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バレーボールマガジン>インタビュー>藤井直伸「たとえ劣勢に立たされても、自分たちのバレーを貫き、諦めないチームに」

インタビュー

2018-09-16 08:00 追加

藤井直伸「たとえ劣勢に立たされても、自分たちのバレーを貫き、諦めないチームに」

全日本代表 男子

――その後の薩摩川内での合宿では主にどういうテーマで練習されていたのですか。

藤井:ブロックとディグの関係をメインでやって、あとはトランジション、ラリーでの決定率を上げるために、そのラリー中のスパイカーとのコンビを意識しながらやっていました。

――その後の中国戦についてはいかがでしたか。

藤井:1日目は自分たちのバレーというよりも、戦う気持ちが全然足りてなかったです。2日目はそれをしっかり改善して、そういう気持ちを出して戦おうと話し合って。負けはしましたが、1日目と全然内容が違うバレーを展開することができたので、そういう戦い方っていうのをまずベースにして、あとはプレー面での精度をもっともっと上げていきたいと感じました。

――なぜ1日目は戦う気持ちが足りていなかったと思いますか。

藤井:その原因というのはちょっとわからなかったのですが、そういうのが出てきてしまうというのは、まだまだ自分たちの自覚が足りない部分があるということだと思うので。誰かひとりでもそういうのに気づいて、しっかりチームをコートの中で変えていけば、そういうことにはならなかったと思います。逆にそういうことを世界選手権前に気づけたので、それは非常によかったです。

――1日目から2日目にかけて、チームとしてどのようにして気持ちを整えたのですか。

藤井:一人ひとりがしっかり戦う気持ちを持つということを話し合って、みんなでやっていった感じです。

――中国戦では特にミドルの攻撃が思うようにいかず、苦労されているような印象を受けました。

藤井:そうですね、本当にそのとおりだったと思います。でもその分、しっかりサイドが活きるので、サイドの決定率・効果率を高めつつ、クイックへのマークが薄くなってからクイックを使うというのを徹底しながらやっていけば、いい試合ができると思うので、今後はそこを忘れないでやっていきたいです。

――世界選手権に向けて。

藤井:強豪のチームに対しては、僕たちはチャレンジャーなので、自分たちができることをどこまで出させてもらえるのかが鍵になると思います。今の段階ではチャレンジャーだと思うのですが、これが来年、再来年と進むにつれて、対等な立ち位置になれるように、まずはその自分達のステップアップというのを大事にしていきたいと思います。

――1次ラウンドのイタリア戦以外で鍵となりそうな試合をあげるとすればどれでしょうか。

藤井:どの試合も大事ですが、ドミニカ・スロベニア・アルゼンチンとの試合は、次のラウンドに進むにあたっては負けられない試合になってくると思うので、そこはしっかり勝ち切りたいです。

――やはりイタリアとベルギーに勝つのは更に難しそうですか。

藤井:そうですね、イタリア・ベルギーは少し頭が抜けているという印象があります。その他のチームもそれぞれが違う特徴を持っているので、勝ち切るために、相手がどういうチームなのかをしっかりと把握して臨みたいです。

――記者会見でのコメントで「応援してもらえるチームになれるように頑張りたい」とおっしゃっていましたが、応援してもらえるチームとはどういうチームだと考えていますか。

藤井:負けてる状況においても、しっかりと自分たちのバレーを貫き通し、闘志溢れるプレーを見せることで、「劣勢に立たされた場面でも、このチームは諦めないんだ」と思ってもらえて、ファンから応援していただけるチームになっていけたらいいなと思います。

<プロフィール>
藤井直伸(ふじい・なおのぶ)
1992年1月5日、宮城県出身。古川工高、順天堂大と進み、卒業後、2013年に東レアローズに加入。183cm、78kg。ポジションはセッター。

聞き手:堤敏樹
写真:黒羽白、FIVB

写真:FIVB

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