2020-07-24 12:53 追加
バレー男子代表・西田有志「五輪まであと1年あればもっと成長し、強くなれる。そう考えたら、一層気合いが入りました」(会見全文)
全日本代表 男子
――代表合宿中断期間に個人で取り組んだ色々な強化のうち、そのおかげで、合宿にスムーズに合流できたなと感じるものはありましたか。
西田:最初の練習で足がついてこないこともありましたが、体ができていたおかげですぐに慣れることができたことです。コロナ自粛期間中は、コアなトレーニングを中心にアウターの筋肉を鍛えるなど、日によって、バレーボールで大切にしている筋肉をどう鍛えるのかということを考えながらやっていました。そして、この練習に合流した時に、今までとほぼパフォーマンスが変わらないレベルでやれたというところで、本当にトレーニングの実感がありました。
――コロナウイルスや大雨被害などがある中、今、NTCで合宿できる意味をどのように感じていますか? 日本代表としての意識や覚悟などの面で変化したことがあるかなど、率直な思いを聞かせてください。
西田:コロナや災害がある中で、こうして合宿をさせていただけるということは何かしらの意味があるということを自分たちの中でしっかり理解しなければならないと思います。多くの方々の期待を背負っているということでもあると思いますので、自分たちは「結果を求める」ということを絶対に忘れないようにしないといけないですし、レベルアップの機会を作っていただき、来年のオリンピックまで一日一日を無駄にできないという覚悟が強くなったと感じています。
――コロナ禍で、新たに取り組んだ練習や、ルーティンがあれば教えてください。
西田:今までと変えないようにしていました。変えたとしてもそれがずっとできるわけではないので、今までやってきた生活の循環の仕方などを逆に自分の中でルーティン化させることを大切にしました。

写真提供:FIVB
――体幹を鍛えることで、どんなプレーの強化、向上につながりましたか?
西田:最初のスタートの一歩目の足の速さや、ブロックの位置がずれないというところでの体幹を強くすることや、ディフェンス面でもフィジカルで負けないための腹筋やいろいろなところでのコアのトレーニングをしたおかげで飛ばされることも少なくなりましたし、反応する速度が上がったのかなと思います。
――昨年のW杯後、フェイント、プッシュ、リバウンドに取り組んできたと思います。リーグを終えて手応えはいかがですか? ここからさらにどう精度を上げていきますか?
西田:自分の中での決める選択肢が1個増えたのは事実です。100%で打っても100%決まるわけではないですし、フェイントやプッシュなどの多彩な攻撃をすることによって、相手もブロックでどこを締めるのかが定まりにくくなると思うので、決められるポイントをたくさん持つことが必要なんだなと感じた1年でした。
プッシュして、それがチャンスボールになるのではなく、相手のCパス、Bパスになるような内容のフェイントやプッシュになるなど、使い方も大切だと思います。トスが合わなかった時のリバウンドのプッシュの仕方やもらい方というのも、世界と戦うためにも大切な技術だと思うので、もっと自分はこの合宿でレベルを上げて、周りの人に認めてもらえるように努力したいと思います。
――先ほどまだ差を感じるといっていましたが、それは具体的には石川選手と、ということでしょうか? また、かつてはあこがれだった石川選手は、一緒にやってきた中で、今どんな存在になっていますか?
西田:石川選手もそうですし、世界各国の代表選手もそうですけど、YouTubeなどで海外の選手のプレーを見た時に自分はまだまだその位置には立てていないと自覚しますし、逆にそこからモチベーションが上がるということもあります。
祐希さん(石川選手)は心強いチームメイトでもありますし、自分がいいパフォーマンスを出すために祐希さんがやっているプレーの中で取り入れていかなければならないことがたくさんあると思います。イタリアリーグでまたレベルアップして帰ってきてくださったので、自分たちはそれをどれだけ吸収して、自分のレベルアップにつなげられるのかを考えています。
――海外の公式サイトやバレーボールファンサイトで今や西田選手の動画がシェアされたり、賞賛のコメントが書き込まれたり、海外の西田選手のファンサイトができたりと、世界中から人気を集めている印象を受けます。ご自身で実感することはありますか? また、何か具体的なエピソードがありますか?
西田:そうですね。海外の方からたくさんメッセージをいただきますし、その中でもいちばん嬉しかったのは、イタリアの(イバン)ザイツェフ選手から連絡をいただいたことです。そういうところから意識されて、マークがだんだんきつくなるかもしれないですけど、応援してくださる方の前でいいパフォーマンスをするために、こういう合宿では一日一日を無駄にできないという考え方にもつながっています。ですから、本当にいい刺激でもあり、自分の中での喜ぶべき場所でもあるのかなというふうに思います。
――ザイツェフ選手からどんなメッセージをもらったのか教えてください。また、会話は何語で、メッセージはメール、SNS上など、どのような形でしたか?
西田:まず、「リーグ優勝おめでとう」というメッセージをいただき、そこから「俺ならもっと成長させられる」という内容のメッセージが来たので、「アドバイスをください」と送ってみたところ、「日本の高さと海外の高さでは全然違うから、ロングに打つコースやブロックアウトは今でもできている方だと思うけど、もっとレベルを上げられると思う。そこに対してのフォーカスをしっかりしてレベルを上げていくといいよ」というアドバイスをもらいました。チームの通訳でイタリア語ができる人もいるので、イタリア語だったり英語だったりでしたね。やりとりはいまどきという感じで、インスタグラムでした。

イバン・ザイツェフ選手(撮影:大塚淳史)
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