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会見・コメント

2021-01-26 19:15 追加

NEC・古賀紗理那「練習の段階からより精度を上げていけるように」、金子隆行監督「優勝するためには劣勢時もクオリティの高いバレーができることが必要」 V1女子会見

SV女子

●金子隆行監督

試合後の会場インタビューでも話したように、相手のサーブにおされる展開がありました。今までならCパスであっても気持ちよくオフェンスが打てていた状況が多かったのですが、今日はファーストボールのパスの質が少し悪く、それをセカンドボールでフォローしきれず、特にアタックの数字が低かったのは反省点であるかなと思います。後半、古賀があの場面でサーブをしっかり、勇気を持って打ち込んでくれたところは、とても評価できます。なので、我々スタッフも改めてサーブの重要性をしっかり考えさせられるゲームだったと思います。

――古賀選手について。ここまで総得点も上位にいますが、プレーだけでなくリーダーシップなども含めて、今シーズンの古賀選手をどのようにご覧になっていますか?

金子:古賀に関しては、プレーが数字に表れているということからもいい状態であることは間違いないと思うのですが、僕がいちばん評価しているのは視野が広く、コート内の広い部分をちゃんと意識してゲームメイクができるところは非常に頼もしいなと思っています。

僕がタイムアウト中にあれこれ言わなくても、古賀を中心に選手同士でコート内で何が起きているのかを話し合い、こうしていこうという話し合いがしっかりできていますので、古賀だけでなく全員が成長してきているのかなと。もちろん、その中で古賀はリーダーシップをとってやってくれて、中心となってチームが回っていると思います。その成長はすごく頼もしいなと思っています。

――お客さんを入れてのこの緊急事態宣言下でのホームゲームに対して、どのような意味を監督として感じていますか?

金子:いろいろな意見があり、いろいろな見方をされると思います。でも、オリンピックが開催されることをアスリートはみんな信じていますし、その中で極力お客さんを入れて開催できる方向に今、一生懸命いろいろな方がアプローチしてくれているはずです。なので、我々もお客さんを入れてやることによって、ひとつのモデルケースになれるチームでありたいという願いがあります。 普通に考えればリモートでやる方がいいのかもしれませんが、やはり、スポーツを生で見て感じてもらえるということが、国民の皆さんのモチベーションになってくれればいいなという思いです。
この後、このゲームを観に来てくれた方々がこれからも元気に過ごしてもらえることを切に願っていますし、陽性者が出ないことを願っています。我々もこれからエネルギッシュなプレーを伝えて、国民の皆さんのモチベーションになれるようなチームを目指して頑張っていきたいと思います。

――先ほど、古賀選手と山内選手の会見の中でネリマン選手とセッターのコンビがあと一歩というお話がありました。セッターの中でスタメンを務めている澤田由佳選手は、今季、成長を感じますが、監督からの評価は?

金子:あのサイズ(158cm)の選手でありながら、よく頑張っていると思います。トスワークの部分でも僕がやりたいバックアタックをしっかり仕掛けていくというところも意識してトスワークをしてくれているので、非常に頼もしいなと思います。でも、まだまだ彼女も経験を積んでいかなければならないですし、アタッカー一人ひとりの能力だけではなく、 性格面も全て把握した上でトスワークをしていくことがこれから必要になってくると思います。 現状、一生懸命頑張ってくれているところは評価できると思います。

――チーム全体の現在のコンビの精度はどのように評価されていますか?

金子:コンビはリードしている展開であれば精度も高いのかなと思いますけど、ビハインドの状態でのコンビの精度だったり、苦しい状況、劣勢時にいかにいい状態でクオリティの高いバレーができるかというところが優勝するためには必要になってくるのかなと。
今13勝していますが、それも我々の積み上げたオフェンスが非常に良い形でできているからだと思います。ただ、サイドが軸であるのは変わっていないので、もう少しバックアタックであったり、ミドル陣の数字や印象を上げていくことが必要だと感じています。
現状は数字で言うと6割行けばいいかなくらいの評価です。優勝をイメージした時に、まだまだ上げていかなければならないことがたくさんあると思っています。

――ネリマン選手について。

金子:ネリマンの苦しい状況の時に決めてくれる能力は頼もしいですが、そこに頼ってばかりいてはいけないので、いかにコンビが組める状態のファーストボールの質を高めていくかというところは、我々が優勝していくためには必要だと思います。

――今日の試合では曽我啓菜選手をスタメン起用し、山内主将と途中で交代しましたが、曽我選手の現在の評価や課題になっていることがあれば教えてください。

金子:曽我に関しては、サーブレシーブをしてオフェンスに入るというところに今取り組んでいますが、サーブレシーブの安定性にはまだまだ課題があります。高校時代はミドルをやっていたため経験が浅く、サーブレシーブというのは試合の中でたくさん狙われて、たくさん経験することが大事だと思うので、これからどんどん良くなっていくのではないかと思っています。オフェンスの部分では機動力があるので、そこを存分に生かすためにサーブレシーブの技術、ファーストボールのパスの技術を高めていくことは必要かなと。

現状、彼女もコートに入ったり入らなかったりで難しい部分はあると思うのですが、一生懸命頑張ってくれていますし、後にキャプテンの山内が控えているというのは、チームとしても彼女としても大きいのではないかと思います。山内も曽我もどちらも必要な戦力なので、両方にいろいろ期待をしていきたいと思っています。

写真:堀江丈

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