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インタビュー

2017-10-21 10:01 追加

黒後愛 リーグでは新しい自分を! “挑戦”というテーマにぶつかっていきます(後編)

SV女子

──では、「東京五輪頑張ります!」と言ってくれたので、シニアの話も。気にしたり試合など見ていましたか?

黒後:あまり意識しては見ていなかったかな。グラチャンもジュリさん(堀川)が選ばれていたので、「ジュリさん出てきた!」って感じで。

──全日本はどんな印象ですか?

黒後:メンバー(2017年度の日本代表27人、グラチャンバレー2017代表の20人)に選ばれましたが、名前が入っていただけなので、まだシニアというのは夢の場所というか、全然違う世界だという思いが今もまだあります。目標ではありますが、まだ自分がシニアでプレーしてというイメージがはっきりとはわかないというか……。

──そういうシニアですが、中田監督からは「打ち切れる選手を補強」ということで、黒後選手の名前がよく出てきます。そういうのを聞いていかがですか。

黒後:嬉しいです! 選ばれたいと思いますし、頑張りたいと思います。

──役割としては「レセプションをして前でも後ろでも1本で決めきれる選手」という声が多いですが。

黒後:シニアに行ったら、おそらく一番年下になると思うんですが、存在感を出していきたい。プレーでもそうですが、自分はけっこう黙ってさらっとやるプレーヤーじゃないので、声を出して盛り上げるというか……プレーで引っ張るというよりも、チームが雰囲気よくできるようにどうしたらいいのかを考えて、声を出しながらプレーするほうが楽だし好きでやりやすいので、声を出して、下だけどチームを見ているということを声で示せたらいいなって思います。

──いいですね。下の選手からもそういう声が出るのは。

黒後:そうして存在感を出していけたらと思います。プレーでは、レセプションして攻撃に入る役割なので、攻撃への1本目をまかされる。1本目がどう返るかによってその後の流れやラリーも変わってくるので、そこをみんなに納得してもらえるぐらい貢献できたらいいなと思います。

──「前2枚」のローテなど攻撃枚数不足などが課題とも言われました。思うことはありますか。

黒後:いいプレーは吸収したいと思いますが、あまり影響されたくないので、人の試合をがっつり意識しては見ないのですが、東レのスタッフは全日本のバレーをよく見ていて、「2枚になったときにバックロー(バックアタック)がないと苦しい」という話が出て、だから、バックローは呼んでいきたいなって思います。後ろでディフェンスも大事ですが、やっぱり攻撃は3枚でも4枚でも増えたほうがいいから。菅野さんから見せていただいて記事を読んで、久美さん(中田監督)もそれはおっしゃっていたので、久美さんが「これがダメだった」と考えていることを明確に理解して意識して、自分がそれをできたらいいなと思います。

──攻撃枚数増やしてください。楽しみにしています。では、今季の目標をお願いします。

黒後:アローズとしては、「昨シーズンの結果(V・プレミアリーグ6位)が悔しい」と先輩方がおっしゃっていますし、やっぱりやるからにはいい結果を残したいと思っています。でも先を見ずにしっかり目の前の試合を一つ一つ勝てていけたら、それが最後に結果に出たらいいなと思います。自分としては、レセプションをして攻撃に入ることを責任を持ってこのシーズン戦い抜けたらと思います。

──周りはどうしても「ポスト木村沙織」と期待して比較してしまいますが。同じ東レですし、日本代表としても。

黒後:沙織さんは、私と比べてはいけない、自分の中では「伝説」というくらいの人なんです。一緒にプレーもできなかったし、沙織さんの生のプレーも、小学生のときに全日本の応援に行って、“うわぁー”ってなっていたり、シニアの練習を見に行ったときに少し見たくらいなので……私にとってはほんとに「レジェンド」。そういう存在なので比較されたり、沙織さんの後、沙織さんのポジションをやらせていただくことについては沙織さんを気にするというよりは、大事なポジションなので「頑張らなきゃな」って思いが強くて。今は前向きに頑張ろうって。プレッシャーはないです!! リオさん(迫田さおり)のことも、私はファンです。ほんとにちょっとでしたが、黒鷲旗で一緒にコートに立てましたし、引退されてからもときどき練習に顔を出してくださって。リオさんは沙織さんより近い感じで、リオさんは「尊敬する人」、沙織さんは「レジェンド」(笑)

──黒鷲で経験されていますが、Vリーグデビューは緊張しますか?

黒後:全然(緊張は)ないです。黒鷲のときも意外と落ち着いてやれていました。開幕戦はお客さんの数や会場の雰囲気もがやがやすると思いますが、あまりそういうのも気にならないです。

──最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

黒後:今までの私を知ってくださっている方だと、やっぱり「高いトスをしっかり打ち抜く」というイメージがあると思うんですが、実業団(東レ)に入って速いトスも打つようになって、高いトスだけでなく「ツケ」(低い平行トス)も打ち分けられる「新しい自分」を見せられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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