2019-11-16 21:59 追加
サントリー・大宅真樹「高い位置でセットアップをしている。バックセンターは意識して上げるというよりは染みついている」
SV男子
●荻野正二監督
1セット目から自分たちのバレーができたかなと思いますし、ムセルスキー選手が大分当たってきたかなという点についてはチームが活性化してきたかなと思います。
今日はパナソニックさんはサーブレシーブも堅いので最初はサーブで攻めて、後でサーブを入れていくというかターゲットを決めて、そこにしっかり選手は打ってくれました。
ディグアタック(トランジションアタック)の時に大宅選手がパイプ(バックセンターからのアタック)を使ってくれました。一番良かったのは小野選手(MB)がサイドアウトの決定率を上げてくれたのと塩田選手(MB)がいいところで決めてくれたりしてたので、センターラインが今日は結構良かったのではないかと思います。パナソニックさんに勝利をしたこの勢いを来週に繋げていきたいです。
――MBを試合毎に変えている印象があるのですが、今日の試合はどのような基準で選手を選んだのでしょうか?
荻野:塩田選手は結構固定しています。昨日の(VC長野との)試合に限っては、いろいろな選手をチャンスがあれば起用しようかなと思っていました。(選手は)一生懸命練習をしていますし、少しでもチャンスがあれば……。スタートから出ている選手がしっかり頑張れば、サブのセンターの選手も使っていきたいという頭があるので、そういう面では昨日の試合は良かったです。
今日の試合に限っては大竹(壱青)選手が入って、ブロックの上から打たれたり、はじかれたりしたのでその場面ワンポイントだけでも星谷(健太朗)選手を入れることによって、ワンタッチやシャットアウトをしてくれたりするのかなと。前衛の3枚が結構高いローテーションになるので。そこで3ローテーションですが星谷選手に替えて、相手のレセプションが崩れれば3枚ブロックも行けますし、そういう意図があって交替しました。
塩田選手に関しては今シーズン夏場から調子が良かったので、ブロック力とサイドアウト力、攻撃力というのを塩田選手を中心に(メンバーを)組んでいます。その対角に、小野選手、星谷選手、加藤(久典)選手を相手によって入れていこうかなと考えています。
――季選手について。ここまで狙われてサーブレシーブ(レセプション)が崩される試合もありながら、今日の試合も持ちこたえたと思うのですが、ここまでの試合を見られての評価は?
荻野:ブロックは堅いし、頭のいい選手で、(こちらの言うことを)素直に聞いてくれたり、やろうとしているプレーも意図があるものです。評価としては、周りの人はもっとできるだろうだとか、去年の劉(力賓)選手(注:昨シーズンJTサンダーズに所属し、活躍した。季選手と同様に中国代表のメンバー)と比較はされますが、タイプが違うので。サーブレシーブで狙われるのは計算済みですし、攻撃力、パイプ、サーブとかそういうところで活躍してくれているので、その点については評価しています。
今日のように良くなかった場合は栗山選手等リリーフ陣がしっかりしていますので、いけるところまでいっています。中国の大会は2週で3試合のように変則の開催なので、土日で連続して試合をすることはないらしいです。そのあたりで体力的に疲労感がでるのが2日目(日曜日)です。そのあたりでどのように見極めようかなと思ったのですが、スパイクのアウトが続いており、3セット目の決定率が25%ぐらいだったので替えた方が良いかなと思いました。出すことによって体力もつきますし、今のシステムに対応をしてもらいたいので、今のところは我慢してスタートから出しています。評価としては自分が思ったぐらいかなと思います。
――昨日のインタビューで星谷選手がチームとしてあまり調子が良くないと評価していましたが、監督の評価は?
荻野:今シーズンから加わった季選手、そしてムセルスキー選手が合流して6試合が終わりましたが、やっと本来の力が少しずつ出てきたかなと思います。まだまだできるとは思うのですが。コンディションが今週の練習ぐらいから良くなったので、これからどんどん上がってくると思います。星谷選手が言っているような調子が悪いということは思っていないですし、調子が悪ければほかの選手を使えば良いというようにチームを作ってきています。そういう意味ではチーム層はそこそこ厚いかなと思っています。
JTさんやジェイテクトさんに負けた時はバラバラになったのでそういうことはやめようと。自分たちがチームとしてやらなければ勝てないですし、持ち場の仕事を全うしてくれており、その点に関してはうまくいっていると思いますので。パナソニックさんに勝ったということが選手の自信にもなりましたし、来週はホームゲームで1試合しかないので来週しっかりと練習を積んで、FC東京さんに挑みたいと思います。チームとしてはそんなに悪くないです。
――季選手に替えて栗山選手をアウトサイドで起用していました。オポジットの選手がいないこともあり、夏場はオポジットとしても起用されたと話してくれたのですが、アウトサイド、オポジット併用は継続されるのでしょうか?
荻野:本人にも伝えていますし、それで頑張ると言っています。もともとライト打ちが得意なのでそういう面ではサーブレシーブをしないときの(スパイクの)決定率も上がりますし、ムセルスキー選手が下がった時も起用できるかなと思っています。今、小川(猛)選手(オポジット)も前進していますが、栗山選手の方が信頼度も高いので、そういった意味では併用していきたいと思います。去年もアウトサイドで試合も出ていますし、采配としても思い切ってアウトサイドとして使うこともあるでしょうし、やはり出ないと試合勘がないので。練習からも両ポジションに入れており、準備をしていますし、信頼しています。
写真:黒羽白
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