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インタビュー

2017-05-24 12:00 追加

田中美咲「東京五輪への戦いは始まっている。『お客さんじゃない』自分がやるという気持ちで」

田中美咲インタビュー

SV女子 / 全日本代表 女子

sPIC_0126東京オリンピックへのスタートの年、2017年度の女子バレー日本代表登録選手が発表された。中田久美監督のもと、セッターとして成長が期待される一人、田中美咲選手(JTマーヴェラス)に、3シーズンぶりに戦ったV・プレミアリーグ(2016/17)を通して感じた成長や課題、全日本や東京オリンピックへの思いを語っていただいた。

──V・プレミアリーグお疲れさまでした。3シーズンぶりにプレミアで戦っていかがでしたか。

田中:トモさん(吉原監督)が監督になられて1年目はチャレンジリーグでしたが、「いつかはVリーグのトップを」と目標を掲げてやってきて、プレミアリーグに昇格できました。プレミアに上がった年にすぐ優勝というチームは今までにないと聞いていたので、自分たちが1位になってやろうという気持ちで目標を高く持って練習してリーグでも戦っていたので、結果として4位に終わってしまったことは悔しかったです。「ファイナル3」に残れるのと残れないのではすごく違ったので……。それでもリーグを振り返って、自分の力のなさや足りない部分も感じましたし、チームとしても大事なところの1点とか劣勢になったときに跳ね返す力とかまだまだ足りないと結果を通して思い知らされたシーズンだったと思います。

──途中で髪をバッサリ切ったのは何か思いがありました? たしか「ファイナル6」の前?

田中:そうです、「ファイナル6」の前に。はい、思いはありました。オフの日もおしゃれして遊びに行くとかもせずバレーのことだけ考えて過ごしていたので、長いと邪魔なだけだと思って(笑)「ファイナル6」も始まるし、気合い入れて切ろうと思って、バッサリ20センチ切りました。

──周りの反応はどうでした?

田中:みんなびっくりしていました。(切る前に)相談していて、ユミ(寺井有美)には「やめた方がいい」と言われたんですけど(笑)でも切ったら、みんな「いい感じ」と言ってくれて評判よかったです、意外と。楽です。シャンプーの量も半分ぐらいです(笑)

──リーグを通して成長できたと感じたのはどんなところでしょう。

田中:一番は「ファイナル3」に行けないと決まった後の最終戦の日立リヴァーレ戦です。優勝を目指してやってきたので、その目標がなくなって、(日立リヴァーレ戦に向けての)練習も“何のためにやっているんだろう”って思うこともあったりして、きつくて……。それでもトモさん(吉原監督)が「決勝戦よりも大事な試合だから」とおっしゃって、「こういう状況の中でどれだけ自分たちのバレーができるかということが本当に大事なことだから」と。結果として、一番大事な試合でチームとして勝ちきれましたし(フルセットになり第5セットは19-17)、自分たちのバレーを見せて終わることができたというのはチームとして成長したところかなと思います。

──試合を重ねるうちに、劣勢のとき、リードされてもチームの動揺が少なくなってきた、だいぶ落ち着けるようになってきた、とも吉原監督はおっしゃっていましたが。

田中:連続失点が多かったり……特に自分のトスが乱れ始めて失点が始まってしまうという流れが多かったんですけど、1点1点切り替えて、“今はこうだったから、次”とそんなふうに考えられることが多くなったと思います。

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