをしたいと感じた試合でした。
――第4セットでの鍋谷選手のプレーが今日の勝利の鍵だったと監督もおっしゃっていました(後述)。第4セット、2枚替えで入って、特にどういったところを心がけてプレーしましたか?
鍋谷:そうですね。佐藤も言った通り、空気感を相手に持っていかれているシーンでした。その中での2枚替えですので、とにかくブレイクなりサイドアウトなり、得点を決めてチームを勢いづかせることが必要でした。
得点は誰が決めてもいいとは思うのですが、一番年上の自分が決めることで若い選手たちも安心するかなと感じていて。ここで自分が決めると思いながら第4セットを戦いました。
――いろんな面でチームのお手本となる存在。プレーのどういうところを他の選手たちに見せたい、伝えたいと思っていますか?
鍋谷:決め方1つにしても、ただコートに落とす1点ではなく、タイミングをずらして決めるとか、ブロックに当てて決めるとか、自分の入り方を変えて決めるとか、そういった工夫がいろいろできるよっていうのは見せたいな、と。
バレーをやっていく中で、決め方が1つだけだと、長く続ける上で苦しくなってくる部分ってありますし。遊び心を持つ、バレーボールを楽しむというか、点を決める楽しさをみんなには感じて欲しいなと思っています。
(現役引退まで)あと残り少ない試合ですけれども、そういうものを後輩たち引き継いでいけたらなと思ってます。
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