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会見・コメント

2018-06-06 18:00 追加

全日本女子・中田久美監督「黒後愛はパワーと積極的な姿勢が頼もしい。セッターはいけるところまでは3人で」

全日本代表 女子

――長岡(望悠)選手について。黒鷲旗大会(5月に開催)での状態を見て、どの辺りからチームに加えようと思っていますか?

中田:世界選手権までに2、3回、選手を変更する機会はあるので、彼女の状態を見ながら決めようと思っています。

―― 練習を見た感じでは、かなりいいところまで来ていますか?

中田:私はちょっと物足りないですけどね。 痛みがまだある場合は、(全日本でプレーさせるのは)危険かなと思っていたのですが、それはないようなので、あとは筋力的なものだったりとか、試合勘だとか、ゲームづくりの面で元に戻せるかどうかだと考えています。

――どのあたりが物足りないのですか?

中田:本来の長岡のイメージってあるじゃないですか。ケガをした人はそこを乗り越えなければならないと思います。私も現役時代、同じケガを経験して、(当時の監督の)山田重雄先生に「選手というのは、ケガをする前よりもした後の方が期待が大きい。その期待に応えるだけの精神力や体力がないのなら、お前は引退しろ」と言われましたから(笑)。復帰するって、そういうことだと思うんですね。そう考えると、やはり彼女が乗り越えていかなければならない山は、これからだと思います。

――若手の黒後(愛)選手や井上愛里沙選手には、どのようなことを期待していますか?

中田:黒後はパワーがちょっと違いますね。 また、話をしていて「何か不安なことある?」ってきいたら、「久美さん、(国内では)ブロックが1枚しかないから、2枚ついた時に不安です。実際はもっと高いのがきますよね?」と言うので、「うん、多分くるだろうね」と(笑) 。そのように積極的にいろんなことを想定しながら練習に取り組んでくれているので頼もしいなと思います。

井上に関しては、 短い助走の中で勢いよくジャンプできる能力があるのがひとつの武器かなと思います。非常にクレバーだし、ブロックアウトなども冷静に打てるし、(成長を)楽しみにしています。

――ネーションズリーグは若手を試したい。世界選手権は当然勝負なんですけど、その間のアジア大会は どういう方向性で考えていますか?

中田:基本的には軸は変わらない。変えちゃいけないと思うんですね。そこにどうやって肉付けをしていくかということなので。いくら若手に切り替えるといっても、ガラッと全部変えるわけにいかないですし、そこまでまだチームに力がないので、若い選手を上手く起用していくというところだと思います。

――アジア大会は世界選手権との兼ね合いで、Bチームを出した年もありましたが、今年に関しては世界選手権に出場することを想定したメンバーでフルで戦うというお考えですか?

中田:はい、そのつもりです。アジア大会の位置づけが非常に難しく、いろいろ考えました。男子のようにスケジュールの関係でBチームが出るのは仕方ないと思いますが、このチームはいろんなことを経験しなきゃダメだなと思っています。試合数も含め、いろいろな環境の中で、常にベストの状態を出すということの方が大事なのかなと。

また、アジア大会は五輪同様、日本代表として行く大会なので、他競技の選手もいる選手村で生活をします。その際、ADパスの制限で選手村に入れないスタッフがいるといったケースもありますから、実際にシミュレーションして、五輪本番に向けて、どういう課題が出てくるのか、私自身知りたいということもあり、女子はA代表が出るということにしました。


写真:FIVB

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