2017-05-26 19:13 追加
中田久美監督、「伝説のチームを作り上げたい。期待しているのは古賀と黒後、リオで悔しい思いをした選手たち」
全日本始動記者会見
全日本代表 女子
木村憲治会長
歴史を学んで参りますと、64年の東京オリンピック。当時は早朝から夜中までハードトレーニングを積み、技術では回転レシーブを編み出して世界一になった。その次の金メダルは、対ソ連を日本の男子を使ってやったり、IT技術がなかったときに紙と鉛筆でデータをとって、技術的にはひかり攻撃を編み出して金メダルを獲った。先の世界クラブでは、195cmは当たり前の時代になって来た。中には2メートルを超える選手が出てきている。日本はまだ190cmがいない。過去の諸先輩が築いてきたような頭で、あるいは新戦法で、突破口は開けてくるのであろうと思います。中田監督以下、そういったバレーを展開してくれると思います。
強化事業本部長 鳥羽賢二
女子の方は、新しく女子の監督を女性が見る。歴代二人目の女性監督の誕生であります。
女性が女性を教えるというのは、非常に大きなアドバンテージがあるのではないかと思い、期待しています。是非強い意思と覚悟を持って、2020年には一番高い表彰台に昇って欲しい。
中田久美
昨年の10月末、監督に就任してから今日まで、久光の総監督をやりながら一生懸命準備してきた。5月の16日、強化指定選手26名集合して、現在21名で合宿を来月末までやっている最中です。
今シーズン5つの強化ポイントを伝えてあります。
一つはスピード、正確性、連携、桁外れの集中力、世界に負けない強さ。
今シーズンは非常に時間がない中でのチーム作り。試合をやりながらのチーム作りになります。このスタッフと一緒に協力し合いながら、あくまでも勝ちにこだわり続け、2020年伝説に残るチームを作り上げたい。
――キャプテンは誰で、どういうキャプテンシーを期待しているのか。他にこの選手に中心選手になっていただきたいという選手がいれば。
中田監督:今シーズン、本当に大事なチーム作りでいろいろ考えました。キャプテンを岩坂名奈にお願いしました。彼女にお願いした理由はいくつかある。限られた時間の中で、私と選手は同性ですが、全てを把握できない。4年、一緒に企業チームでやっているので、私のやりたいバレーを理解してくれているので、時間のロスがないのかなと思いまして指名しました。
他のチームの選手の性格をまだ理解できないところもあります。選手たちも私のことを理解できないところもあるでしょう。他チームの選手は(私のことは)怖いというイメージしかないと思うのですけど、彼女の嫌われる勇気、覚悟、東京オリンピックのために何が何でも戦うんだというものを感じましたので、彼女にお願いした。
期待している選手は、木村のような大黒柱がいなくなった今、第二の中心選手を考えますと、古賀、黒後、若い選手に一人でも多くアンダーカテゴリから上がってきて欲しい。
あとは、リオ五輪で負けた悔しさを持って合宿に臨んでいる選手もいるので、そういう選手たちにも期待したい。
――長岡選手は、今季はどこかの大会で復帰できるめどはあるのでしょうか。
中田監督:長岡の状態は、たぶん厳しいと思います。順調にリハビリが進んでおります。なので、来シーズンからは合流できると思う。非常に大事な戦力の一人ですし、時間をかけてしっかりと治すことを重視しています。
――さしつかえなければ、どこをどう怪我をしているのか。
中田:言えません。
――中田さんがかつてやったような怪我ですか。
中田監督:そんな感じです。
――今季はどのようなバレーを展開したいと考えているか。国際大会いくつかありますが、今季の最大の目標は。
中田監督:いろいろとオリンピックだったり世界基準だったりとか、過去のデータを分析して、レセプションアタック、サーブレシーブからの攻撃の決定率が非常に低かったのがポイントなのかなと。そこを徹底的に強化する。最低限自分たちでどうやって点数をとるかの形を作りたい。非常に時間がかかる部分でもあるが、丁寧に詰めていきたい。今シーズン3つの大きな大会があるが、1戦1戦大事に、やればやるほど課題も見えてくるでしょうし、方向性を見極めて、次につながるように強化していきたい。
――今回セッターを複数名選ばれているが、どのようなことを要求したいか。
中田監督:これも、レセプションアタックの決定力を上げるには、セッターのトス回しが非常に大事になると考えています。そういういみではミドルの使い方が大事になってくる。ミドルを中心とした組み立てができる、あるいはチームを落ち着かせる、まとめられる、活かせるセッターに期待している。
――5つのポイントを具体的に教えてください。
中田監督:スピードは高さとパワーで来る外国人に対して、高さとパワーでは限界がある。身長が低い私たちが世界と戦うためには、スピードと技術が最低条件。正確性が大事ですし、集中力というのは、外国相手の試合は集中力が必要。スタミナ切れを無くす。それでその5つを挙げました。
中田ジャパンは今後、来月末までナショナルトレーニングセンターで、合宿を行う。
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山田太郎 [Website] 2012.04.20 13:00
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