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会見・コメント

2019-06-11 13:46 追加

中田久美監督「宮下遥は持ち前の勝負強さが発揮できれば大きな戦力になるはず」 VNL東京大会前日会見コメント

全日本代表 女子

――香港ラウンドで負けた2試合ですが、反省点や課題などをどのように捉えていますか?

中田:いちばんには、これは前からなのですが、被ブロックという部分の意識付けをもう少し …。試合の状況を見ていて、無理に点数をとる状態なのか、リバウンドをとりにいくにしても、自分でリバウンドをとって余裕を持って攻撃を仕掛けていくのかといった状況判断がもう少しチームの共通認識として落とし込めた方がいいのかなというのはすごく感じています。ただ、日本には最終予選がないので、今だからこそ高い、強いチームとどんどん試合を積極的にやっていくことが日本の地の利といいますか、有利な部分だと思うので、今シーズンも無駄なく戦っていかなければならないと思っています。

―― ミドルを積極的に使う関選手が入ったことで、ミドルブロッカー陣の成長は現時点でどのように評価されていますか?

中田:トルコラウンドの3連戦というのは、芥川(愛加)や 渡邊(彩)の機動力、スピードが直接点数に絡んできたりとか、 相手がハイセットになった場面で芥川がしっかりとグッドタッチしている。岩坂(名奈)もそうですけど。そういう展開からしっかり点数をとれたということがトルコ大会での3連勝につながっていると思います。そういうところをもっと精度を高めていきたいという意味で、非常にいい活躍、仕事をしてくれていると思っています。

――宮下選手のコンディションは、これまであまり良くなかったのでしょうか?

中田: 合宿中にインフルエンザにかかり、一度岡山に戻しました。ただ、そこで終わりというのも私の中では納得がいかなかったので、もう一度呼び戻して練習を再開したのですが、今度は腰痛になり、なかなかチームの練習に参加できなくなりました。そこで遠征に帯同させながら様子を見て、2枚替えやピンチサーバーで起用したりしながらコンディションを作ってきて、現在に至っています。時間がかかっていますが、一度彼女の力というのを試すべきなのではないかというふうに思っています。

――セッターがなかなか決まらない中で、この大会が彼女たちにとっての最終テストのような感じですか?

中田:まあ、そうなると思います。今シーズンはワールドカップという大きな大会もあり、試してばかりもいられないので(苦笑)。しっかり、試せる部分は試して、固めていける部分はどんどん固めて、あとは削っていく作業になっていくと思うので、結果にはこだわりますけど、やるべきことをしっかりやって準備をしていきたいと思います。

―― 始動会見の時に「20点以降の粘り」というのを目標に掲げられていましたが、その到達点はどのくらいだと考えていますか?

中田: 良い時と悪い時の差がありますし、相手に先行されると、追う展開は世界の状況を見てもなかなか難しいので、リードしているか、同点で20点にいけた時は比較的そのセットをとっていたりすると思います。ただ、今シーズンはまだフルセットをやっていないので、良くも悪くも省エネなのかなと(笑)
フルセットは望んでいませんが(笑)、追い込まれた時に冷静な状況判断ができるというのも、独特の緊張感の中でいい経験になると思うので、そうなった場合は粘り強く戦いたいと思います。

――強化の計画をする意味では、このネーションズリーグは決勝ラウンドに進出して、もう一度高さのある強いチームとより多くの試合をしておきたいという気持ちはあるのでしょうか?

中田:はい、 2017年からこの2019年シリーズは決勝ラウンドに進出するとマイルストーンに掲げているので、それを達成したいと思います。


写真提供:FIVB

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