2019-02-02 02:02 追加
豊田合成・白岩「8キロ痩せた」効果で攻撃力も倍増
豊田合成 白岩直也・山田脩造会見コメント
SV男子
バレーボール男子V1リーグの豊田合成トレフェルサは1月27日、東京都の大田区総合体育館でサントリーサンバーズを3-2(23-25、21-25、27-25、25-21、15-13)で勝利した。高松卓矢の派手な活躍が目立ったが、白岩直也と山田脩造のプレーも存在感を見せていた。
白岩は今シーズン、アウトサイドヒッターのポジションを、2018年内までは黒澤雄介と、年明けからは内定選手の勝岡将斗と分け合い、昨シーズンよりは出場機会を減らしていた。また、元々レセプション(サーブカット)など守備面での役割が強いこともあり、スパイクではそこまで強い印象はなかった。しかし、この試合では第1セットから、サントリーの2枚ブロックの横をクロスに鋭いスパイクを突き刺したり、また、ネット側に上がったトスをプッシュで上手く点にするプレーを連発。スパイク決定率は60・9%と高かったが、その数字以上の決定力を感じさせ、攻撃面でも勝利に大きく貢献していた。
白岩は試合後の会見で、攻撃面での好調ぶりを問われ、しばらく考え込んだ後、思わぬ回答をした。
「何か変わったというか、ただ痩せました。(『シェイプアップボディ〜』と隣の高松からツッコミ)8キロくらいやせました(記者陣ざわつく)。去年のシーズン、本当に太っていたんですよ。90近かった。今は80に近いんで、だいぶ落ちました。(どうやって?)食生活の改善です。軽くなったおかげで跳んでる気がします。対空力が上がったのか、わからないんですけど、上で見る時間がちょっとあるので、それでコースを打てる感じは僕はあります。よく見れます」
まさかのダイエット効果だった。ただ、この試合での白岩のプレーで目立ったのがプッシュ。何度もサントリーの守備陣から決めていた。プッシュとは、ネット際にトスがついてしまった時、相手ブロックに上手く当てて、ワンタッチアウトとしたり、いわばフェイントとスパイクの中間のような動作で相手ブロッカーの背後に落とすプレー。豊田合成では昨シーズンから高松が、トミー監督から教わり、多用していた。白岩も昨シーズンからトミー監督に教わってはいたという。
「トミーが来てからすぐ教わったんですが、僕が跳んでいなかったので、プッシュしてもネットにかかったりとできなかった。高松さんの場合は本当に(打点が)高いですから、下にパンと決まるじゃないですか。僕はネットからそんなに出ないんですよ。そこでプッシュをやると(コートの)真ん中にいっちゃうんですよね。試合でやるレベルではなかった。またレセプションメインなのでトスがそう上がってくるわけではなかったですし」
ところが、ダイエットに取り組んだ成果からか、恐らくジャンプ力が上がったのであろう。白岩は久々に5セットフルセット、途中交代をされることなく出場し続け、守備の人としてでなく、攻撃でも魅せ続けた。
「(体にキレが出てから)有効に決まり始めました。あそこに落としたら簡単に決まるんですよね。でも、(スパイカーが)良い状態でやらないと難しい。良い時ほどプッシュで落とすというのは意識します。去年と比べて、だいぶ攻撃力が上がったと思うんで。それがちょっと自信になっているのかもしれませんね。こういうシチュエーションでこういう風に打ったら決まるというのはだいぶわかってきました」
恐るべしダイエット効果だ。
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