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会見・コメント

2021-04-12 11:06 追加

ルートイン・村山美佳「準備してきたことが試合で出せた」松本隆義監督「我々の方がやりたいバレーができたのでは」、平原果歩、横田実穂、野上菜月 V・チャレンジマッチ女子 会見コメント

V2/V3 女子

●松本隆義監督

リーグ戦を通してやってきた試合前のアップが(今回の2試合に関しては望むような形で)できなかった分、1セット目の入りがうまくできなかったと思っています。
第2セットは自分たちのバレーができるようになり、トヨタ車体さんとも五分五分とは言いませんが…互角に近い戦いができたと思っています。昨日の試合を通して選手たちが大きく(精神的に)成長してくれたかなと思っています。

――スパイク決定率でミドルの岸村選手が60%越え、村山選手、平原選手も50%前後の数字を出しています。攻撃面の手ごたえは?

松本:昨日、岸村の決定率は10%台、オポジットの山口(真季)も10%台。今日の課題としてコンビをしっかりと作っていこうと、セッターの横田に話をしました。
昨日今日で技術面がそんなに成長することはないので、基本的にはメンタル面とコミュニケーションの部分ですね。それを横田に話して修正をしました。それが功を奏したかどうかはわからないのですが、結果に繋がったかなと思っています。

――シーズン初めから昇格を目標にやってきました。試合を終えた今、昇格するために必要なものは何だと考えますか?

松本:個人能力を強化していく必要があると思っています。今日の試合において、トヨタ車体さんより我々の方がやりたいバレーができていたかなと思います。
戦術、作戦面でもうちの方が上回っていたように思いますが、要所で相手のサーブに押されてしまったり、ラリー中にソロカイテ(インドレ)選手に決められてしまったり、ポイントのところで取りたい点を取れなかったというところがあります。
最後のところまでは我々の方が優位に進めているので、地力は上がってきているのかなと思いますが、バレーボールの特徴である勝負所、1点を取り切るという力をつける必要があると思いました。

――トヨタ車体の印東玄弥監督は戦術家として名高い存在です。意識したところはありますか?

松本:基本的にはリーグ戦を通してやってきた戦い方、プランを立てて挑みました。そこに各アタッカーの個人的な打ち方の特徴ですとか、トスの上げ方の特徴、相手の個人能力に対して我々はその読みの部分、ディグのポジショニング、そういうところをしっかり意識して入っていこうと。
例えば、V1のスパイクは落ちる場所がV2とは違ったりしますが、昨日はやはりV2なりの動きしかできませんでした。今日はそういうところを修正して、我々はしっかり対応できていたと思います。
ただ、やはり我々が武器にしていたのは多彩なコンビバレー。サーブレシーブの部分がどうしても回しきれなかったかなと。逆にそこが回せない分、ラリーはしっかり頑張れたかなと思っています。

――チームの成長と、来シーズンへ向けて。

松本:ルートインはホテル業を中心とした企業です。ブリリアントアリーズはその中で活動を進めさせていただいております。
コロナ禍の中でホテル業は…大打撃とまではいきませんが、影響を受けています。4月・5月は活動自粛、6月も自主練習程度。7月からようやく活動を開始したという状況でしたが、我々としてはバレーボールをやらせていただけることに非常に感謝をしていました。

従業員の方々からも励ましの声をいただき、その声を受けて選手たちは頑張ってくれたと思います。短期間の準備でリーグに臨みましたが、その頑張りがここまでの原動力になったと思っています。
リーグ戦が終わってから2か月間、ベースアップを図ろうとしてきた部分とV1チームを倒すためにトップの力を上げていくこと、この2つを大きな目標としてやってきました。

短い期間でしたが、個人能力も高まったと思いますし、昨日今日の試合を通じて、組織プレー、チームプレー、我々はこれを武器にしてきたつもりですが、そこがさらに大きく成長したかなと思っています。
この2日間のプレーができるようならば、来シーズン間違いなくまたチャレンジマッチに出場ができると思っています。セットは取れなかったですけど、セット内では互角に近い戦いができました。
来季、このまま成長していくことができればV1昇格は夢ではないと感じています。

――V1昇格のために、具体的にどんなことに取り組んでいきたいと考えているのでしょうか?

松本:我々は若いチームです。トヨタ車体さんの練習への姿勢、声の出し方などを見て、そういう部分で我々はまだV2のレベルだ感じました。
試合に勝つためには練習、トレーニングが絶対必要だと思っていますので、そこを充実させる必要があります。
ここまで口ではV1昇格を掲げてきましたが、果たしてそれができるだけの練習をしてきたかというと、まだ足りなかったなと、トヨタ車体さんを見て感じました。

V1チームレベルの練習をしていく。主将で中心選手の高橋、レギュラーだった平野、2人は次のリーグには間に合う予定ですので戦力が確実にアップしますし、チームに合流したばかりの山口、野上もこれから強化を図っていきますので、戦力の充実した、夢が持てるチームが作れると思っています。
入替戦に行くのが目標ではなく、入替戦に勝つのを目標にやっていきたいと思います。

――今日活躍した平原選手について。

松本:上田西高、長野大学出身。高校時代に全国に出たことはないですし、大学も関東1部リーグというわけではありません。ですが、ルートインに入ってきて、こうしてV1のチーム相手に平原は互角の戦いを演じてくれました。
薮田選手をブロックしたり、スパイクの数字も出してくれたり、成長著しい選手だと思っています。

撮影 堀江丈

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