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インタビュー

2026-09-22 01:23 追加

中大・坂本アンディ世凪 インタビュー:イタリアでの試練と成長。高さという武器を胸に、目指す「オールラウンダー」への道

中大3年・坂本アンディ世凪 インタビュー

大学バレー 男子

2度のイタリア派遣で得た「生活基盤」と、浅野博亮さんとの出会い


海外派遣会見の時の坂本アンディ世凪 撮影:中西美雁

中央大学男子バレーボール部・坂本アンディ世凪選手(3年)のインタビューをお届けする。

――まずは2年連続で、通算で約5〜6ヶ月となったイタリアでの海外派遣についてお伺いします。現地での生活はいかがでしたか?

坂本: 一番大きかったのは、プレー以外の「生活面」にしっかり順応できたことです。言葉や文化が異なる環境で自分の生活基盤を作れたことは、今後もし海外のクラブでプレーすることになった時にも間違いなく活きてくる大きな経験になりました。

――現地(ヴェローナ)では、元ジェイテクトSTINGS・愛知大学OBの浅野博亮さんが日本人スタッフとしていらっしゃいました。最初にお会いした時はどんな印象でしたか?

坂本: 1度目の派遣の時に「はじめまして」だったのですが、最初はめちゃくちゃ緊張しました(笑)。大学の先輩というわけでもないですし、代表などトップレベルで活躍されてきた方なので。でも、浅野さんがすごく人懐っこい性格で気さくに接してくださったので、すぐに打ち解けることができました。そこからはバレーの技術的なことはもちろん、現地での過ごし方までどんどん質問して教えていただくようになって、精神的にも本当に大きな支えになっていました。

生で見る石川祐希選手のプレーと、目の前で起きたショック


イタリアにて 専修大でミラノに派遣されていたマサジェディ翔蓮と  撮影:中西美雁

――イタリアのバレーボール環境でプレーする中で、海外の高いブロックへの対応など、技術面での引き出しも増えたのではないでしょうか。

坂本: そうですね。とにかくブロックが高いので、その高い壁に対して「どう打ち分けるか」「自分の強みをどう活かすか」という引き出しは確実に増えました。相手のブロックを見極める冷静さは、イタリアに行ったからこそ鍛えられた部分です。

――イタリア滞在中には、世界最高峰で活躍する石川祐希選手のプレーを間近で見る機会もあったかと思います。

坂本: 実は、石川選手のプレーを生で見たのは人生でまだ2回程度なんです。1回目のイタリア滞在時に初めて生でプレーを見て「これが世界のトップか」と大きな衝撃を受けました。ただ、2回目のイタリア派遣の時に、その石川選手が怪我をされた場面をちょうど目の前で目撃してしまって……。

――それはショックも大きかったのではないでしょうか。

坂本: 本当にショックでした。憧れの世界のトップで戦い続けることの過酷さや、アスリートとして怪我と隣り合わせで戦う厳しさの重みを目の当たりにして、言葉にならないほどの衝撃を受けました。世界で戦うということの真の厳しさを、身をもって実感した出来事でした。リーグ前半でも怪我で、ようやく良くなってきたところでまた怪我だったので、祐希さんの気持ちを考えても胸が締め付けられる思いでした。

最高到達点3m50cmと「高さ」に対する冷静な自己分析

――そうした過酷な環境を経て、ご自身の最高到達点は3m50cmに達しました。国内では大きな武器になりますが、ご自身の感触はいかがですか?

坂本:正直なところ、自分の中では3m50cmに届いたからといって、ジャンプの感覚自体は3m40cmの頃とそれほど変わっていないんです。視界がクリアになる感覚はあっても、毎打球で常に最高打点から打てるわけではありませんし。

――「高さ」という数字だけに満足していないのが印象的です。

坂本:「3m50cmに届いた」という数字だけに満足せず、まずはバレーボール選手としての総合的な実力をしっかり上げていきたいと考えています。高さはあくまで自分の武器の一つであって、それだけで勝てるほど甘くはないと思っています。

春リーグの課題と、アンダーカテゴリ代表合宿で深まる葛藤


坂本アンディ   撮影:坂本清

――帰国後の春リーグや東日本インカレ、そして現在参加されているユニバーシアード代表合宿についてはいかがですか?

坂本:春リーグの前半はワンポイントでの起用が多く、チャンスで結果を出す手応えがありました。ただ、後半にスタメンで立つようになってからは、自分の課題である「サーブレシーブを含めた守備面」を狙われる場面が増えてしまって。スパイクが決まっているうちは良いのですが、接戦になればなるほど「プレーの安定感」が求められると痛感しました。

――ユニバーシアード代表合宿に選出された際にも、そうした課題意識があったのでしょうか。

坂本:正直、「純粋な実力だけで選ばれたのか」というと、まだそこには届いていないという複雑な気持ちもありました。国際大会を見据えて「高さ」という要素を評価された部分が大きいと思っています。ユニバ代表の他のメンバーと比べても、攻撃の爆発力なら引けをとらない自信はありますが、守備の安定感や総合力ではまだ及ばない。だからこそ、期待されている高さに見合うだけの「本物の実力」を早く追いつかせなければいけないと感じています。

目標とする選手像とこれから

――最後に、坂本選手が今後目指していきたい理想のプレーヤー像を教えてください。

坂本:これから上のレベルで戦うために自分に一番必要なのは、間違いなく「安定感」だと思っています。目標として意識しているのは、富田将馬選手や大塚達宣選手のようなプレーヤーです。スパイクでの得点力はもちろん、サーブレシーブやディグといった守備面でも高いレベルでチームを支えられる、そんな隙のないオールラウンダーであり「仕事人」を目指して成長していきたいです。

取材:中西美雁

プロフィール
坂本アンディ世凪 (さかもと あんでぃ せな)
中央大学3年
ポジション OH/OP
生年月日 2005/9/5
学部学科 総合政策学部/政策科学科
出身校 東北高校
身長/体重 193/82
最高到達点 350cm
血液型 A
MBTI ENFP

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