2026-10-16 10:51 追加
【インタビュー】ゼロから挑んだ史上最速のプロ承認——レーヴィス栃木代表・店網秀明が語る「バレーボールで紡ぐ栃木の未来」
R栃木 店網秀明代表インタビュー
SV男子 / V男子

関東で唯一、バレーボールのプロチームが存在しなかった栃木県。その地に誕生し、わずか1年半という異例のスピードでプロ承認を果たしたのが「レーヴィス栃木」です。チームを率いる代表・店網秀明(たなあみ ひであき)さんに、自身の歩みからチーム立ち上げの苦闘、そして未来への熱い思いを伺いました。
遅咲きのスタートから春高準優勝へ
栃木県佐野市で生まれ育った店網さんがバレーボールを始めたのは、中学1年生のとき。周囲と比べると遅いスタートでしたが、メキメキと頭角を現し、強豪・足利工大附高校へと進学します。
高校1年の夏にアタッカーからセッターへ転向し、春高バレーでは全国準優勝を経験。転向直後は嫌で仕方なかったセッターも、1年後には「天職」と思えるほどに。青山学院大学バレー部を経て都内でビジネスの経験を積み、23歳で地元・栃木へ帰郷しました。企業でサラリーマンとして働く中で培ったビジネススキルや経験が、のちのチーム立ち上げの大きな糧となります。
「子どもたちの未来」のために踏み出した一歩

「子どもたちが地元でバレーボールを続けられ、楽しめる環境を作りたい」
店網さんがチーム設立を決意した背景には、強い地域への思いがありました。大きな転機となったのは2022年の「いちご一会とちぎ国体」です。国体を機にレベルの高い選手が集まったものの、受け皿となるチームがなければ大会終了後に選手たちは栃木を離れてしまう——そう危惧した店網さんは、急遽チームの立ち上げへと動きました。
「プロチームを作ること自体が目的ではありません。プロ化はあくまで、子どもたちの未来の環境を整えるための『最も有効な手段』なんです」
「バレーボールを通じた地域の活性化」と「子どもたちの未来の創造」を理念に掲げ、レーヴィス栃木の挑戦が始まりました。
「無理だ」と笑われた日々を超えて
しかし、道は決して平坦ではありませんでした。設立当初の2年間、スポンサー営業に足を運んでも返ってくるのは冷ややかな声ばかり。「ゼロからのプロチーム作りなんて無理だ」と周囲から笑われ、精神的にも極限まで追い詰められる日々が続きました。
「練習場に行くと誰も選手がおらず、電話すると『辞めます』と言われる悪夢を何百回も見ました」
そんな苦難の中でも歩みを止めず、2022年11月に単独活動を開始したチームは全国大会優勝などの実績を重ねます。そして活動開始からわずか1年半、史上最速ペースでプロ承認を獲得したのです。プロ承認をきっかけに、ホームタウンである足利市をはじめとする自治体や地域企業からの支援が一気に加速していきました。
栃木から日本一へ、そして新しいスポーツ文化を
足利市を中心に熱狂を広げるレーヴィス栃木。今シーズンの目標は、参戦する「SV.LEAGUE GROWTH(SVグロース)」での優勝です。新規リーグのモデルケースとなるような先進的な取り組みを次々と展開しています。
さらにその先に見据えるのは、2028〜2030年までの最高峰「SVリーグ」への昇格、施設面の拡充、そして「栃木県で日本一のチームになること」です。
「世界や国内のトップ選手が集まり、地元の皆さんが本物のプレーを目の前で観られる環境を作りたい。バレーボールという新しいスポーツ文化をこの地に根付かせ、地域に感謝の恩返しをしていきたいと思っています」
ファンの皆さんへメッセージ

最後に、チームを支えてくださるファンの皆さんに向けて店網代表からメッセージをいただきました。
◯足利市の皆さんへ 「足利市をホームタウンとして活動できることを大変心強く、嬉しく思っています。皆さんの声援がチームの最大の原動力です。ぜひ会場にお越しいただき、一緒に足利市から熱い波を作っていきましょう!」
◯栃木県の皆さんへ 「栃木県初のプロバレーボールチームとして、バレーボールの魅力を県内全域に届けていきます。子どもたちが夢を持てるようなチームを目指して走り続けますので、ぜひ栃木の代表として熱い応援をよろしくお願いいたします!」
◯全国のバレーボールファンの皆さんへ 「ゼロからスタートしたレーヴィス栃木が、どこまで駆け上がっていけるか。私たちの挑戦のストーリーを、ぜひ全国の皆さんにも見届けていただきたいです。足を運んで後悔はさせない熱い試合をお見せしますので、全国からの温かいご声援をよろしくお願いいたします!」
プロフィール
店網秀明(たなあみ ひであき)
高校時代: 足利工業大学附属高校(現・足利大学附属高校)のバレーボール部出身。セッターとして活躍し、2001年の春高バレーでは準優勝を経験。
起業・設立: 地元・栃木県足利市を拠点とするバレーボールチームの立ち上げに向けて、2021年6月に運営会社となる「株式会社レーヴィス」を設立し、代表取締役に就任。
主な取り組み
地域密着型のバレーボールクラブ「レーヴィス栃木」を立ち上げ、トップリーグ(Vリーグ/SV.LEAGUE)参入や地域スポーツの活性化、子どもたちのスポーツ環境づくりに尽力。
クラブ運営のほか、スポーツ関連事業(サロンやジム経営など)も手がけながら、地元・足利市や栃木県全体をスポーツで盛り上げる活動を積極的に展開しています。
写真:黒羽白
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