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インタビュー

2018-01-03 10:00 追加

JTの若き守護神・井上航「気がつけばそこにいる」(前編)トスの秘訣はコミュニケーション

井上航インタビュー

V・プレミアリーグ 男子

 「気がつけばそこにいる」。JTが今シーズン向けの選手一覧ポスターで、井上航につけられている見出しだ。JTの守備の要、リベロの井上のプレーは観衆を魅了し、味方を勇気付ける。強打がブロックされ、地面に落ちて決まったか…と思った瞬間、井上の体が宙を舞って、ボールにくらいついている。カットが乱れて、後ろに大きく逸れた…と思った瞬間、井上の小さな体がボールに追いついている。そして、レセプションの精度も高い。

ただ、何より井上が優れているのがオーバーハンドの使いどころだ。今年の黒鷲旗で初めて見た井上のプレーには驚かされた。試合の流れで、セッター深津旭弘選手に変わって、アタックライン際からジャンプトスを上げ、そのトスがアタッカーが打ちやすそうな柔らかくて綺麗な軌道だったのだ。また、チャンスボール時には、アンダーハンドでサボることなくオーバーハンドで丁寧に上げる。当たり前じゃないの?と思う方もいるかもしれないが、チャンスボールを毎回きっちりオーバーハンドで上げる日本のリベロは、意外と少ない。

リベロがトスを上げることは、既に10年以上前から世界的な潮流としては、ごく当たり前。Vプレミアリーグでもここ数年でようやく見られる様になった。特に豊田合成トレフェルサの古賀兄弟(兄:幸一郎、弟:太一郎。弟は海外でプレー中)は、チーム戦術の中でいち早く取り組んでいて、頭一つ抜けている。個人レベルで取り組んでいるリベロは多いものの、見ていて、ぎこちなく、“無理している”様に見えることが多い。

それだけにJTの新人リベロが見せたプレーは衝撃的だった。黒鷲旗で若鷲賞とベストリベロを受賞し、JTの守護神として活躍する井上に話を聞いた。

(取材は11月23日)

 

——今シーズン、本格的にVプレミアリーグをデビューしての感想は?

井上航(以下、井上):黒鷲旗とか(昨シーズンの)リーグの1試合だけなんですけど、また違っています。長い戦いということで、相手は皆強いチームですし、気が休まる試合が1試合もないです。本当に毎試合毎試合全力でやっているんで、正直言うと、体はきつかったりするんですけど、嬉しい疲れというか、こういった経験というのは1年目でなかなかできることではないので、そうですね、嬉しい疲れですね。

 

——新人で、ここまで試合に出られるとは思っていましたか?

井上:それは全然思ってなくて、黒鷲旗の時もそうなんですが、今年1年間くらいは試合出れないだろうなと思っていました。早くても来年あたりだろうなと、チームに入る前には思っていました。まさかこんなにも試合に使ってもらって、まだ1回も代えられてなくて、フルで使ってもらえて、ここまで出るとは思っていませんでした。

(*インタビューは11月23日、その後、交代出場や怪我で欠場している)

 

——何がきっかけで、試合に出られるという手応えを感じましたか?

井上:(入部当初は)練習試合も全然出てなくて、黒鷲旗の前に、サントリーさんと練習試合がありました。1日目は確かBチームの方に出たんですよ。2日目の最終日は、監督から呼ばれて、「スタートから使ってみるか」と言われて、「お前は途中途中で使ったことはあるけど、スタートから使ってみてお前がどんな動きをするか見てみたい」と。そこから出始めたと思います。

 

——全ての監督がそうとはいいませんが、若くても試合で使えると判断したらならすぐ起用するというのは、日本人監督より外国人監督の方が多い傾向とは思います。ヴコビッチ監督から「お前がベストのリベロだ」とか言われたんですか?

井上:そういうのも全然なくて、黒鷲旗の前とかもレギュラーとか全然知らされてないし、A(チーム)にいったりB(チーム)にいったり。試合に入るまで、ほんまに俺試合出るのかな〜と思うくらい。監督はそういうのを言わないんで。スタメンとか、練習でもぐるぐる変わりますし。(プレーが)悪かったらすぐ変えます。ほんまに試合出るのかな〜と。そしたら、黒鷲旗で予選からずっと出ることができました。

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