元富士通カワサキレッドスピリッツの北沢浩さんが、読者からの質問にお答えするコーナーです。記念すべき第１回の質問はこちら。

「どうやったら空中でブロックが見えるようになりますか？ 」

北沢さんの回答は？

★空中だけで見ようとするのは間違いである。
→それまでの段階でブロックの情報は確認する。

スパイクにおける目の動きと選択肢は下記の通り。

①1st~2ndボールまでの間に、自分が関係する相手のブロッカーを確認(レフト平行ならMB：ミドルブロッカーとS：セッター/OP：オポジット)
②トス直後にボールと①のブロッカーの動き出しを確認しつつ助走
＊図は北沢さんの手描きです。クリックすると大きくなります。

③ ②で相手ブロック状況がだいたい把握出来る。
相手S/OPは必ず間に合うとして、MB動き出しが遅ければ１枚になる可能性が高い等。
ブロック枚数を把握(予測)したら、自分の持っている選択肢の中からコースや打ち方を決定し実行

【ブロック枚数とSP（スパイカー）の選択肢】
(a)１枚ストレート閉め：クロス
(b)１枚クロス閉め：ストレート
(c)２枚ストレート閉め：クロス、奥打ちのワンタッチ
(d)２枚クロス閉め：ストレート、奥打ちのワンタッチ
(e)２枚＋ストレートレシーバー位置後方：ブロック裏にフェイント
(f)トスが近い場合：上から打つ/真ん中へプッシュ、押し出し

以上です。

皆さんも北沢さんにプレーをしていて疑問に思ったことを聞いてみませんか？
質問は、バレーボールマガジン公式ツイッターのDMまたはフォームメールからお送りいただけます。どしどしお送りください。お待ちしています！

＊プロフィール
北沢浩（きたざわ　ひろし）　1985年7月11日生まれ　ポジション：セッター
小布施中
岡谷工業
(全国優勝３回・全日本ユースU18)
早稲田大
(全日本インカレ3位・ベストセッター賞)
富士通カワサキレッドスピリッツ
(現在)明治学院大学コーチ。
明学大バレー部の3部優勝、2部昇格を目指しつつ、セッターやチームの指導について日々勉強中。
ツイッター：https://twitter.com/h_hiroshi_i

カーテンコール　北沢浩さん

写真：FIVB