2009年3月21日-更なる混戦へ

つくば2日目は、非常に暖かい晴天となった。会場外に設営された、さまざまな飲食・イベントブースで、選手もファンもくつろぐ姿がしばしば見られた。パートナー企業が振る舞うお好み焼やカレーに舌鼓を打つ選手あり、卓球に挑戦する選手あり、抽選会に急きょ参加する選手あり……
第1試合では、ベンチ入り8人で臨む近畿クラブスフィーダが初勝利を挙げ、第2試合では東京ヴェルディが大同特殊鋼レッドスターに競り勝ち、3勝目を挙げた。

第3試合は、実況DJが「電気とガスの対決」と銘打ったFC東京-富士通。つくばユナイテッドSun GAIAをストレートで破って勢いに乗る富士通であったが、FC東京が、富士通のサイドアタッカーを徹底的に封じ込み、富士通に前日のような多彩な攻撃展開を許さなかった。富士通もFC東京の攻撃に粘り強いレシーブで応戦したが、結果的にFC東京がストレートで勝利。これでファイナルリーグ全勝のチームはなくなった。

FC東京 3-0 富士通

スターティングメンバー

FC東京：6山内隆宏(S)→17橋場正裕(WS)→18山本雄史(MB)→12阿部篤史(OP)→9伊東克明(WS)→8大庭健裕(MB)（リベロ：3福田誉）
富士通：14岩井浩二(WS)→9平澤徹(MB)→5今一騎(OP)→1神山哲郎(WS)→2徳武正哉(MB)→15北沢浩(S)（リベロ：17藤森圭）

今シーズンは主にリベロを務めるFC東京・福田誉選手

第4試合開始前、実況DJは前日のつくばユナイテッドSun GAIAの試合ぶり、そして試合終了後の態度に対し強烈に叩き「このままでは、誰もつくばを応援してくれなくなります！」と言い放った。このような形でホームチームを奮い立たせるDJは、バレーボール会場では珍しい。
こうして始まったつくばユナイテッドSun GAIA-ジェイテクトSTINGSは、双方のサーブレシーブ成功率が80%を越え、しばし技ありの攻撃や息詰まるラリーが続く引き締まった試合となった。前日と見違える動きを見せるつくばが2セットを連取したが、第3セット、ジェイテクトは若山に代わって出場した11其原健太の活躍などでリードする。つくばは徐々に追い上げて23-23と同点に追いつくが、そこから粘り強くデュースが続いた。このデュースの攻防の中で、それまで絶好調であった和井田が右足首を負傷。つくばが交代枠を使い切っていたため、引き続き出場し続けていたが、最後は、その和井田のバックからの攻撃を小松がブロックし、ジェイテクトが1セットを取り返した。
第4セット、つくばは和井田の代わりに2上場雄也を投入した。序盤ジェイテクトが石田のスパイクなどでリードを広げたが、中盤つくばが逆転し、その後、粘るジェイテクトを振り切ってつくばが勝利した。
この結果により、ジェイテクトは2敗となり、セット率の差でチャレンジマッチ出場可能性が消えた。一方のつくばは、チャレンジマッチ出場へ可能性を繋いだ。

つくばユナイテッドSun GAIA 3-1 ジェイテクトSTINGS

スターティングメンバー

つくば：7岩田岳大(S)→6大木貴之(WS)→1菊池孝一(MB)→21和井田剛史(OP)→19阿部友幸(WS)→5石川健(MB)（リベロ：17久田利彦）
ジェイテクト：2金丸晃大(MB)→15若山智昭(OP)→10松原広輔(WS)→7小松高則(MB)→5豊田昇平(S)→9石田敬喜(WS)（リベロ：12興梠亮）

つくばのポイントゲッター・大木選手（左）と和井田選手（右）

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