2026-10-12 21:22 追加
「どんな立場でも自分の攻撃力で流れを変える」——大阪ブルテオン西山大翔、アジア大会の経験とグレベンニコフからの2連続エースを語る
OSAKA-AICHIゲームス 西山大翔会見コメント
SV男子 / 全日本代表 男子

2026年10月11日、バレーボールSVリーグの大阪ブルテオンとウルフドッグス名古屋によるプレシーズンマッチ「OSAKA-AICHIゲームス」が行われ、ブルテオンはフルセットの激闘の末に惜しくも敗戦を喫した。
試合後の記者会見には、今夏のアジア競技大会で主力を務めたオポジットの西山大翔選手が登壇。惜敗となった戦いの振り返りとともに、アジア大会での収穫や、世界のトップリベロから奪ったサービスエースの手応えについて語った。
アジア大会での西山選手は大会を通じてチームのトップスコアラーであり、ティリ・ロラン日本代表監督からも「アジア大会で成長を感じられた選手」として名前が挙がっている。
グレベンニコフからの2連続エース「狙い通りに思い切って打てた」

——第1セット、相手のウルフドッグス名古屋に所属するフランス代表の金メダリストリベロ、ジェニア・グレベンニコフ選手から2連続でサービスエースを奪う圧巻のプレーがありました。あの場面を振り返っていかがですか?
西山大翔選手(以下、西山):「世界最高峰のリベロであるグレベンニコフ選手が相手コートにいるというのは分かっていましたが、そこで怖がらずに自分のサーブを打ち切ることを意識していました。1本目も2本目も狙い通りのコースにしっかり攻めることができ、そこから連続エースという形で得点に繋がったのはすごく自信になりました。自分のサーブが世界トップの選手相手にも通用するという手応えを得られたのは大きかったです」
——今日の試合全体を振り返り、フルセットの末に敗れた悔しさや課題についてはいかがですか?
西山:「出だしはチームとして少しバタバタしてしまい、相手に先行される苦しい展開でした。途中で巻き返して接戦に持ち込んだものの、最終的にフルセットで勝ちきれなかったのは本当に悔しいです。ですが、シーズン開幕前のこのタイミングで世界のトップ選手を擁する強い相手とフルセットを戦い、課題が明確になったことはポジティブに捉えています」
アジア大会全試合フル出場の意義「実戦のコートに立ち続けた経験が力になった」

——アジア大会では前半戦で非常に素晴らしいスパイクを決めて活躍されましたが、準決勝や決勝などの終盤戦では相手の高いブロックに捕まる場面(被ブロック)も見られました。あの高いブロックをどう打ち破り、克服していくかという点について、大会を通じてどのように感じ、取り組まれていますか?
西山:「アジア大会の後半、特に中国やイランといった背が高くブロックのいいチームと対戦した時に、自分のスパイクが捕まってしまう場面が増えてしまったのは自分でも大きな課題だと感じています。相手のブロックが高い中で、ただ力任せに打ち込むだけでは通用しないと痛感しました。ブロックを弾き出したり、リバウンドを取って立て直したり、あるいはブロックの脇や長いコースを狙ったりと、スパイクの幅や工夫をもっと増やしていかなければいけないと思っています。高いブロックに対しても引き出しを増やして打てるようになることが、今後の自分の課題であり取り組んでいるところです」
——アジア大会で全試合フル出場を果たしたこと自体、西山選手にとって非常に大きな経験だったと思いますが、ご自身にとってこの大会に出場した「意義」や手応えを改めてどう捉えていますか?
西山:「アジア大会で全試合フルでコートに立ち続けられたことは、自分にとって本当に大きな財産になりました。長期間の過密日程の中で、チームのオポジットとして得点を求められる重圧や責任感を実戦の中で感じながら戦えたのは何よりの収穫です。被ブロックなどの課題も見つかりましたが、それも含めて世界やアジアのトップレベルと戦う感覚を身体で覚えられたこと、そして『自分がチームを引っ張って決めるんだ』という強い気持ちを持ってコートに立ち続けられたことは、今後の自分のバレーボール人生においても大きな意義があったと思っています」
SVリーグ3年目への決意と自身の役割
——バレーボールリーグ最高峰のひとつである『SV.League』も今季で3シーズン目を迎えます。チーム内での熾烈なポジション争いも含め、今シーズンの意気込みを教えてください。
西山:「SVリーグも3年目となり、各チームのレベルも年々上がっています。ブルテオンには素晴らしい選手がたくさん揃っていますが、自分がコートに立った時には、スタートであれ途中出場であれ、攻撃陣の核としてチームに強烈な勢いをもたらすことが自分の役割です。アジア大会で培った勝負強さと打力を存分に発揮し、チームの勝利、そしてリーグ制覇に向けて全力を尽くします」
接戦の末に敗れはしたものの、世界屈指のリベロ相手に堂々たるサーブで存在感を示した西山大翔。アジア大会全試合フル出場という大きな経験を力に変え、SVリーグ3年目のシーズンへ向けて更なる進化を誓う。
取材・文:中西美雁
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