2026-08-24 14:48 追加
ミドルブロッカー・エバデダン・ラリー「ロス五輪で金メダルを取る」――確かな成長と掴んだ自信を胸に、アジア選手権へ
エバデダン・ラリー 囲みコメント
全日本代表 男子

8月18日、味の素ナショナルトレーニングセンターでバレーボール男子日本代表の囲み取材が行われ、ミドルブロッカーのエバデダン・ラリー(大阪ブルテオン)が取材に応じた。VNL(ネーションズリーグ)での経験やチームでの成長、そしてアジア選手権や将来のオリンピックに向けた思いを語った。
昨季からの成長、ブリザールの影響は

── 今シーズンのVNL(ネーションズリーグ)では昨季よりも出場機会が増えました。手ごたえや意識の変化はありましたか?
エバデダン: 今年は出場機会を一番いただいたシーズンだったので、それにしっかり応えるというか、自分をいかにコートで出すかというところを強く意識したシーズンでした。
── 所属チーム(大阪ブルテオン)ではブリザール選手(五輪連覇のフランス代表セッター)とプレーされていますが、チームでの学びや成長を感じる部分はどこですか?
エバデダン: ブリザールに関わる部分で言えば、やっぱり攻撃(クイック)のところです。彼はトランジション(ラリー中)でもどんどんクイックを使いたい選手なので、それに合わせて僕もクイックへの「参加率」を上げることを意識しました。
どんな場面でも、たとえ十分な助走がなくてもしっかりとクイックに入り、声を出してボールを呼び続ける。それが相手への囮(おとり)にもなりますし、彼と対話しながら関わる中で「すごく大事な部分だな」と学びました。クイックの使用率も増えていっぱい使ってくれる選手なので、必死に食らいついて入っていましたね。
── そのチームで得た経験や変化は、日本代表でのプレー(深津英臣選手らとの連携)にも活きていますか?
エバデダン: そうですね。今年はまたオミさん(深津英臣)ともいっぱいプレーしました(深津選手はかつてパナソニックパンサーズ時代のチームメイト)。僕が助走を取れない場面でも、染み付いた癖というか積み重ねてきたものがあるので、オミさんが上げづらそうな体勢・状態であってもちゃんとクイックに入れるように準備していました。そういうところでもオミさんが使ってくれたので、そこは成果として出せたのかなと思っています。
五輪出場をかけたアジア選手権へとその先のロス五輪への意気込み

── これからアジア選手権を迎えます。強豪・イランをはじめとするライバル国に対し、どのようなプレーを見せていきたいですか?
エバデダン: 今年のVNLではフルセットの末に勝利を収めましたが、フルセットだった分、どちらに転ぶか分からない部分はあります。僕らの課題として「第1セット目の出だし」をすごく意識していて、VNLでも1セット目を落とす場面が多かったので、まずは出だしを重要視したいです。
日本チームの強みは「相手に対応する力」ですが、相手の出方を見すぎて裏目に出ることもあります。まずは自分たちの強みや良いところを相手に押し付けていくことを意識して戦いたいです。大会では3連戦などのタフな日程もありますが、VNLでも経験して慣れているので、VNLを経た「アジア」と考えれば楽観的に捉えて戦えると思っています。
── 開催が迫る五輪出場権のかかるアジア選手権、そしてその先のオリンピックに対する思いをお聞かせください。
エバデダン: パリ五輪の予選(OQT)前までは、正直「オリンピックに出られる」なんて思っていませんでした。代表のバレーボールを全く知らない状態でフィリップ・ブラン前監督に呼んでいただき、そこからいろんな世界を知りました。前回のパリ大会をリザーブ選手として現地で見て「こんな極限状態の素晴らしい舞台でプレーしたい」と心から思いましたね。
今の目標は、ロサンゼルス五輪です。ロサンゼルス五輪に出られる大きなチャンスが今自分にあると思っていますし、今回のVNLで「絶対に(世界と)戦える」という自信がつきました。相手を舐めるという意味ではなく、ポジティブな意味で「ロスで金メダルを取れる」という手ごたえを感じています。
── フィジカル面でも大きくなられた印象ですが、意識して鍛えられているのでしょうか?
エバデダン: 体は意識して大きくしています。チームのティリ・ロラン監督からも「もっと身体を大きくしなければいけない」という話をもらっていたので、そこは意識して取り組んでいます。日常的に一緒に過ごす西本(圭吾)さんや山内(晶大)さんからもすごく良い刺激や影響を受けていますし、先輩方からたくさん勉強させてもらっています。
写真:坂本清、火野千鶴
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