2012-03-21 19:54 追加
【ゲームレポート】2011/12V・プレミアリーグ男子セミファイナルラウンド
SV男子
3月17日(土)
パナソニックパンサーズ 3-0 東レアローズ
26-24
25-19
25-14
両チームスターティングメンバー
東レ
17篠田 12ボヨビッチ 5米山 1富松 4近藤 10越谷
リベロ2田辺
パナソニック
13枩田 1清水 11チアーゴ 6白澤 2宇佐美 15福澤
リベロ17永野
パナソニックは前日途中出場であった宇佐美を先発で起用してきた。
第1セットは序盤東レがリードを広げつつも、追いつ追われつの緊迫した展開が続き、1点を争う好ゲームとなった。終盤はサイドアウトの応酬の中、清水がクロスギリギリに決めてまずパナソニックがセットポイントを掴む。米山が切り返してデュースにもつれこんだが、福澤、チアーゴと連続でスパイクを決め、パナソニックが第1セットを先取した。
第2セットは序盤からパナソニックがリードを広げる。福澤がスパイクにサーブに活躍を見せ、11-7となったところから、東レは富松の連続ブロックなどで差を詰める。しかし東レが1点差まで追い上げたところで越谷が急遽14今田と交代。それ以降はパナソニックの進撃を止められず、第2セットもパナソニックが連取した。
第3セットはパナソニックが序盤からじわじわとリードを広げ、そのままあっさりと走った。このセット3本のサーブポイントを挙げた福澤は、この試合全体でスパイク決定率77.3%、サーブ効果率34.2%という数字を挙げた。福澤は別にして、個々の選手の数字を比較すると両チームで点差ほどの大きな違いは見られなかったが、東レは守りの要である越谷が離脱するなどして、数字に現れない部分で大きなビハインドを負った。
サントリーサンバーズ 3-2 堺ブレイザーズ
25-15
24-26
27-25
22-25
16-14
両チームスターティングメンバー
サントリー
20米山 1山村 9アンドレ 5柴小屋 2鈴木 6岡本
リベロ13高橋
堺
3石島 1松本 7エンダキ 4北島 12横田 19今村
リベロ2井上
前日、フルセットの熱戦を制し、今リーグ初めてパナソニックを破った堺と、各セット単位では粘ったがストレートで敗れたサントリー。第1試合時点で2連勝のチームがなくなった状況で、この試合の行方はセミファイナルの展開を大きく左右することとなった。
序盤はサントリーが一方的に押す展開。この試合を通じて常にチームの1本目のサーブを打つローテーションとなる米山が、サーブで攻めて連続得点に導いた。サントリーが第1セットを大差で先取した。
第2セットは堺のサーブからだが、これをアンドレのブロックで1本で切ったサントリーが、またもや米山のサーブで連続得点。堺は不調の北島を9名田にスイッチしたが、流れを止められない。サントリーは米山の連続サーブポイントや、サーブで崩した上での山村の連続ブロックなどで6-0と大きくリードし、堺は1回目のテクニカルタイムアウトを前に、2回のタイムアウトを使い切った。
ここで勝負が大きくサントリーに傾いたかと思われたが、堺が追い上げ、1回目のテクニカルタイムアウト時には3点差まで詰め寄っていた。終盤にかけてじわじわと追い上げた堺が、デュースの末、さいごはエンダキが決めて逆転でセットカウントをイーブンに戻した。
第3セットは双方追いつ追われつの展開となり、しばしば熱の籠もったラリーが繰り広げられた。2回目のテクニカルタイムアウト後、サントリーはリベロを先発で出場していた高橋だけではなく、(堺のサーブの種別に因るものと思われるが)津曲を併用した。そんな中、終盤一旦は堺が24-21とセットポイントを握ったが、サントリーが4連続得点で逆にセットポイント。いちど堺が追いつくも、さいごは流れたトスを石島が打ちきれず、サントリーがセットカウント2-1となった。
第4セットも競り合う展開となったが堺がフルセットに持ち込んだ。なお、堺はセット途中からセッターを今村→8金井に交代している。
迎えたファイナルセット。この試合を通じて、双方ともサーブからのブレイクで連続得点が入るケースが多く、2点3点の差では大勢が決したとはいえない状況が続いた。息をつかせぬファイナルセットはデュースにもつれこんだが、さいごはエンダキのスパイクがアウトとなり、粘る堺を振り切ったサントリーが大きな勝利を掴んだ。
3/17終了時点での勝敗
全チームが1勝1敗で並ぶ混戦となった。3/18(日)の試合の勝者が優勝決定戦へ進出する。
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