2018-03-30 08:30 追加
Bisons ビュールWS対角対談 柳田将洋、コルビン・バルスター(前編)「マサと一緒にプレーできるのは大きな喜び」
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柳田:今日フリードリヒスハ―フェンとやって、最後のセットは取れるチャンスがありましたが、そこをもうちょっと、うまく取り切れないと厳しいと思います。カップファイナル(3月4日のドイツカップ決勝戦で同チーム再戦)もありますし。
バルスター:今日僕はベンチにいましたが、外から見ていて、接戦だった中でも小さいミスが勝敗をわけたのかなと思いました。フリードリヒスハーフェンは国内リーグ首位で今シーズンまだ一度も負けたことのないチームなんですよ。チャンピオンズリーグでもまだ負けていないんです。だから、僕たちとしては今日は上出来でしたね。そんなチームと競った試合ができたので。カップファイナルでも勝てるチャンスはあると思います。僕たちは彼らがどんなプレーをしてくるかわかっているので、今日と戦略を変えてしっかり準備をして挑めば、次の試合は今日よりもっと接戦になると思います。
――フリードリヒスハーフェンとの最初のアウェーでの試合も、今日と同じく1セットも取ることができなかったと思いますが、その試合と比べると今日はよかったと思いますか。
バルスター:もちろんそう思いますよ。今日は僕たちのホームゲームでしたし、そうではなくても、すべてにおいて前回よりも良かったと思います。また僕たちは、このまま更に成長できますよ。
――ビュールとフリードリヒスハーフェンの一番の違いは何だと思いますか?
バルスター:難しい質問ですね(笑)。おそらく、僕たちはフリードリヒスハーフェンと比べるととても若いチームで、かつ彼らはビュールよりも一緒に長くプレーしている。僕たちのチームは、昨シーズンからメンバーががらりと変わっているので、いわば今シーズンは僕らが一緒にプレーする最初のシーズンなんです。でもフリードリヒスハーフェンのメンバーは、2、3年一緒にプレーしています。何人かの選手は変わっているかもしれませんが、基本は同じで、彼らはお互いのことをわかっているし、ヘイネンコーチもそう。僕らのコーチのルーベンも長くやっていますが、今年のチームは新しくて、僕たちは彼と一緒にやりながら、いろんなことがどのように機能していくのかを理解しなければならないところからスタートしたんです。それが1つ大きな違い。あと彼らは経験値が高い。彼らはチャンピオンズリーグにも出ているし、その対戦相手はかなり手強い、例えばゼニトカザン(ロシア)とか。これも大きな違い。そういう試合では、120や130キロのサーブをレシーブしなくちゃいけない。でもビュールが普段対戦しているチームの球速はもっと遅いですね。
柳田:コルビンが言ったのは経験とかのことだったんですが、テクニカルなところで言うと、サイドアウトの確率がかなり違ってきてる。Aパスなどの、パーフェクトなパスの成功率の違いで、サイドアウトの確率にかなり差ができるのではないかなと思います。それでそのお互いのプレッシャーが、プレーをしていて全然違うと思いますし、それはたぶんコルビンが外から見ていてもそう思ったでしょうし、それをたぶん今の経験に結びつけて話してたんだと思います。なので、サイドアウトの確率を高めてこっちからプレッシャーをかけていかないと、相手は焦らない。でもこれは本当にテクニカルなことなので、じゃあどうするか、対策は練習を続けるしかない。そういうところでああいうチームに近づいていかないと、結局次回もまた3-0で終わってしまうので、少しずつベターにしていって、相手にプレッシャーをかけることでチャンスが生まれると思うので、それを次に実践できればと思います。
――今のご自身の課題は何だと思いますか。特にドイツカップ決勝に向けてお答えください。
バルスター:僕はスパイクを改善しないといけないと思っています。僕のスパイクはそんなに強くないので。ある程度のことはできているかもしれませんが、僕のスパイクはまだ十分なレベルじゃないです。レセプションは普段はかなり安定しているので、今の時点ではディフェンスの方をより大事にしているんですが、ただ今後の一番大事な課題はスパイクです。マサからたくさん教えてもらわなきゃいけませんね(笑)
柳田:コルビンが毎回パスしてくれるから僕は打てるんですけど、自分はもっと攻撃面でしっかり点を取れるようにして、あとパスについても、もう少しコルビンのヘルプができたらいいかなと思います。コルビンのスパイクはもともと弱くはないので、スパイクに集中させてあげるためにも、もう少しパスの部分の負担を和らげてあげたいなという思いがあります。
後編に続く
聞き手:堤敏樹
写真:Amy
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