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インタビュー

2026-03-05 10:49 追加

栄誉賞選手がコーチで復帰、色摩知巳が語る東京サンビームズ。そしてかつての僚友、群馬・松浦未波のこと V女子

東京サンビームズ・色摩知巳コーチ インタビュー

V女子

Vリーグ。
国内のバレーボールリーグとして我々が親しんできた名前だ。
現在、最高峰はSVリーグとなり、Vリーグは2部の呼称として使われている。少しややこしい状況ではある。

かつてはV2、チャレンジリーグとも呼ばれた2部リーグは1部に比べて試合数も少なく、特に女子は選手寿命も長いとは言えない。

その中で前人未到の230試合出場を果たし、リーグ栄誉賞も受賞した選手がいる。

色摩知巳さん。
文京学院大学女子高等学校からKUROBEアクアフェアリーズ(当時2部)を経て東京サンビームズで活躍。選手でありながら監督も兼任するなど、チームとリーグの発展に大きく貢献してきた。

しばらくチームから離れていた色摩さんは、今季途中よりコーチに復帰。
急な就任のため今は試合のみの帯同となっているが、若いチームに経験を活かしたアドバイスを送っている。

東京は来季よりJVA主管の新リーグに舞台を移すことを表明している。
色摩さんの目に現在のサンビームズはどのように映っているのだろうか。

――コーチに復帰しての現在は?

色摩:職場の都合で土日しか帯同できていないのが現状です。
話をいただいた時に
「なかなか練習に行けないから」
とは伝えたのですが、土日だけでもいいから来て欲しい、と。
そういった経緯もあり、急遽、11月から帯同しています。
一緒にコートでプレーした選手は森田英莉、小泉海藍の2人しかいなくて。後は内定の時期に関わったことがある選手くらいですね。

――もうそんな状況になりますか。

色摩:知らない子が多すぎて、最初は私もどうしたらいいんだろうと戸惑いました。
ここまで言っちゃっていいのかな、とか。
でももう今は遠慮なくガンガン指導しています。
素直な選手が集まって頑張ってくれているので、私も楽しくやっています。

――選手兼監督も経験しましたが、当時と比べると?

色摩:いろいろ変わったものがありますよね。リーグの背景も変わっているし、母体が変わったこともありますし。
私たちの時は当日移動が当たり前だったのですけれども、ちゃんと前日に移動できて、いい方向にチームが変わってきています。すごくありがたいなと思います。
選手はそれを当たり前だと思わないで、常に感謝の気持ちでやって欲しいと思っています。

――サイドの小泉選手がミドルに挑戦しています。色摩さんとしては後継者になって欲しい選手だったのでは?

色摩:小泉はレシーブが少し苦手なので、ミドルをやっているところもあると思います。本当はサイドでプレーしたいんだろうなと察するのですけれども
「もうそこは自分の気持ちを切り替えてやらなきゃダメだよ」
とは話しました。

小泉は本当にいいスパイクを打つんですよ。それはミドルでも発揮できています。Aクイックとかブロードも含めて。
だから新しいポジションでも自分のいいところをどんどん出していって欲しいですね。

――最近の変化として、第2セットが終わった後、15分のインターバルができました。
Vのチームはなかなか有効に使えてはいない印象ですが。

色摩:正直難しいですね。自分たちの現役の頃だったら
「もうこの時間いらないよ!」
とか言っていたかも(笑)

でも、今の選手はみんなしっかり話し合いをやっていますし、そこには試合に出ていない選手も積極的に加わっています。

ただ、集中力が切れる時はばったり切れてしまう時間になるので、私が現役だったらあの時間は絶対嫌がると思います(笑)

試合の分析に有効に使えればいいのですけれども、うちはアナリストがいないので、自分たちで取ったデータを自分たちで見て、「ここが効いている」「相手が苦手なポイントなんじゃないか」と見つけていくしかない状況です。

その中で私は
「相手がちょっと奥のサーブに苦戦してるから、奥目に打って今度は下がったところにショート打てばいいんじゃないか」
とかそういう話をしています。
ただ、自分も実際にプレーをして流れを掴んでいくタイプだったので、外から見るだけで的確にアドバイスできているのかな、とは考えちゃいますね。

――今季も残りわずかになりましたが、どういうところに力点を置いてチームを強化したいと考えていますか?

色摩:やっぱりアウトサイドヒッターを育てたいですね。
例えばミリ。北海道から来た内定の加納未梨。20番の選手ですね。
試合にも出てすごく頑張っていますし、少しでも自分の持っているものを教えられたらと思っています。

それから、アタックだけじゃなく、トス回しにもいろいろ口を出してしまっているので、セッターにも何か伝えられたらな、と。
現状、チームはセッターを固定できていないので、ここをなんとかしたいですね。

でも、これは今に始まったことではなくて、松浦未波(現群馬)がチームを離れてからずっとなんですよね。

野口夕詠と今村芽維。そのときに調子のいい方を使っていると思うので、2人でいろいろ考えつつ成長して欲しいですね。

――セッターに求めることは?

色摩:コンビを使って欲しいということかな。
コンビが単調だとうちのチームは勝てないと思うので。
私はやっぱり松浦のトスワークを見てきているので、尚更ですね。

あんまり松浦の名前を出すのはどうかとも思うんですけれども、彼女のトスワークで勝ってきたのは事実ですし。
セッターに対して私がどれだけ指導できるかわからないですけれども、彼女の組み立てを見てきたので少しでもヒントになればと思ってます。

――これまでに群馬の試合は見に行きましたか?

色摩:行きました! 今季も何回か行く予定だったのですけれども、11月に急遽こっちに呼ばれてしまって。

――群馬の試合を見に行った感想は?

色摩:まず、レベルが違うところでやっているのが驚きですよね。
オリビア(ロジャンスキ、SVリーグ得点ランクトップ)さんとか、めっちゃすごいじゃないですか。姉と見に行ってたんですけど、
「やばいね、あの人」
って。
そんな人に松浦が上げているんだって思ったら、本当に頑張ってるんだなって実感しました。

――松浦さんの印象をあらためて。

色摩:気が強いのはもう昔からですね。
KUROBE時代はセッターとしてそんなに多くは試合に出ていなかった。
でも、東京で自由にやって、そこからまたレベルの高いところに行っている。
自分で色々考えるようになって成長して、その成長した部分をまた群馬で出せているなと感じています。

撮影 堀江丈

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