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会見・コメント

2019-03-23 12:03 追加

KUROBEアクアフェアリーズV1残留確定。全員バレーが結実。ファンと一体になり、三たびPFUを下す

V1チャレンジステージ

V1リーグ 女子

 3月16日に深谷市総合体育館(埼玉県)にて開催されたVチャレンジステージKUROBEアクアフェアリーズ対PFUブルーキャッツから両チーム、翌17日の岡山シーガルズ対PFUブルーキャッツよりPFUの記者会見コメントをお届けする。

 Vチャレンジステージは、レギュラーシーズンにおける東の5位、6位と西の5位の3チームによるV1残留決定戦である。ここで最下位となった場合、Ⅴ2ファイナル6の2位チームとチャレンジマッチ(入替戦、1位チームは自動昇格)を行うことになる。
 ステージは勝点制(フルセット以外の勝利3、フルセット勝利2、フルセット負け1、フルセット以外の負け0)。東西5位のチームにはあらかじめ1ポイントが付与され、勝ち点が並んだ場合はレギュラーシーズン上位チームが成績上位となる。

 先週3月9日に岡山がKUROBEをストレートで下している。したがって16日試合開始前の各チームの勝点は岡山4、KUROBE1、PFU0。
 この時点ですでに岡山の勝ち抜けが決定しており、残る2チームは16日の直接対決で雌雄を決することになった。翌17日にも試合は組まれているが、当該2チームがフルセットにもつれ込まない限り、順位が確定するからである。

 つまるところ、年間未勝利のPFUはこの1戦でKUROBEに3-0ないし3-1で勝利すればV1残留が確定する。返り討ち、というと穏当ではないが、千載一遇の好機には違いない。対するKUROBEもV1レギュラーシーズンはPFUに2勝したのみという現実である。
 北陸に拠点を置く2チームにとって「1年で最も重い試合」がこの16日の埼玉での直接対決なのである。

 結果は3-1でKUROBEがPFUを撃破。

 「水の妖精」が「青猫」を三たび退け、今シーズンの過酷な北陸ダービーにひとまずの終止符を打った形になった。
 双方、思うところはあるだろうが、今はKUROBEの勝利をたたえ、PFUの今後の奮闘に期待したい。

KUROBE 3(29-27、21-25、25-17、25-18)1 PFU

■KUROBEアクアフェアリーズ

●丸山貴也監督

3-0か3-1で勝たないと入替戦(チャレンジマッチ)ということになっていましたので、とにかく勝ててホッとしています。

――今日途中でセッターを南(美寿希)選手に交代した狙いは?

丸山: 2セット目に入って、セッター云々というよりもチーム自体のリズムがなくなってしまいました。そういったときはセッターを代えるのがリズムを復活させる一番の近道ということで思い切って代えました。(その判断は)良かったと思います。

――この一年を振り返っていただけますか。

丸山:(正確には)まだ1年は経っていないんですけれども(笑)、Vリーグで戦っていくには戦力がまだまだ足りない。そういう中でやらなければいけないことはたくさんありますので…それをこれから、ですね。
なんとか残留ということになりましたので、日々チーム強化ということを、練習に励むということだけではなくて、新しい選手の獲得を含めてやっていかなくてはならないなと痛切に感じております。

――(岡山戦の敗戦から)1週間はチームとしてどういう過ごし方をしましたか?

丸山:先週、岡山さんに「こてんぱん」にやられまして。チームの士気が非常に下がっておりました。(だからと言って)練習量を増やしても、なかなかそれでは難しいですから。やはり選手の気持ちというか、そういうものをしっかり高めるような話を随分しました。(結果)選手はモチベーションを維持してくれたと思っております。

――(今日で勝ち抜くために)2セット目を落とされた時点で、もうセットを落とせなくなりました。どのようなアドバイスをされましたか?

丸山:(セットの中で)リードしても点数を見ないで次のプレーに集中しようと言いました。

――試合が始まる前に何か言葉をかけたりは?

丸山:選手を集めまして、「辛い戦いが続く中で一人ひとりが思いをもってやってきたバレーボール。それを今日はチーム全体でやろう」と、そういう話を10分くらいかけてしました。

――(この1週間の)選手たちの状態は?

丸山:負けてくるとチーム内で些細なことがうまくいかなくなったりするようなことが出てくると思うのですが、とにかくうちはそういうことがないように、みんなで力を合わせるということで。選手はその気持ちでやってくれたんじゃないかなと思います。

――今日はホームではないですが、ファンがたくさん駆けつけていました。ファンと一体になった、ファンが勝たせたゲームになったのでは?

丸山:本当に。1セット目は競り合っていて、負けてもおかしくないセットですから…。もし落としていたら、非常に厳しい展開になったのではないかと思います。ファンの皆さんの声援は非常に心強かったですね。

――すばり勝因は?

丸山:出た選手、出た選手が本当に仕事をしてくれた。私が就任した時からやりたいなと思っていた全員バレーといいますか、そういったものがしっかりと実を結んでくれたのかなと思いますね。

――少し気が早いかもしれませんが、来シーズンの目標は?

丸山:今シーズンみたいな戦いはしたくないなというのが今の気持ちです(笑)。これからどうやって強化をしていくか、日々考えていかなければならないなと思っています。

 

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