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インタビュー

2020-05-20 08:00 追加

久原翼(パナソニック)「無観客試合は生まれてはじめて。観客がいてくれるということは、当たり前のことではないんだと痛感しました」

V1リーグ 男子

ファイナルでの一コマ

――無観客試合を経験して。
久原:無観客はこれまでやったことがありません。生まれてはじめて経験しました。最初体育館に入ったときは違和感がすごくありましたけど、試合が始まって集中していけば、無観客ということは忘れていました。

――鍵になったのはジェイテクトの強いサーブだったと思いますが、サーブレシーブする選手として。
久原:確かにサーブ力があるチームですし、それで試合を持っていく力はあると思うんですけど、(サーブに)すごくやられたという感覚ではなかったです。ただ、大事なところでサーブを決められた。終盤でポイントをとられたのが、相手の勢いをつけてしまったのかなと思います。

――そういう経験をして、代表で生き抜くためにどんな課題があると思いますか。
久原:サーブレシーブは、もっともっと高くて速いサーブが来ると思うので、最低限ミスにしない。それが最低条件ですね。そして、コンビを組める状態まで返す。練習から安定して返せるという姿を見せないと、なかなかスタッフ陣にも信用されないと思います。安定して返し続けるのが、今取り組みたいところです。

――リーグ中でしたが、今年も代表に選ばれて何を思いましたか。
久原:率直に嬉しかったというか、今年もチャンスがもらえたことでよかったなと思いました。東京オリンピックという一番盛り上がる年に代表候補に選ばれたのは、それなりの責任も感じました。その上で、チームでいいプレーをして成績を残すことが代表につながるという意識でいました。

――今年度全体を振り返って。
久原:3年目で初めて開幕からスタメンで出ることが多くて、出続けるからこそわかることがありました。出続けていると対策をされているのが少しずつ分かってきて、その対策をさらに自分でこえていく、得点につなげていくということを考えることができたのは、今まで(のリーグ)ではなかったことなので、すごく充実したリーグでした。

――具体的には?
久原:攻撃するときに、ブロックやディフェンスの位置が若干変わりました。ですから逆に、あえてブロックを利用したりという自分なりの攻略法を考えるのは、楽しかったですね。

――最後の試合では駆けつけたかったファンのために。
久原:最後ファンの皆様と一緒に戦いたかったという気持ちはありますけど、それまでのリーグや試合ですごく声援を送ってくださっていたのは感じていたので、それを思い出して戦いました。「観客がいることは当たり前じゃないんだ」と気づいて、次に見に来てくださるときは、もっともっといいプレーや、なにか感動するものを与える試合をしたいなと思いました。

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