2020-07-24 12:53 追加
バレー男子代表・西田有志「五輪まであと1年あればもっと成長し、強くなれる。そう考えたら、一層気合いが入りました」(会見全文)
西田有志リモート囲み会見(全文)
全日本代表 男子
7月21日に行われた西田有志選手のリモート囲み会見のコメントをお届けする。
――日本代表合宿に合流直後の自分の状態を教えてください。 自粛期間の影響などがありましたか?
西田:最初に代表合宿に入った時は、ボール感覚のズレもありましたし、ジャンプの時のいい感覚も少なかったというのはありましたが、 モチベーションの部分では1日をどう過ごしていくかということを大切にしていたので、そこが代表でも一番大切だと思っていました。その分、自分も所属チーム(ジェイテクト)で形としては準備していたので、変わったことはあまりなかったです。
――次第に本格的な練習も始まっていると思いますが、実戦機会がない状況でチーム・個人として意識していること教えてください。
西田: 6対6のチーム練習の時も、僕は全部試合だという感覚でずっとやっています。試合とは違うモチベーションでやっているわけではないですし、1球に対しての気持ちは絶対に忘れないようにしています。試合の機会は少ない中ですけど、自分のレベルを上げていくためには、そうやって自分を追い込んでいくことが一番大切なのかなと思います。
――7月23日には2度目の「東京オリンピック1年前」という日がやってきますが、昨年と今年で「1年前」を迎えるにあたっての心境の変化はありますか?
西田:オリンピックが今年なくなったということでショックはありましたが、「オリンピックは開催される」という思いを持っているので、気持ちのところでは変わりはないですし、より一層気合いが入りました。
――この1年をどのように過ごしていきたいですか?
西田:まだまだ未熟なところはたくさんありますし、その部分を今年どれだけレベルアップできるのかということは自分の中で問われる課題だと思います。そこをひとつひとつクリアしていって、もっともっとチームからも頼られる選手になれるように、この1年しっかりと努力していきたいと思います。
――東京五輪への「プラス1年」の過ごし方について。まだまだ未熟ということですが、具体的にどのような面を成長させたいかを教えてください。
西田:トッププレーヤーを目指していく中で、プレーも精神面もまだまだレベルの差を感じるところがたくさんあります。そこをこの1年でどれだけ埋められるかわかりませんが、自分の中のやれる範囲はしっかりとレベルアップしていって、これからもっともっと強くなれるように頑張っていきたいと思います。
――石川(祐希)選手が西田選手は体が一回り大きくなったと言っていましたが、昨季と比べてフィジカル面での変化を教えてください。W杯後に取り組んだこと、強化したことも教えて下さい。
西田:ボールに負けない体が徐々にでき、サーブやブロックの体幹を使うコアなところも強化してきたので、そういった部分が練習の中でレベルが上がったと感じています。このコロナ禍の中でも体を鍛え、より一層いいフィジカルで練習に臨めていることを嬉しく思います。
W杯後のリーグ期間中はコンディション面でも絶対に落とさないことを大切にしてきたシーズンでもあったので、食生活でも睡眠でも、自分個人で何とかできるところは、アスリートとして教えられている情報で自分にできることをしっかりやるように考えながらやっていました。
――今回、同世代や年下の大学生と一緒に合宿をして、ご自身の立ち位置や意識の変化、チームの雰囲気の変化など感じていることを教えてください。
西田:チームとしては年齢の若い選手が増え、年下でも技術の高い選手も入ってきています。自分もまだ代表3年目ですし、それに負けないようにもっと努力しないといけないというモチベーションを持たせてもらえることが嬉しく思います。後輩から質問されることもありますが、そういう時に自分もアドバイスするような立場になったんだなと実感しています。
――海外での試合がなくなり、海外勢の高さやパワーに接する機会がありませんが、どのようにイメージしてカバーしていますか?
西田:ブロックの高さだったり、サーブやスパイクの強さは去年まで味わっている経験がありますので、想像でしかできない状況ですが…。ロングのコースで打つ技術やスパイクのフィジカルに負けないという面では、コロナの中で体をつくりながらのひとつの課題でもあったので、 想像しながら取り組むようにしています。練習でも高い打点から長いコースに打つことは昨年からの課題でもあったので、それをどれだけ100%に近い状態でできるようになるのかというのが、この1年は大切になるのかなと思います。

写真提供:FIVB
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