2019-02-13 11:20 追加
選手が設営に参加のGSS東京サンビームズ。V2女子から見るVリーグのホームゲーム
V女子
Vのホームゲームとは何か。各チームのトライをリーグ共有の経験に
アランマーレ 3(25-21、25-18、25-17)0 大阪
■大阪スーペリアーズ
●平上帆澄監督
全体的に自分たちのミス、失点が多かったので、そこをなんとかしなくては点が取れないなと。相手のエースの方がきっちり決めてこられたので。エースの差だなと実感しました。
――先週から1週間の間で重点的にやってきたことは?
平上:サーブキャッチを重点的にやってきました。(課題は)サーブキャッチが返った後の攻撃のパターンですね。うちの攻撃枚数が少ない分、レフトにブロックがつかれるのはわかってたんですけど…。もうちょっとセンターを利用できるようになっていかないと、結局先週と一緒。センターとのコンビミスが今日も多かったので。
レフトだけじゃなくて、センターライト、ここの2枚で切れるようにしないと。
――試合の展開を振り返ってみると、後半の追い上げもありましたが…。
平上:最後追い上げることができたのはよかったですが、やっぱり向こうのミスだったり。自分たちの得点ではないのかなと思うので、そこを粘りで得点できていたら、もう一歩前に行けるのかなと思うのですが。
――先週、今週と群馬県、どちらの開催も土日どちらか1試合だけ。移動負荷が高いということは影響していますか?
平上:そうですね。先週も群馬、今週も群馬、来週は千葉なので(笑)。大阪のチームにとってはちょっときついですね。
――選手のモチベーション、コンディションなどに影響は?
平上:私たちは地域リーグからやってきているので。地域リーグもそういう形でやっていたので慣れているというか。
仕事のシフトで調整できる部分もありますし、そういう気持ちで(前向きに)やらせてもらっています。
――ちなみに今日は前日入りですか?
平上:(メンバーの)半分は前日から入って、昨日仕事があった選手は昨日の夜から朝にかけてのバス移動です。その辺(メンバーでも)ばらつきはありますね。
■Vならではの地域密着、ホームゲームを
男女、V1、V2、V3カテゴリー問わず、各チームそれぞれのやりかたでホームゲームを盛り上げようと全力を尽くしている。その思い、努力、試行錯誤には頭の下がる思いである。
ただ、ホームゲーム制を推進することによって必然的に試合会場は増え、観客分散の問題も発生している。チームの移動負荷、コストの増加。諸々の負担が増大しているのは事実だろう。
それでも動きださなければ、何も始まらない。
VにはVの魅力がある。ファンの特性もその一つ。特定のチームの熱心なファンであっても、先鋭化することはほとんどない。他チームにも温かく、自分の行動範囲内で試合が開催されていれば、カードを選ばす観戦に赴いたりもする。
熱く、温かい。一部からは「選手推し」「誰でも大好き」のように言われるかもしれないが、素晴らしいスポーツ文化だと記者は思う。
他競技の成功例は当然参考にするべきだ。そしてその成功例をVの世界に落とし込んで消化する。その工夫が重要なポイントなのではないか。
ホームゲーム推進も地域密着も決して間違った方向性ではないと思う。Vのホームゲームとは何か。それを考えていくことが重要になってくるはずだ。
今シーズン、意を決して一歩を踏み出した。だからこそ、その歩みが止まらないように。
仮に数歩後ずさることがあっても、反転して後ろ向きに歩きださないように、協会、チーム、ファンが支え合っていかねばならないと思う。
「今シーズンは頑張った、来シーズンも頑張れ」となっては、下位カテゴリーのチームには少し酷だろう。各チームのトライがリーグ共有の経験、財産として検証され、次のシーズンへ繋がることを願ってやまない。
「繋ぐ」が日本バレーの神髄であるように。
■特別コメント
元GSS監督、9人制時代の群馬銀行監督、佐々木雄司さん(高崎健康福祉大学高崎高校教諭)が会場にいらっしゃったのでお時間を割いていただき、コメントを頂戴した。
――今はどういったお仕事を?
佐々木:高校の教員をやっていまして、うちのバレー部の生徒が補助役員を依頼されたので、その引率です。
――佐々木監督にとっては縁の深いカードでしたね。
佐々木:(どちらにも関わって来ましたから)複雑な気持ちで(笑)
群馬銀行さんは石原監督が実績のある方なので。高さもあるし戦術、戦略ともに素晴らしいなと思いました。
GSSさんは身長の低い選手と大きな選手がそれぞれ自分たちの役割をわかっていて、いいバレーをしているなと。
GSSさんは仕事がメインで練習時間も取れない中で、たぶんVリーグのなかで1番練習時間が少ないチームなのに、今この順位にいることが凄いなと。
仕事をやっていても勝つというのがGSSのプライド。仕事もきっちりやって、バレーも結果を出すという思い。これがずっとあって、(なかなか勝てない時期を経て)結果が出ているということに感動したというか。私も生徒たちも勉強になりましたね。
写真・文:堀江丈
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